Autodesk Collaboration for Civil 3D を使用するためのチェックリスト
- プロジェクト チームのすべてのメンバーが、ファイル ロックがサポートされている次のいずれかの製品を使用していることを確認します。
- Civil 3D 2020.3 または Civil 3D 2020.4
- Civil 3D 2021
注: AutoCAD 2020 および 2021 ベースの製品を使用しているプロジェクト チーム メンバーは、
File Locking for Autodesk® BIM 360® アプリケーションをインストールできます。これにより、AutoCAD で開いたときに BIM 360 に保存される DWG ファイルと DWT ファイルの自動的なロックとロック解除が可能になります。
- すべてのプロジェクト チーム メンバーが、最新バージョンの Autodesk Desktop Connector をインストールしていることを確認します。
- BIM 360 のユーザ アクセス レベル、ロール、フォルダ権限、およびプロジェクト組織を理解します。
- Civil 3D データ ショートカット プロジェクトと BIM 360 プロジェクトの違いを理解します。
- Civil 3D データ ショートカット プロジェクトと BIM 360 プロジェクトの間には、1 対 1 の関係はありません。
- Civil 3D でデータ ショートカット プロジェクトを作成しても、BIM 360 プロジェクトは作成されません。
- BIM 360 でデータ ショートカット プロジェクトを作成する前に、BIM 360 にプロジェクトが存在している必要があります。
- Civil 3D の作業フォルダとデータ ショートカット プロジェクト フォルダが正しい場所に設定されていることを確認します。
Civil 3D 内からデータ ショートカット作業フォルダとして、¥Project Files 内のサブフォルダを設定することをお勧めします。指定した作業フォルダ内に Civil 3D データ ショートカット プロジェクトを作成することができます。
注:
最上位の ¥Project Files フォルダを作業フォルダとして設定することはできますが、¥Project Files フォルダを表示できるのは管理者のみであるため、¥Project Files フォルダ内のサブフォルダを使用することをお勧めします。
プロジェクト フォルダ テンプレートとプロジェクト権限を設定する
Civil 3D データ ショートカット プロジェクトを作成する場合、次の 2 つのオプションを使用できます。
-
BIM 360 でプロジェクトのフォルダ構造を手動で作成してから、標準のデータ ショートカット プロジェクト作成ワークフローを使用して Civil 3D 内でデータ ショートカット プロジェクトを作成します。この方法を使用して、BIM 360 テンプレートの設定を参照せずに BIM 360 で新しいプロジェクトを作成してから、Civil 3D で BIM 360 プロジェクト内にデータ ショートカット プロジェクトを作成します。
この方法の制限として、プロジェクト内のフォルダに対して手動で BIM 360 の権限を設定する必要があります。BIM 360 プロジェクトを作成した後、Civil 3D の作業フォルダを新しい BIM 360 プロジェクトの ¥Project Files フォルダ内のサブフォルダに設定してから、[データ ショートカット プロジェクト フォルダを新規作成]コマンドを使用して、そのフォルダにデータ ショートカット プロジェクトを作成します。
- プロジェクト テンプレートを使用して BIM 360 でプロジェクトのフォルダ構造を作成してから、Civil 3D 内でデータ ショートカット プロジェクトを作成します。この方法では、フォルダの権限を設定してから、構造(フォルダに設定されている権限を含む)を新しいプロジェクトの作成時に使用できるテンプレートとして使用することができます。
この方法については、以下のセクションで説明します。
BIM 360 でプロジェクト テンプレートを作成する
テンプレートとして使用するプロジェクトを BIM 360 で作成し、新しいプロジェクトを作成するときに、テンプレートから設定をコピーすることができます。このプロジェクト テンプレートのフォルダを BIM 360 でカスタマイズすることも、C:\Users\Public\Documents\Autodesk\Civil 3D Project Templates フォルダにインストールされている現在の Civil 3D プロジェクト テンプレートと一致させることもできます。
テンプレート プロジェクトから設定をコピーして新しいプロジェクトを作成する場合、フォルダ構造と権限のみが新しいプロジェクトにコピーされます。プロジェクト テンプレートのフォルダ構造に含まれているファイルは、プロジェクト テンプレートから新しいプロジェクトを作成するときにコピーされません。
