nor 関数は、点ではなく単位法線ベクトル(線分または平面に垂直なベクトル)を計算します。ベクトルは空間内の位置ではなく、法線の方向を定義します。ある点にこの法線ベクトルを加算して、別の点を取得できます。
選択された円、円弧、ポリラインの円弧セグメントの 3D の単位法線ベクトルを返します。この法線ベクトルは、選択されたオブジェクトのオブジェクト座標系(OCS)の Z 座標です。
ベクトル v の 2D の単位法線ベクトルを返します。どちらのベクトルも 2D とみなされ、現在の UCS の XY 平面に投影されます。結果として得られる法線ベクトルの方向は、元のベクトル v の左方向になります。
線分 p1、p2 の 2D の単位法線ベクトルを返します。線分の方向は、点 p1 から点 p2 に向かっています。結果として得られる法線ベクトルの方向は、元の線分(p1、p2)の左方向になります。
3 点 p1、p2、 p3 によって定義された平面の 3D の単位法線ベクトルを返します。法線ベクトルの方向は、指定された点が法線を基準にして反時計回りの方向に向かいます。
次に、法線ベクトルの計算例を示します。
次の例は、視線方向を選択されたオブジェクトに垂直に設定します。オブジェクトはプラン ビューで表示され、平行投影によって歪むことはありません。
コマンド: vpoint
現在の視線方向: VIEWDIR=現在値
視点を指定 または [回転(R)] <コンパスと座標軸を表示>: 'cal
>> 式を入力: nor
>> NOR 関数で使用する円、円弧、またはポリラインを選択: