レッスン 1: シーンをライティングする

このレッスンでは、シーンに 3 つの異なるタイプのライトを追加する方法について学習します。ライティングは、レンダリングの非常に重要な部分です。ライティングにはシーンの雰囲気を完全に変える機能があり、設計の出来映えを左右する効果があります。

シーンを開く

Lighting.mb という名前のシーン ファイルを開きます。

このファイルは、GettingStarted2020LessonData¥Rendering ディレクトリにあります。

このシーンでは、台座の上にスカルプチャが配置され、その上にボールが置かれてています。

開始する前に、ビュー パネルが正しく設定されていることを確認してください。テクスチャ(Textured)シャドウ(Shadows)アンビエント オクルージョン(Ambient Occlusion)、およびアンチエイリアシング(Anti-Aliasing)がすべてオンになっている必要があります。これらの表示は、ビュー(View)パネル ツールバーの次のボタンをクリックして切り替えることができます。

シーンをレンダーする

シーンをレンダリングして、どのように見えるのかを確認します。最終レンダリングでシーンの外観をプレビューするには、低強度の設定を使用してシーンを定期的にレンダリングすることをお勧めします。

  1. スカルプチャに焦点が合うようにカメラを配置します。
  2. ステータス ラインの現在のフレームのレンダー(Render Current Frame)ボタンをクリックします。

レンダーは完全に黒く表示されます。これは、シーンにライティングが設定されていないからです。
注: レンダー ウィンドウ(Render Window)には、使用するレンダラを選択するドロップダウン メニューがあります。Arnold レンダラ(Arnold Renderer)が選択されていることを確認します。

Maya には、ディレクショナル ライト、エリア ライト、Skydome ライトという、3 つの便利なライトがあります。まず、シーンにディレクショナル ライトとエリア ライトを追加します。

  1. ビュー(View)パネル ツールバーのすべてのライトの使用(Use All Lights)をオンにします。

    注: シーン内のすべてのオブジェクトが黒に変わります。これは、シーン内にライトがなく、ビューポートのライティングがオフになっているためです。この設定を切り替えることで、シーン内の任意のライトの効果を確認できるようになります。
  2. ライティングがまだオンになっていない場合は、レンダリング(Rendering)シェルフに切り替えます。
  3. ディレクショナル ライトを追加(Add Directional Light)ボタンをクリックします。新しく作成した directionalLight1 を移動およびスケールして、オブジェクトがはっきり見えるようにします。

    注: ディレクショナル ライトは、単一方向に照射され、シーン全体を照らすライトを作成します。ディレクショナル ライトを移動したり、ディレクショナル ライト オブジェクトのスケールを変更したりしても、ライトに影響はありません。影響があるのは、ライトを回転した場合だけです。
  4. スカルプチャを直接照らすように、ディレクショナル ライトを回転します。

  5. レンダリング(Rendering)シェルフで、エリア ライトを追加(Add Area Light)ボタンをクリックします。アトリビュート エディタ(Attribute Editor)で、正規化(Normalize)をオフにします。

    注: エリア ライトのライトは、オブジェクト自体から直接照射されます。オブジェクトを移動および回転した場合は、ライトが影響を受けます。正規化(Normalize)がオフの場合は、オブジェクトをスケーリングした場合もライトの表示方法が影響を受けます。
  6. エリア ライトをスカルプチャの少し上に配置して、そのコーナーの 1 つを照らすようにします。

  7. 必要に応じて、両方のライトの強度(Intensity)を調整します。

Skydome ライトを追加する

Skydome ライトは、シーンを囲む円形のライトとして機能します。別の追加機能もあります。Skydome ライトにイメージ ベースド ライティングを使用できるため、バックグラウンドや特殊なライティングをシーンに設定することができます。

  1. Arnold シェルフに切り替えます。
  2. Skydome ライトを作成(Create Skydome Light)ボタンを選択します。

  3. アトリビュート エディタ(Attribute Editor)で、カラー設定(Color setting)の右側にあるパレット ボタンを選択し、ファイル(File)を選択します。

  4. イメージの名前(Image Name)の横にある参照(Browse)ボタンをクリックし、レンダリング(Rendering)フォルダ内の studio.exr を選択します。

Skydome ライトにイメージが割り当てられました。これにより、シーンにバックグラウンドが設定されるだけでなく、近づいて見ると、Skydome にバックグラウンドと一致するライティングが適用されていることがわかります。この効果は、テクスチャを追加した後に、次のレッスンでより顕著になります。