概要 - ビューポートに UCS 定義を割り当てる

さまざまなビューでオブジェクトを編集しやすくするには、ビューごとに異なるユーザ座標系(UCS)を定義します。

ビューポートを現在に設定するたびに、そのビューポートが最後に現在に設定されていたときと同じ UCS の方向を使用することができます。

各ビューポートの UCS は、システム変数 UCSVP でコントロールされます。このシステム変数は、UCSMAN[UCS 定義管理]コマンドを使用して[設定]タブからアクセスすることもできます。ビューポートでシステム変数 UCSVP を 1 に設定すると、前回使用した UCS がそのビューポートと一緒に保存され、そのビューポートを再び現在に設定すると、前回の UCS が呼び出されます。システム変数 UCSVP を 0(ゼロ)に設定すると、そのビューポートの UCS は常に現在のビューポートの UCS と同じになります。

たとえば、 平面図、正面図、アイソメ図という 3 つのビューポートを設定します。アイソメ ビューポートでシステム変数 UCSVP を 0(ゼロ)に設定した場合、平面図ビューポートとアイソメ ビューポートの両方で平面図の UCS を使用することができます。平面図ビューポートを現在に設定すると、アイソメ ビューポートの UCS には、平面図ビューポートの UCS が反映されます。 同様に、正面図ビューポートを現在に設定すると、アイソメ ビューポートの UCS が切り替わり、正面図ビューポートと同じ UCS になります。

次の図に例を示します。この図では、アイソメ ビューポートに、現在のビューポートである左上の平面図ビューポートの UCS が反映されています。

次の図は、左下の正面図ビューポートを現在のビューポートにしたときの変化を示しています。アイソメ ビューポートの UCS が、正面図ビューポートの UCS を反映しています。