ルート オブジェクト
既定では、タイム エディタ(Time Editor)は、そのクリップによって駆動されるすべてのオブジェクトからシーン階層内の最上位にあるオブジェクトをリロケータに使用します。リロケータはアニメーション ルートの最初のフレームに配置されています。
ただし、不正な補間が発生しないように、ルート オブジェクトを再割り当てしたほうがよい場合があります。たとえばトランスフォームが使用されている場合に、クリップ クロスフェード中にキャラクタ全体がスライドすることがありますが、これは使用しているルート オフセットが誤っていることが原因である場合があります。 また、キャラクタ全体に作用するコントローラを含む階層が明示的に設定されていないリグのように、クリップ内に複数のルートがある場合も該当します。
注: 複数の階層があるクリップには、複数のルート オブジェクトを含めることができます。
ルート オブジェクトに関するルール
- 一致するオブジェクトとは異なります。
- トランスフォームを適用する際にローカル空間から大きく移動しないオブジェクトである必要があります。
- シーンの階層構造でポーズの一致(Pose Matching)の下にあるすべてのシーン要素をトランスフォームにより変換します。
ベスト プラクティス
- 階層内の最上位コントローラから下位に向かってキャラクタを入力します。このコントローラはキャラクタの位置(通常は重心またはヒップ)を決定します。
- ルート オフセットは、一致するオブジェクトと比較して大きく移動しないオブジェクトである必要があります。
- リロケータのオプションを使用してタイム エディタ(Time Editor)が既定のルートを使用しないようにして、クリップ ルート(Clip Roots)リスト内の別のルートを割り当てます。
- リロケータ ルートは一般に、ビューポート内でキャラクタ全体を操作するために使用するのと同じコントラーです。