Inventor 2016 R3 では、Inventor の A360 上のオンライン設計機能に加え、Industry Foundation Classes (IFC)ファイル形式でデータをエクスポートして、建築設計アプリケーションでデータを使用できるようにする機能が導入されました。
Inventor のオンライン設計では、チームや他のプロジェクトの共有メンバが任意のデバイスを使用して、どこからでも素早く簡単に 3D 設計を確認できます。
プロセスはシンプルです。まず、Inventor で、設計共有というパーツまたはアセンブリの軽量の 3D キャプチャを作成します。設計共有は、指定したパーツのみで構成され、プレビューできます。つまり、含める情報をコントロールできます。次に、共有メンバの電子メール アドレスを指定し、Inventor から設計共有に直接アクセスするための権限を付与します。共有メンバは、Autodesk 360 を使用して、都合のよいときにオンラインで設計共有を確認できます。プロジェクト チームのメンバ全員がコメントを追加したり、コメントを表示することができます。
Inventor で設計共有を作成/任意のデバイスで確認およびコメントを追加 |
Inventor のオンライン設計:
すべてのユーザにとってのメリット: Inventor のオンライン設計を使用すると、プロジェクト チームは進行状況を共有して、フィードバックを素早く簡単に収集することができます。また、設計者やエンジニアは、コラボレーションが向上することで、作業時間を短縮することができます。
IFC (Industry Foundation Classes)ファイル形式は、製造業界、建築業界、エンジニアリング業界、建設業界間でモデル情報を交換するためのオープンな標準です。Autodesk Inventor 2016 R3 では、IFC 形式がエクスポート オプションとして追加され、建築用および建設用のアプリケーションを対象に 3D メカニカル設計を提供できるようになりました。
IFC 標準は、buildingSMART が開発および管理しています。オートデスクは、COBie (Construction Operations Building Information Exchange) BIM データ標準に対する buildingSMART の取り組みを開始当初からサポートしており、委員会のメンバでもあります。Inventor では、buildingSMART の認定を受けた Revit の IFC エクスポート機能を活用しています。
パーツ ファイルまたはアセンブリ ファイルで、BIM 変換環境の[ビルディング コンポーネントをエクスポート]コマンドを選択し、IFC ファイル形式を選択します。モデルは、*.ifc 形式で書き込まれます。モデルには、3D ジオメトリや材料プロパティの情報が格納されており、下流プロセスで使用することができます。
詳細については、「BIM 変換環境」を参照してください。