CNC プログラミング プロジェクトの、最初にして最も重要なステップです。加工する面を定義し、ゼロ位置を選択し、ストック サイズを設定します。
適切に定義されたセットアップを作成することは、ツールパス プログラミングを成功させる上で重要な最初のステップです。セットアップを使用すると、CNC プログラミングの基本的な作業状態を設定できます。パラメータは、選択する加工/操作タイプに応じて変化します。各パラメータのツールチップを確認してください。
ジョブ設定を定義するステップ。
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アクセス: |
リボン:
[CAM]タブ
[ジョブ]パネル
[セットアップ]
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[セットアップ]タブプログラミングする加工の種類について操作タイプを選択します。ミーリング、旋盤、または切削。旋盤にはライブ ツーリングやミルターン設定を備えた旋盤が含まれます。切削は、ウォータージェット、レーザー、プラズマ切削加工など、回転スピンドルを使用しない加工に使用されます。

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ミーリング: 2、3、4、5 軸。
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旋盤: 2、3、4、5 軸。
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切削: 2 軸。
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Spindle
[旋盤またはミルターン]が選択された場合、アクティブなスピンドルを選択するための追加のパラメータがアクティブになります。
半径寸法モード
円柱寸法の中心線が半径または直径で表示されるかどうかを指定します。
前のセットアップから続けて加工する
前のセットアップから続けて加工するように指定します。
[ワーク座標系(WCS)]は、加工平面およびパーツ ゼロ原点を定義するために使用されます。ポストプロセスされた NC コードの座標は、この座標系から参照されます。WCS は既定でモデルの方向に設定されます。
加工平面を選択する際、Z の正方向は、加工面の反対方向にする必要があります。色の付いた座標系矢印は、軸の正方向を示します。軸の文字が表示されていない場合は、赤が X の正方向、緑が Y の正方向、青が Z の正方向を表します。
Z 軸は、加工面の反対方向を向きます。 |
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[方向:]ドロップダウン メニューは、X、Y、Z WCS 軸のセットアップ方向を定義する次のオプションを提供します。
Z 軸に垂直な面 |
Z 軸に位置合わせされたエッジ |
X 軸に垂直な面 |
X 軸に位置合わせされたエッジ |
Z 軸に垂直な面 |
Z 軸に位置合わせされたエッジ |
Y 軸に垂直な面 |
Y 軸に位置合わせされたエッジ |
[Z 軸を反転]および[X 軸を反転]
軸が間違った方向を向いている場合は、反転のチェックボックスを使用して正の参照を 180° 変更することができます。
Z 軸が間違った方向を向いています。 |
Z 軸が 180° 反転しています。 |
[原点]は、ツールパスの参照を定義します。ポストプロセスされた NC コードの座標は、この座標系から参照されます。WCS の原点を配置するため、ドロップダウン メニューから参照を選択します。
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![]() |
また、[セットアップ]が呼び出されたときに画面のグラフィックス領域上を浮動する[原点]ミニツールバーもあります。ダイアログ ボックスの代わりに WCS の原点を選択することができます。

原点を再度選択するには、プルダウンの右側にある[元に戻す]ボタンを選択し、新しい原点参照を選択します。
工具ビューのストック ポイントを指定します。

旋盤操作またはミルターン操作の WCS のオプション
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X の調整がありません。 |
X が線分に設定されています。 |
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旋盤ツールパス操作間の Z 退避位置を設定します。プルダウン メニューから参照点を選択し、Z 退避のオフセット距離を設定します。これはすべてのツールパスに使用するグローバル Z 退避位置です。この位置は[リンク]パラメータ タブの旋盤ツールパス内で上書きできます。
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WCS 参照とオフセット距離 |
WCS 参照とオフセット距離 |
ストック フロント参照とオフセット距離 |
ストック バック参照とオフセット距離 |
プロジェクトが 1 つだけ含まれている場合は、選択する必要はありません。表示されているモデルにすべてのツールパスが適用されます。プロジェクトに複数のモデルが含まれる場合は、加工対象のモデルを選択します。
![]() ミーリング/切削モデルの選択 |
![]() 旋盤モデルの選択 |
旋盤モデルのオプション
![]() 回転プロファイル オフ |
回転プロファイル オン |
固定具コンポーネントにはバイス、クランプ、チャックがあります。これらは、通常、視覚的に参照するためにプロジェクトに含まれますが、Inventor CAM では、これらのモデルの位置に対してツールパスをチェックして、衝突が起きないようにします。
ストック シミュレーション中のツールパス検証時に、衝突検出に含める必要のあるすべての固定具を選択します。

