Inventor 2017 R2 には、世界中の Inventor ユーザから投票された生産性向上の強化機能が含まれています。40 件を超える機能強化が、スケッチ、パーツやアセンブリのモデリング、設計自動化、図面、相互運用、およびプレゼンテーションに対して施されており、作業の効率化や優れた製品の作成に役立ちます。
計測コマンドの精度の向上
ビジュアルの改善: ファイル内で初めて一覧にアクセスしたときに、既定の計測距離、角度、ループ、および面積の精度の横に、チェック マーク が表示されるようになりました。以前は、チェック マークは選択後にのみ表示されていました。
チェック済みの 計測精度値がすべてのファイルのセッション間で保持されるようになりました。既定の計測精度値を変更するには、別の計測精度値を選択します。以前は、既存のファイルで精度値を変更すると、ファイルを保存した、閉じた、または再び開いた後は変更が保持されませんでした。
詳細については、「モデル内の距離、角度、ループ、面積を計測するには」を参照してください。
[プロジェクト]ダイアログ ボックスの機能強化(Inventor LT では使用できません)
モデル ブラウザの機能強化
すべての環境で、モデル ブラウザの階層内の線が次のように表示されるようになりました。
ワークフローの機能拡張
詳細については、「ミニツールバー」を参照してください。
[パーツを作成]および[コンポーネントを作成]の新しい右クリック メニュー オプション
パーツ ファイル内のブラウザまたはグラフィックス ウィンドウから:
[パーツを作成]の詳細については、「レイアウトからパーツを作成する」を参照してください。
[コンポーネントを作成]の詳細については、「レイアウトからコンポーネントを作成する」を参照してください。
選択した面またはエッジに接するすべての面またはエッジの自動選択
互いに接し合うすべての面またはエッジの選択セットをすばやく作成できるようになりました。グラフィックス ウィンドウで、以下の作業を行います。
または
正接面の選択の例: 面を右クリックして、マウスの左ボタンで[接線を選択]を選択するか、面をダブルクリックします。結果: すべての正接面が選択されます。
使用例
詳細については、「[選択]コマンドのリファレンス」を参照してください
機能強化による履歴テーブルおよびパーツ一覧の Excel 形式へのエクスポート
エクスポートに Excel テンプレートを選択する方法の詳細については、「Microsoft Excel エクスポート オプションのリファレンス」を参照してください。
履歴テーブルまたはパーツ一覧のエクスポートの詳細については、「[パーツ一覧をエクスポート]と[テーブルをエクスポート]のリファレンス」を参照してください。
関係を含めるまたは除外するためのアセンブリのミラー化とコピーのオプション
以前は、関係がミラー化またはコピーされたコンポーネントに自動的に適用されていました。新しいオプションにより、操作に関係を含めるかどうかを決定することができます。
アセンブリのミラー化の詳細については、「アセンブリのコンポーネントをミラー化するには」を参照してください。
アセンブリのコピーの詳細については、「アセンブリのコンポーネントをコピーするには」を参照してください。
作成されるコンポーネントを固定するためのアセンブリのミラー化およびコピーのオプション
[ミラー コンポーネント]ダイアログ ボックスまたは[コピー コンポーネント]ダイアログ ボックスの新しいオプションの[新規コンポーネントを固定]はミラー化またはコピーされたコンポーネントを自動的に固定します。
アセンブリのミラー化の詳細については、「アセンブリのコンポーネントをミラー化するには」を参照してください。
アセンブリのコピーの詳細については、「アセンブリのコンポーネントをコピーするには」を参照してください。
アセンブリのその他の機能強化
アセンブリのミラー化の詳細については、「アセンブリのコンポーネントをミラー化するには」を参照してください。
詳細については、「部品表を使用するには」を参照してください。
新しいプロパティ マッピング ツールを使用して、インポートした CAD ファイルのプロパティをすばやくカスタマイズ
新しいインポートした CAD データのプロパティ マッピング ツールを使用すると、CATIA、Pro/Engineer および Creo Parametric、NX、STEP、SolidWorks のプロパティを Inventor の標準プロパティに簡単にマッピングできます。
新しいプロパティ マッピング ツールにより、CATIA、Pro/Engineer および Creo Parametric、NX、STEP、SolidWorks の XML 設計データ ファイルを直接手作業で修正する手間が省けます。
次のいずれかの方法で、新しいインポートした CAD データのプロパティ マッピング ツールにアクセスします。
詳細については、「インポートした CAD データのプロパティを Inventor の標準のプロパティにマッピングするには」を参照してください。
パーツ一覧と部品表(BOM)に対するリファレンス モデルの機能強化(Inventor LT では使用できません)
関連付けられた参照またはバーチャル パーツの最上位アセンブリをパーツ一覧または部品表から開くことができるようになりました。関連付けられた参照またはバーチャル パーツが含まれるパーツ一覧または部品表の行を右クリックし、[開く]を選択します。関連付けられた AnyCAD 参照への参照、またはバーチャル パーツを含む最上位アセンブリが開きます。
詳細については、「他の CAD システムからのファイルのインポートに関する概要」を参照してください。
DWG アンダーレイでの AutoCAD Mechanical ジオメトリの完全サポート
関連付けられた DWG の詳細については、次を参照してください。
DWF エクスポートのメッシュのサポート
DWF 形式でメッシュ ジオメトリをエクスポートできるようになりました。.stl または .obj などのメッシュ モデルを開き、DWF にエクスポートします。
Configurator 360 を使用した拡張 BIM コンテンツ パブリッシュ機能
Configurator 360 で使用する Inventor アセンブリの準備に役立つワークフローが追加されました。それにより、AEC 業界で作業する BIM のユーザが必要に応じて Configurator モデルにアクセスして使用することができます。