注: 後で Civil 3D データ ショートカット プロジェクトを作成するときに問題が発生しないように、プロジェクト テンプレートに _Shortcuts フォルダを含めないようにする必要があります。テンプレートに _Shortcuts フォルダが含まれていて、新しいプロジェクトにコピーされると、Civil 3D 内から BIM 360 プロジェクトに新しいデータ ショートカット プロジェクトを作成するときに問題が発生する可能性があります。
- BIM 360 にサイン インします。
注: このタスクの手順を完了するには、BIM 360 アカウント管理者である必要があります。
- モジュール セレクタをクリックし、Account Admin モジュールを選択します。
- [プロジェクト]タブをクリックします。
- [追加]をクリックして、新しいプロジェクトの作成を開始します。
- [プロジェクトのプロファイルを作成]ページで、次の操作を行います。
- Civil 3D Project Template などのプロジェクト名を入力します。
- [プロジェクトのタイプ]として[テンプレート プロジェクト]を選択します。
- 必要に応じて、会社の住所を入力します。
- [保存して続行]をクリックすると、[サービスをアクティブ化]ページが表示されます。
- [サービスをアクティブ化]ページで、次の操作を行います。
- Document Management の横にある[アクティブ化]をクリックします。
- [プロジェクトの設定をコピー]の下でプロジェクトを選択しないでください。
- 自分の電子メール アドレスを入力し、[保存]をクリックして自分をプロジェクト管理者として追加します。
- このテンプレート プロジェクトを共有する場合は、他のプロジェクト管理者を追加することができます。
- [完了]をクリックして、プロジェクトを作成します。
これで、会社の一般的なフォルダ構造を設定する空のテンプレートが作成されました。
BIM 360 でプロジェクト テンプレートにフォルダを追加してロールベースの権限を割り当てる
プロジェクトで使用する一般的なフォルダを追加し、フォルダにロールベースの権限を割り当てます。
BIM 360 の多くの機能は、ユーザ、ロール、または会社レベルで管理できます。BIM 360 でプロジェクト テンプレートを設定する場合は、可能な限り、ロールベースの権限を使用することをお勧めします。BIM 管理者または土木エンジニアのロールにフォルダの権限を割り当ててから、各プロジェクトについて、個々のアクセス権を管理する代わりにユーザにロールを割り当てることができます。
プロジェクト テンプレートからプロジェクトを作成すると、フォルダとその権限がコピーされます。
- BIM 360 で、新しく作成した Civil 3D プロジェクト テンプレートにナビゲートします。
- モジュール セレクタをクリックし、Project Admin モジュールを選択します。
- [メンバー]タブをクリックします。
- 自分にプロジェクト管理者のロールを割り当てます。
- モジュール セレクタをクリックし、Document Management モジュールを選択します。
- [フォルダ]タブをクリックします。
- プロジェクト テンプレートの Project Files フォルダで、プロジェクトで使用する一般的なフォルダを追加します。
これらのフォルダは、このテンプレートに基づいて作成する新しいプロジェクトにコピーされます。
- Project Files フォルダの横にある[詳細]ボタンを選択し、[権限]を選択します。
- [権限]ウィンドウで、[追加]ボタンをクリックして[権限の追加]ダイアログ ボックスを表示します。
- ロールの名前の数文字を入力し(Civil Engineer、Project Manager など)、リストのロール名をクリックします。
- [権限レベル]リストをクリックし、このロールに割り当てる権限レベルを選択します。権限の詳細については、「フォルダの権限」を参照してください。
- 権限は、BIM 360 で適用しても即座には Civil 3D でアクティブになりません。BIM 360 で権限を指定した後、Civil 3D で権限がアクティブになるまで数分かかります。
- 表示のみの権限を持つフォルダは、Civil 3D ユーザには表示されません。
- [追加]をクリックしてプロセスを完了します。ロールの横に小さな三角形が表示されます。実際のプロジェクトに割り当てられている場合、この三角形を展開すると、そのロールを持つユーザを表示できます。
- [権限]ウィンドウを閉じ、必要に応じて他のプロジェクト フォルダに権限を追加するプロセスを繰り返します。