[ストック]タブの設定Inventor CAM のツールパスは、削除可能なストックに基づいて計算されます。ストックを正確に定義することが重要です。定義するストックと選択する固定具コンポーネントは、ツールパスのシミュレーション時に使用されます。
| 矩形状ストック | 円柱ストック | チューブ状ストック |
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ソリッド ストック これは鋳造または事前加工されるパーツで便利です。 |
![]() 固定サイズ ボックス: 指定された(固定)サイズの立方体ストック ボディを作成します。これが既定の設定です。 相対サイズ ボックス: 指定されたオフセット値分モデルより大きな立方体ストック ボディを作成します(指定された増分値の近似値に切り上げます)。 |
![]() 固定サイズの円柱: 指定された(固定)サイズの円柱ストック ボディを作成します。これが既定の設定です。 相対サイズの円柱: 指定されたオフセット値分モデルより大きな円柱ストック ボディを作成します(指定された増分値の近似値に切り上げます)。 |
固定サイズ チューブ: 指定した(固定)サイズのチューブ ストック ボディを作成します。これが既定の設定です。 相対サイズ チューブ: 指定したオフセット値だけモデルより大きなチューブ ストック ボディを作成します(指定した増分値の近似値に切り上げられます)。 |
![]() ソリッドから: マルチボディ パーツ内またはアセンブリのパーツ ファイルのソリッド ボディを使用してストック定義を完全にコントロールします。 |
[相対サイズ ボックス]モードでは、ストックのトップ、ボトム、サイドにストックを追加するオプションが提供されます。
![]() 追加のストックはありません |
![]() サイドとトップ-ボトム |
![]() すべてのサイドにストックを追加 |
[固定サイズの円柱]モードと同様に、[相対サイズの円柱]モードでも、円柱ストックの軸を指定することができます。さらに、放射状オフセット、フロント面オフセット、バック面オフセットの値を指定して、より正確にストックに対するモデルの位置を指定することができます。
[固定サイズ チューブ]モードと同様に、[相対サイズ チューブ]モードでも、チューブ ストックの軸を指定することができます。さらに、放射状オフセット、フロント面オフセット、バック面オフセットの値を指定して、より正確にストックに対するモデルの位置を指定することができます。
[ポスト処理]タブの設定
プログラム名と番号、プログラム コメント、ワーク オフセットなどのポスト処理パラメータは、[ポスト処理]タブで設定することができます。
ワーク オフセットは、ポスト プロセッサ設定によって、CNC コントロールの対応するゼロ テーブル インデックス(G54-G59 など)にマップされます。1 の値は通常、CNC コントロールで最初に使用可能なゼロ インデックス(G54 など)に設定されます。WCS とワーク オフセットは一般的には、1 対 1 対応で互いに一致するように設定されます。
プログラムの名前または番号を指定します。このパラメータは、ポスト プロセッサに渡されます。
プログラムのコメントを指定します。このパラメータは、ポスト プロセッサに渡されます。
設定に適した希望のワーク座標系(WCS)固定具オフセットを識別します。1 は、CNC 制御で最初に使用可能な固定具オフセットを表します(Fanuc/Fadal 制御の場合は G54)。ポスト プロセッサは、この数値を使用する機械の実際の WCS 形式にマップします。
ワークが複製されるように指定するには、このチェック ボックスを有効にします。
ワーク重複の回数を指定します。これはインスタンスの合計数です。
ワークのコピーに使用するワーク オフセット増分値を指定します。
個々の操作の順序を指定します。
Inventor CAM は、[複数 WCS オフセット]フィーチャを使用するセットアップ全体のパターン化をサポートします。このフィーチャでは、本質的に、異なるワーク オフセットを使用してセットアップ全体を複製します。このフィーチャは通常は、各インスタンスの個々の位置が正確に分からない場合に使用します。
[複数 WCS オフセット]を有効にすると、インスタンスの合計数と使用するワーク オフセット増分値を指定することができます。また、複製したツールパスの順序(セットアップ別、操作別、工具別)も選択することができます。

[複数ワーク オフセット]を有効にする
[WCS オフセット]フィールドの設定は、ポスト プロセッサによって異なります。この場合、Fanuc ポスト プロセッサを使用しているため、1 を指定すると、最初のワーク オフセット(G54)が使用されます次のフィールドは複製数です。この場合、値として 4 を指定しているため、次の各オフセットは 1 ずつ増分され、G55、G56、G57 となります。
各インスタンスの物理的なセットアップが等間隔である場合は、通常のパターン フィーチャを代わりに使用することができる場合があります。これにより、複製されたツールパスを完全にシミュレーションすることができます。ただし、このアプローチでは、各インスタンスのストックを位置合わせするツールパスを追加する必要があります。