空間フィル

典型的なCADモデルは流体部品ではなく、ソリッド部品で構成されています。通常、流体領域はソリッドの内外に含まれているが、ほとんどの場合はジオメトリモデルの一部として明示的に構築されることはない。

ソリッド部品のみで構成されたジオメトリには、通常、流体(空気、水など)が流入および流出する開口部があります。

開口部

このような状態のモデルは、流体解析には適していません(流れ部品が存在しないため)。

空間フィルツールは、密閉された内部空間の境界となるキャップサーフェスを作成します。作成したサーフェスとボリュームは、境界条件や材料などを持つことができる実際のジオメトリでシミュレーションモデルの一部としてメッシュ作成されます。

注: 結果として得られる内部流体ボリュームは、(別の部品を完全に囲むことはあっても)別のボリュームと重なってはなりません。

内部流体ボリュームにアクセスするには、[設定]タブ > [セットアップ タスク]パネル > [ジオメトリ ツール]をクリックし、[内部流体ボリューム]タブをクリックします。

または、デザインスタディバーのジオメトリブランチを右クリックし、編集...を選択します。

内部流体ボリューム作成は2ステップのプロセスです:

ステップ 1: キャップ サーフェスを作成します。

キャップサーフェスは平坦で別のサーフェスと重ならないようする必要があります。

それぞれの開口部に対して、開口部の境界となるエッジを選択します。最初に選択した開口部のエッジと接触する同じ平面上にあるエッジのみを選択できます。

エッジを選択する

自動クローズは、サーフェスループを閉じるのに必要な残りのエッジを自動的に特定します。

上記の図では、平坦なサーフェスを作成する可能性のある2つのパスが存在します。ループが曖昧であるため、自動クローズでは自動的に閉じることができません...

次のエッジを選択すると、ループ全体のあいまいさが無くなるため、自動的に閉じることが可能です:

自動的に閉じる

サーフェス構築はループが完全に定義されるとアクティブになります。クリックしてサーフェスを構築します。

残りの開口部にもこのプロセスを繰り返します。

ステップ 2: 内部ボリュームを完成します。

すべての境界サーフェスが完成したら、内部流体ボリューム生成ボタンをクリックします。

内部流体ボリューム生成

内部流体ボリューム領域が構築されると、次のメッセージがアウトプットバーに表示されます。

"空間フィルに成功しました。1 個の部品が作成されました。"(作成された部品の実際の数がメッセージに表示されます)

内部流体ボリューム ツールで作成された領域は部品ブランチに追加され、その名前はボリュームになります。これらはシミュレーションモデルの一部であり、メッシュ生成できます。

メッシュ生成されたモデル

注: 内部流体ボリューム ツールは、外部流体ボリューム ツールの適用後には適用できなくなります。

内部流体ボリュームの使用例