AutoCAD Map 3D 2020 ツールセットの新機能

AutoCAD Map 3D 2020 ツールセットでは、ユーザを重視した拡張機能が製品全体に導入されています。いくつかの機能は、多くのお客様が頻繁に使用する機能で、近代化および合理化する必要があった機能です。

新しいダーク テーマ

言うまでもなく、ユーザ インタフェースは常時使用されるものです。これまでのお客様からのフィードバックでは、ダーク テーマの明瞭さと鮮明さを向上させるために、大幅な変更が必要であることが繰り返し指摘されてきました。明るいカラー テーマにも、同様のシャープ化が適用されました。

ご覧のように、アイコンの色に対して背景色が最適化され、作図領域に集中できるように、最適なコントラストが実現されました。

Autodesk Connector for ArcGIS

AutoCAD Map 3D 2020 ツールセットを使用すると、ArcGIS Online または Portal for ArcGIS Enterprise の GIS データにアクセスし、図面に取り込むことができます。図面にデータを追加したら、キャンバスでのフィーチャの表示、データ テーブル内のレコードの確認、画層のスタイル設定、クエリーによるデータのフィルタが可能です。現在のリリースでは、ArcGIS Online または Portal for ArcGIS Enterprise からデータを編集することはできません。詳細については、ヘルプ内の関連トピックを参照してください。

座標系の機能強化

AutoCAD Map 3D 2020 ツールセットのこのリリースでは、次の問題が修正されました。
  • ノバスコシア州座標参照システム(NSCRS):
    • NS.NAD83.2010.UTM.20N
    • NS.NAD83.2010.MTM.5
    • NS.NAD83.2010.MTM.4
    • NS.NAD83.1997.MTM.5
    • NS.NAD83.1997.MTM.4
    • NS.ATS77.MTM.5
    • NS.ATS77.MTM.4
  • OSGB1936 から ETRS89 への変換
  • ドイツ鉄道参照系
  • 大型の GSB ファイル

追加サポートの対象:

その他の拡張

注: Oracle 12.2 の既知の問題により、Oracle 12.2 または Oracle 18c のインダストリ モデル ジョブを操作するにはここに記載された回避策を実行する必要があります。次の SQL コマンドを実行して、システムの「_allow_insert_with_UPDATE_CHECK」を[True]に指定します。

ALTER SYSTEM SET "_allow_insert_with_update_check"=TRUE scope=spfile

次に、データベースを再起動します。

AutoCAD Map 3D 2020 ツールセットでは、以下の問題も解決されています。
  • 一部の WFS データが AutoCAD Map 3D toolsetで反転されていました。この問題を解決するために、[データ接続]ダイアログ ボックスに新しく[軸を反転]チェックボックスが実装されました。ここでは WFS の操作時に軸を反転するかどうかを指定できます。
  • 一部の WFS サービスで、[マップ上の位置指定]オプションによるデータのクエリーが機能しませんでした。
  • MAPTOACAD コマンドで、特定のデータに対して長い時間がかかっていました。
  • DWG にエクスポートすると、円のシンボルがズーム レベルに応じて伸長したり圧縮されていしました。
  • ユーザがシンボルを変更すると、線の太さ、回転などの入力値が変化していました。
  • ユーティリティ ポイント ラベルの相対方向が、SQLite ベースのインダストリ モデルではうまく機能していませんでした。
  • AutoCAD Map 3D 2020 ツールセットでは、数式ボックスやスクリプト作成可能コントロールなど、一部の Autodesk.Map.IM 名前空間がフォーム コントロールに追加されました。
  • [Excel から読み込む]で詳細なエラー メッセージが表示されませんでした。
  • 交差点領域/交点で[領域を交差]を使用した場合に、削除済みまたは移動済みのフィーチャが除去されませんでした。
  • AutoCAD Map 3D toolsetで図面に投影コードを保存できませんでした。