一般的な機能強化

複数のボディを修正できるようになった iFeature

複数のソリッド ボディを 1 回のカット操作で修正できるようになりました。たとえば、1 つの iFeature を使用して、1 回の操作で複数のボディを貫通する穴をカットすることができます。従来は、iFeature を配置するときに、iFeature の影響を受けるマルチボディ パーツ内のボディを選択できましたが、影響を受けるボディは 1 つに限定されていました。

ガイド チュートリアル(Inventor LT では使用できません)

Inventor の旧リリースでは、ガイド チュートリアルのギャラリーで、インストールされているチュートリアルが[ビデオとチュートリアル]パネルに小さなサムネイル付きで表示されていました。パネルの[詳細]ボタンをクリックするとダウンロード ページが表示され、利用可能なチュートリアルがグラフィックスのないテキストとして一覧表示されていました。

2017 では、[ビデオとチュートリアル]パネルが削除されました。[マイ ホーム]パネルから[チュートリアル]をクリックして、ガイド チュートリアルにアクセスできるようになりました。表示領域には、現在利用可能なすべてのチュートリアルを示すギャラリーが表示されます。

コンテンツ センター ライブラリ 2017 の変更点(Inventor LT では使用できません)

コンテンツ センター ライブラリが最新の業界標準に対応するよう更新されました。

コンテンツ センター ライブラリの変更点の詳細については、「2017 コンテンツ センター ライブラリの更新(英語)」を参照してください。

照明スタイルの管理機能の向上

モデル シーン照明に使用される 環境照明スタイル(上記を参照)と 標準照明スタイルが、別々のスタイルの種類に分離され、スタイル管理の操作性が向上しました。2 つのスタイルの種類は、異なるアイコンで視覚的に区別でき、ダイアログ ボックスに一覧表示されるプロパティで区別できます。

詳細については、「照明スタイルの概要」を参照してください。

影の設定の機能強化

影の設定は、各照明スタイル内で個別に管理します。一連の設定は、[スタイルおよび規格エディタ]のユーザ インタフェースの[影]タブにあります。新たに導入されたオプションの[環境]では、環境のイメージを使用して影の方向を定義します。

Inventor キーボード ショートカット オプションの追加

Inventor のキーボード ショートカットについて次の機能強化が実施されました。

[F2]キー ショートカットの機能強化

ノードを選択し、[F2]を押して、モデル ブラウザ内のノードの名前を変更できるようになりました。

カスタマイズ可能なキーボード ショートカット

[カスタマイズ]ダイアログ ボックス [キーボード]タブに、次のカスタマイズ可能なキーボード ショートカット オプションが追加されました。

キー コマンド名 カテゴリ
未定義 [継手直径を変更] チューブ＆パイプ
[Alt]+[C] [図面ビューを作成] 図面マネージャ
未定義 [継手接続編集] チューブ＆パイプ
未定義 [継手の方向を編集] チューブ＆パイプ
未定義 [図面を開く] アセンブリ
注: アクティブなアセンブリと同じファイル名の図面ファイルが必要になります。
未定義 [図面を開く] プレゼンテーション
注: アクティブなプレゼンテーションと同じファイル名の図面ファイルが必要になります。
未定義 [継手を復元] チューブ＆パイプ
[Alt]+[A] [ブラウザ ペインを後方に切り替え] ツール
[Alt]+[S] [ブラウザ ペインを前方に切り替え] ツール
[Alt]+[T] [透明な状態を切り替え] アセンブリ
[Alt]+[V] [表示設定] アセンブリ

一般的なキーボード ショートカットの一覧については、「キーボード ショートカットのリファレンス」を参照してください。

Inventor のキーボード ショートカットの印刷可能な PDF 版と包括的なリストについては、「Inventor キーボード ショートカット ガイド(英語)」を参照してください。

詳細については、「カスタム コマンド エイリアスとショートカットを使用するには」を参照してください。

Inventor ブラウザで他の使用可能なブラウザ ペインに切り替えるショートカット

新たに導入された[ブラウザ ペインを前方に切り替え]と[ブラウザ ペインを後方に切り替え]トグル コマンドが、[ツール] [カスタマイズ]コマンドから、設定可能なキーボード ショートカット コマンドとして使用できるようになりました。この機能強化によって、[お気に入り]、[リプレゼンテーション]、および[Vault]などの Inventor モデル ブラウザで使用できるブラウザ ペインを前後に切り替えることができます。

[他を選択]オプションが視覚的に競合する問題の解決

選択したオブジェクトの表示設定と[他を選択]フィーチャ ドロップダウン メニューが干渉しなくなりました。

ダイアログ ボックスの機能強化

次のダイアログ ボックスに新しい機能が導入されました。

[PDF にエクスポート]オプション

[印刷範囲]変数を修正すると、設定が記憶され、セッション中に維持されるようになりました。

タスク スケジューラの機能強化

[フラット パターンの更新の保留を設定する]が[ファイルをマイグレーション]と[デザインを更新]オプションに追加され、シート メタルの更新をよりきめ細かくコントロールできるようになりました。

詳細については、「[マイグレーション オプション]のリファレンス」を参照してください。

[シュリンクラップ アセンブリ]

[アセンブリ シュリンクラップ オプション]ダイアログ ボックスと同じ設定を使用して、タスク スケジューラでアセンブリ モデルのシュリンクラップ バージョンのバッチ パブリッシュを実行できるようになりました。

詳細については、「タスク スケジューラを使用してアセンブリをシュリンクラップするには」を参照してください。

同じコンピュータ上で複数の言語のローカル ヘルプをサポート

同じコンピュータに複数言語のオフライン ヘルプをダウンロードしてインストールし、アクティブな言語パックに応じて適切な言語にアクセスすることができます。別の言語のローカル ヘルプにアクセスする場合、再起動する必要はありません。

別の言語のヘルプにアクセスするには、別の言語パックに切り替えます。

詳細については、次のサイトを参照してください。

[マイ ホーム]のコントロールの強化

[マイ ホーム]環境に表示される最近使用したドキュメントの数を指定することができるようになりました。既定の数は 50 で、最大値は 200 です。設定にアクセスするには、[ツール] [オプション] [アプリケーション オプション]の[一般]タブをクリックします。

グラフィックス表示の機能強化

輝度と明るさを補正するために、グラフィックス シーンの調整が行われました。一連の変更より、クロス積の視覚効果がさらに均一化されました。

この変更は主にモデリング環境に影響し、特定の金属材料が使用されている陰影付きの図面ビューへの効果は比較的小さくなっています。結果的に、露出や輝度が強まったように見え、特にレイ トレーシングが有効になっている場合、この効果は顕著に現れます。必要に応じて、旧リリースで使用または作成したスタイルの照明の露出設定を調整します。

親トピック: Autodesk Inventor 2017 の新機能