iLogic 入力フィールドの機能強化
[リスト入力ボックス]ダイアログ ボックスの[iLogic]入力フィールドのサイズが、最も長い入力文字列の幅に合わせて自動的に変更されます。
[ルールを編集]ダイアログ ボックスの強化
詳細については、「iLogic のルールを使用するには」を参照してください。
新しい[バルーンを並べ替え]右クリック メニュー オプションを使用した、アタッチされたバルーンの並べ替え(Inventor LT では使用できません)
アタッチされたバルーンを値で並べ替えることができるようになりました。最初に、[バルーンをリストからアタッチ]右クリック メニュー オプションを使用してバルーンをアタッチします。次に、[バルーンをアタッチ]ダイアログ ボックスを閉じた後で、バルーンのスタックを右クリックし、[バルーンを並べ替え]を選択します。値は自動的に並べ替えられます。
詳細については、「バルーンを編集する」を参照してください。
ハッチング パターンを SOLID として指定
SOLID は、[スタイルおよび規格エディタ]ダイアログ ボックスの使用可能なパターンとして追加されます。このオプションにより、ハッチング スタイルと溶接ビード スタイルの既定のハッチング パターンを SOLID にすることができます。
既定では、SOLID の塗り潰しカラーは黒です。[スタイルおよび規格エディタ]ダイアログ ボックスの[ハッチング] [画層スタイル] [ハッチング オブジェクト]で、ハッチングの外観(色)を変更して、既定の色を希望の色に変更します。
また、[ハッチング/塗り潰し]ダイアログ ボックスで、既定のハッチング パターンや既定の色を手動でオーバーライドすることもできます。
2D ビューでの SOLID ハッチング パターン塗り潰しの例。
ハッチング パターンの追加と編集の詳細については、「図面スケッチにハッチング/塗り潰しを追加、編集するには」を参照してください。
既定のスタイルの作成については、「スタイルおよび規格エディタ - オブジェクトの既定のスタイルのリファレンス」を参照してください。
図面の更新を保留する改善
更新の保留が設定されている図面を開く際に、次の一覧から選択して、「図面の更新は保留されています。図面ビューを更新し、追加した注記を関連付けるには、保留状態を終了してください。」というメッセージが表示される頻度を必要に応じて指定できるようになりました。
この更新の保留メッセージも表示されます。
詳細については、「図面の自動更新を使用するには」を参照してください。
[図面シートのサイズに自動サイズ調整]を使用して、複数の図面を印刷する時間を節約
タスク スケジューラの[プリンタ設定]ダイアログ ボックスにある新しい[図面シートのサイズに自動サイズ調整]オプションを使用すると、異なるシート サイズと方向が設定されている複数の図面(.idw/.dwg)ファイルを一括印刷することができます。この新しいオプションでは、図面シートの設定で指定されたとおりの適切な用紙サイズと方向が自動的に選択されます。
この設定は、タスク スケジューラの[ファイルを印刷]ダイアログ ボックスのファイルが図面(.idw/.dwg)ファイルの場合にのみ使用できます。
--------------- タスク概要 ---------------- このタスクで 1 個のファイルが処理され、うち 1 個のファイルで失敗しました。 次のエラーが発生しました: C:\Users\itools\Desktop\New folder\80-110.dwg-- プリンタは指定された用紙サイズに対応していないため、正確なシートサイズで有効な出力を処理できません。------------------------------------------- |
詳細については、「タスク スケジューラを使用して印刷するには」を参照してください。
図面内の複数の中心マークを、選択したエッジに位置合わせ
図面内で複数の中心マークを選択し、選択したエッジに位置合わせできるようになりました。以前は、最初に選択した中心マークのみ位置合わせされていました。
詳細については、「中心線または中心マークの寸法補助線を編集する」を参照してください。
[プレゼンテーションを作成]の新しいオプション
開いているアセンブリまたは溶接から新しいプレゼンテーション(IPN)ファイルを作成: 開いたアセンブリ ファイルまたは溶接ファイルでトップ レベルのブラウザノードを右クリックし、右クリック メニューから[プレゼンテーションを作成]を選択します。
複数のアクションの編集
さまざまな方法で複数のアクションを編集できるようになりました。
移動: [Ctrl]を押しながらクリックして複数のアクションを選択した後、選択したアクションをタイムライン上の別の位置にドラッグします。別のツイークの前または後ろの位置にドラッグすることができます。任意に選択したアクションを移動することができます。開始時間や終了時間が異なるアクションをドラッグすると、選択セットで関係が維持されます。
ローカル方向またはワールド方向
ミニツールバーで、ローカル(コンポーネント)座標系またはワールド(プレゼンテーション)座標系を使用してツイークの方向を指定できるようになりました。複数選択セットの場合は、最初に選択したオブジェクトに合わせてローカル座標系が調整されます。
透明な背景のイメージのパブリッシュ
イメージとしてパブリッシュするには、スナップショット ビューを選択します。[ラスター]をクリックします。ダイアログ ボックスの下部で、[透明な背景]チェック ボックスをオンにします。
ラスターのパブリッシュ
イメージをパブリッシュする際、提供される解像度のリストから選択するか、イメージの解像度を指定できるようになりました。
ストーリーボード パネルですべての子を展開するか折りたたむ
展開または折りたたみの使用
プレゼンテーションのパフォーマンスの向上
メッシュ コンポーネントがプレゼンテーションでサポートされ、ソリッド コンポーネントと同様に扱われます。これらはツイークでき、不透明度の変更などがあり、タイムラインにアクションがあります。
[自動分解]の削除
[ビューを作成]コマンドを使用する場合に[アセンブリを選択]ダイアログ ボックスにあった[自動分解]コマンドが、Inventor 2017 プレゼンテーションから削除されました。