容積の計算について

冷暖房を必要とするエリアの容積を計算するには、スペースが必要です。スペースの容積の計算は、部屋境界コンポーネントに基づいて、ベースの面積にスペースの高さを乗じて計算されます。

Revit では、面積と容積は両方とも壁の面を基に計算されます(仕上げ面以外の面に基づく容積は、プロジェクトのアップグレード時に異なる値になります)。基準の算定高さは、(参照)レベル オフセットと基準のオフセットによって指定されます。基準の既定の算定高さは、スペースの参照レベルの 0' 0" (0.00 mm)上です。スペースの垂直範囲は、上限と上限のオフセットとして指定されます。スペースの既定の垂直範囲は、基準の(参照)レベルの 8' 0" (2600 mm)上です。

容積とリンク ファイル

(ローカル ファイルまたはリンク モデル内の)既設の部屋から自動的に作成されるスペースの上限と境界を確認し、必要に応じてこれらの上限を再設定してください。リンク モデルを操作する場合、すべてのスペース(とゾーン)は、ホスト ファイルにある必要があります。容積計算と冷暖房負荷解析は、リンク モデルに存在するスペース(とゾーン)に基づく場合には、サポートされません。

[面積と容積]オプション

[面積と容積の計算]ダイアログ([建築]タブ [部屋とエリア]パネル ドロップダウン リスト [面積と容積の計算])で[面積と容積]オプションが選択されていると、追加された部屋境界コンポーネントがスペースの垂直範囲を決定し、容積の計算に影響を及ぼす場合があります。[面積と容積]が選択されると、スペースの境界は屋根と天井にスナップされます。[面積と容積]が選択され、スペースの垂直範囲がこれらの部屋境界コンポーネントのいずれかと交差する場合、スナップが発生します。スペースの基準および垂直範囲のプロパティは、[面積と容積]設定によって変更されることはありません。

[面積と容積]がオフの場合のスペースの断面図。

[面積と容積]がオンの場合のスペースの断面図。

Revit は、シェーディングを使用して、平面図と断面図にスペースを表示します。

複数のレベルにまたがるスペース(EVシャフトや設備用シャフト)を除き、スペースの上限は、スペースの基準レベルの一つ上のレベルまでにしてください。正確な容積の算定と冷暖房分析を可能にするために、[面積と容積](既定の設定)を選択してください。[面積と容積]が選択されていない場合、スペースの境界はその垂直範囲にスナップされます(スペースの[容積]プロパティには[計算されない]と表示されます)。Revit では、既定では[面積と容積]が選択されています。