これで、BIM 360 テンプレート プロジェクトで、ロールベースの権限がフォルダに割り当てられました。次の説明に従って、このテンプレートを使用して新しいプロジェクトを作成することができます。
プロジェクト テンプレートの設定を使用して BIM 360 プロジェクトを作成する
- モジュール セレクタをクリックし、Account Admin モジュールを選択します。
- [プロジェクト]タブをクリックします。
- [追加]をクリックして、新しいプロジェクトの作成を開始します。
- [プロジェクトのプロファイルを作成]ページで、プロジェクト名とその他の詳細を追加し、[保存して続行]をクリックして[サービスをアクティブ化]ページを表示します。
- [サービスをアクティブ化]ページで、[Document Management]の横にある[アクティブ化]をクリックします。
- [プロジェクトの設定をコピー]の下で、Civil 3D プロジェクト用に設定したテンプレート プロジェクトを選択します。フォルダ構造とフォルダ権限は、自動的に新しいプロジェクトにコピーされます。
- 1 人または複数のプロジェクト管理者を追加し、[完了]をクリックします。
次の手順では、Civil 3D でデータ ショートカット プロジェクトを作成します。このプロジェクトは BIM 360 プロジェクトに保存されます。
Civil 3D でデータ ショートカット プロジェクトを作成する
- Civil 3D で、[作業フォルダを設定]コマンドを使用して、作業フォルダを BIM 360 プロジェクト フォルダ内の \Project Files フォルダのサブフォルダに設定します。
- Civil 3D で、[新規データ ショートカット フォルダ]コマンドを使用して、BIM 360 プロジェクト フォルダの作業フォルダ内にデータ ショートカット プロジェクトを作成します。
- BIM 360 プロジェクトと同じ名前を使用することも、別の名前を使用することもできます。
- テンプレート プロジェクトのコピーに基づいて、望ましいプロジェクト フォルダ構造を既に設定している場合は、[プロジェクト テンプレートを使用]チェック ボックスをオンにしないでください。
- BIM 360 で、データ ショートカット プロジェクトの作成時に自動的に作成された新しい _Shortcuts フォルダに必要な権限があることを確認します。
データ ショートカット プロジェクトにアクセスして作業する
プロジェクトでコラボレーションしているプロジェクト チーム メンバーは、次の手順を使用して、プロジェクトにアクセスして作業することができます。
- Civil 3D で、[作業フォルダを設定]コマンドを使用して、データ ショートカット プロジェクトの作成時に指定した BIM 360 の作業フォルダと一致するように作業フォルダを設定します。
- [データ ショートカット プロジェクト フォルダを設定]コマンドを使用して、データ ショートカット プロジェクトを選択します。
- プロジェクトにデータ ショートカットを作成します。
- データ ショートカットからデータ ショートカット参照を作成します。
- 参照するファイルを BIM 360 にアップロードし、それらのファイルに対する外部参照を作成します。
- [参照ステータスをチェック]コマンドを使用すると、現在の図面内の参照ファイルの更新を確認できます。
注: 参照ファイルに対して行われた更新が利用可能になるまで、数分かかることがあります。既定の
XNOTIFYTIME が原因で、外部参照の更新がすぐには求められない場合もあります。
[参照ステータスをチェック]コマンドを使用したときに更新が検出された場合、新しいバージョンについて注意を喚起するメッセージが表示されます。新しいバージョンの参照ファイルをロードするには、メッセージ内のリンクをクリックするか、ホスト図面を閉じて再度開きます。
注: ほとんどの場合、参照を更新するために、図面を閉じて再度開く必要はありません。ただし、参照ファイルがダウンロードされない場合は、ホスト図面を閉じて開き直す必要があります。
- [プロスペクター]ツリーのデータ ショートカット リストを更新するには、コレクションを右クリックして[再表示]を選択します。
既存のプロジェクトを BIM 360 にマイグレートする
BIM 360 で新しいプロジェクトを作成することをお勧めしますが、ローカル サーバから BIM 360 に既存のプロジェクトを移動する場合は、Windows エクスプローラを使用して最上位フォルダをドラッグし、接続されているドライブ上のコピー先 BIM 360 フォルダにドロップすることで、プロジェクト全体を移動することをお勧めします。この方法を使用すると、プロジェクト内のほとんどのファイル参照を BIM 360 の同じフォルダにコピーし、パスを保持することができます。
