PTC Creo および Pro/Engineer

モデルを起動するには、PTC Creo のインタフェースの Autodesk® CFD メニューから最適なオプションを選択します。

ランチャーには3つのオプションがあります:

注: もし、モデル内に複数のインスタンスが含まれている場合は、包括的なインスタンスから起動する必要があります。ランチャーメニューは包括的なインスタンス以外からは使用できません。
注: Wildfire 3 またはそれ以前のジオメトリを使用するには、Autodesk® SimStudio ツールでモデルを開き、そこから Autodesk® CFD を起動します。

Autoprep

Pro/Engineer のモデルを Autodesk® CFD で起動できるようにするには、次の 3 つの主要なステップが必要となります。

  1. すべての構成部品は同じ単位系である必要があります。
  2. すべての構成部品に同じ値の絶対精度が指定されている必要があります。(モデルによっては相対精度でも十分ですが、多くの場合は絶対精度が必要となります)。
  3. 構成部品の干渉を削除する必要があります。

これらのステップは、すべてPro/Engineerユーザ インタフェース内で手動で行います。しかし、モデルを準備するプロセスを容易にするため、Pro/Engineer 内の Autodesk® CFD ランチャには上記のステップを実行するツールが含まれています。

このツールキットは、解析に向けたジオメトリの準備を自動化するため、AutoPrep と呼ばれています。

AutoPrep を開くには、Autodesk® CFD を開きます。メニューを開き、[Open AutoPrep]を選択します。

AutoPrepが単位の整合性、精度値、干渉をチェックします。この情報および問題を修復するためのツールがAutoPrepインタフェース(上図)に表示されます。

注: AutoPrep での変更内容は、Autodesk® CFD で起動する前の Pro/Engineer モデルに保存されます。

ステップ 1: 単位

アプリケーション_Autodesk® CFD を初めて押すと、すべての構成部品が同じ単位であることを確実にするため、アセンブリがスキャンされます。単位系が異なる部品が検出されると、AutoPrepが単位ダイアログと共に表示されます。

すべての部品とアセンブリ、それぞれに対応する単位系が参照用にリスト表示されます。利用できる単位系もリストに表示され、「*」付きの単位系はアセンブリ内に含まれている。

注: すべての構成部品に同じ単位系が指定されている場合、このダイアログは表示されません。

ステップ 2: 自動精度

多くのアセンブリでは、すべての構成部品に一貫した値の絶対精度を指定する必要があります。これは必ずというわけではなく、すべての部品に相対精度が指定されていても問題なく起動されるアセンブリもあります。精度値を手動で変更するプロセスは、特に大規模なアセンブリでは大変な作業になる可能性がある。最適値を取得するために試行錯誤する必要がある場合、このプロセスはいっそう困難なものとなります。

AutoPrepの自動精度タブには、すべての構成部品の精度値をすばやく簡単に変更できるツールキットがあります。

まず、絶対精度値の範囲が計算され、スライダーの境界が提供されます。このスライダー内の任意の値でジオメトリを再生成します。(時には例外もありますが、損傷を引き起こすことなくモデルを元の設定に戻すことが可能です)。

1. スライダーで値を選択します。 デフォルトの精度値は、最大値(スライダーの右端の位置)になっていることに注意してください。

2. 自動精度ボタンをクリックし、指定した値の絶対精度をモデル内のすべての構成部品に設定します。

3. [干渉の削除]タブに進むか、[Autodesk CFD]ボタンをクリックして Autodesk® CFD を起動します。

指定された値の絶対精度でジオメトリが正しく起動されない場合は、スライダーバーで値を減らし、自動精度ボタンをクリックして再び起動します。

すべての精度値を元の状態にリセットするには、[すべてリセット]ボタンをクリックします。

すべての精度値を相対精度に変更するには、相対精度を設定ボタンをクリックします。

ステップ 3: 干渉

部品の干渉を検出して修正するには、 干渉の削除タブをクリックします。干渉のあるすべての部品のリストが表示されます。

1. リストから干渉のある部品の対をクリックすると、グラフィック表示で干渉のある部分が拡大表示されます。 2つの部品は列に記された色(青と緑)と一致する色で表示されます。干渉領域は、赤で表示されます。

2. シングルカッターボタンをクリックすると、ダイアログが開いて対になった部品のどちらをカッターとするかの指定を求めるプロンプトが表示されます。

3. もう1つの部品をカットする部品を選択し、適用ボタンをクリックします。 ここで、基板部品(04012401.prt)を選択すると、円筒形の材料がカットされ、円筒形のチップが短くなります。円筒形を選択すると、基板の材料がカットされ、基板に円筒形のへこみが作成されます。

4. その他の干渉にも同じ手順を繰り返します。

5. 作業を終えたら、[Autodesk CFD]ボタンをクリックしてモデルを起動します。

いくつかの干渉のある対に共通の部品があり、この部品(ここでは基板)をカッターとする場合は、複数カットアウトボタンをクリックします。ダイアログが開き、カッター部品の指定を求めるプロンプトが表示されます。この部品は、部品の属するすべての干渉のある対から材料をカットします。

注: これらのツールを使用して加えられた変更は Pro/Engineer アセンブリに保存されます。