BIM 360 のファイルへの参照が含まれている既存の図面テンプレート(DWT ファイル)を移動する代わりに、新しいテンプレートを作成することをお勧めします。カスタマイズしたテンプレートを BIM 360 に移動する場合は、テンプレートを BIM 360 にアップロードした後、参照を手動で更新する必要があります。
プロジェクトを BIM 360 にマイグレートすると、一部のファイルのリンクは保持されません。 これらのファイルには、サーフェス ソース参照ファイル、および数量算出基準ファイルが含まれます。プロジェクトをマイグレートした後、これらのファイルへの参照を手動で更新する必要があります。
既存のプロジェクトをマイグレートする前に、アップロード前に必要に応じてプロジェクト データを確認および更新することをお勧めします。
- フォルダ パスがパスの長さの制限を超えていないことを確認し、必要な場合はパスの長さを短くするためにフォルダを再配置します。詳細については、Desktop Connector ヘルプの「Docs - 長いパス」を参照してください。
- 参照のパスが絶対パスではなく相対パスになるように更新します。
注: 相対パスを使用すると、BIM 360 Web サイトを使用してデータをアップロードするときや、同じフォルダ構造にないファイルをアップロードするときに、問題が発生するのを防ぐことができます。
- 参照への解除されたリンクを修復し、循環外部参照を作成しないようにします。
- 外部参照タイプは、[アタッチ]の代わりに[オーバーレイ]に設定します。
注: [アタッチ]の代わりに[オーバーレイ]を使用すると、循環外部参照が作成される可能性が低くなります。
- 重複したデータ、未使用のデータ、または破損したデータを削除します。
- すべてのファイルが同じフォルダ構造になるように、フォルダ構造の再配置およびリンクの更新を検討してください。
参照ファイルがホスト図面と同じフォルダ構造にない場合、参照ファイルはホスト図面のフォルダ内の関連データ フォルダにアップロードされ、参照ファイルへのホスト図面内のリンクが再作成されます。詳細については、後述の「関連データ フォルダ」というセクションを参照してください。
関連データ フォルダの作成を回避するには、参照ファイルをホスト図面と同じフォルダ構造に移動してからリンクを更新するか、次の手順でアップロードします。
- 参照のパスが絶対パスではなく相対パスになるように更新します。
-
参照ファイルが含まれるフォルダをアップロードします。
フォルダを 1 つずつアップロードする場合、参照ファイルへのパスが維持されるように、ローカルに存在するのと同じ相対フォルダ構造を BIM 360 に作成する必要があります。
- 参照ファイルを含むフォルダをアップロードした後、ローカル フォルダを名前変更または移動して、Desktop Connector にその場所が見つからないようにします。
参照ファイルを含むローカル フォルダを名前変更または移動すると、ホスト図面がアップロードされるときに参照ファイルが関連データ フォルダにアップロードされなくなります。
- ホスト図面が含まれるフォルダをアップロードします。
参照ファイルへのパスが維持されるように、ローカルに存在するのと同じ相対フォルダ構造が保持される BIM 360 内の場所にこのフォルダをアップロードします。
関連データ フォルダ
BIM 360 にファイルをアップロードする場合、外部参照またはデータ ショートカット参照としてホスト図面によって参照されるファイル、またはテンプレートによって参照されるファイルは、ホスト図面と同じフォルダ構造で編成することをお勧めします(同じフォルダ内や、同じサブフォルダ内など)。
参照ファイルが同じフォルダ構造にない場合、参照ファイルはホスト図面のフォルダ内の関連データ フォルダにアップロードされ、参照ファイルへのホスト図面内のリンクが再作成されます。
この場合、イベント ビューアにメッセージが表示されます。[データ ショートカットを管理]コマンドを使用して、リンクをデータ ショートカットにリダイレクトできます。
ソース ファイルを関連データ フォルダから BIM 360 の別のフォルダに移動することができます。ソース ファイルを移動しても、参照は維持されます。
詳細については、「概要 - 既存の Civil 3D プロジェクトの BIM 360 へのマイグレーション」および「ドキュメントを BIM 360 にアップロードするには」を参照してください。
BIM 360 プロジェクトをアーカイブする
BIM 360 を使用して、プロジェクトとそのデータをアーカイブすることができます。詳細は、「プロジェクトを管理する」を参照してください。
ローカル キャッシュをクリーンアップする
[空き容量を増やす]コマンドを使用して、ローカル Desktop Connector ワークスペースのファイルおよびフォルダを削除して、空きディスク容量を増やすことができます。詳細は、「Docs - 空き容量を増やす」を参照してください。