シーン イベントを追加

[シーン イベントを追加](Add Scene Event)ボタンを使用すると、選択したカメラ ビューポート内のシーンをキューに追加できます。シーン イベントは、現在の 3ds Max シーンのビューです。 表示するシーンや最終ビデオにシーンを同期させる方法を選択できます。イメージ入力イベントのように、シーン イベントではキュー内にイメージが 1 つ配置されます。ただし、シーン イベントは現在の 3ds Max シーンなので、ビデオ ポスト キューを実行するとレンダリングされます。 シーンは、以下で説明するオプションをして、スキャンライン レンダラーと全く同様にレンダリングされます。レンダリング結果のシーン イメージには、アルファ チャネルが含まれます。

同じシーンの 2 つのビューを同時に見せる場合や、1 つのビューから他のビューへ移動する場合には、複数のシーン イベントを使用できます。キュー内に 1 つ以上のシーン イベントがあり、同じ時間範囲を共有している場合は、クロス フェードやシンプル ワイプのようなイメージ レイヤ イベントで合成してください。そうでない場合は、2 番目のシーン イベントが最初のシーン イベントを上書きしますが、システムはその両方のイベントを処理する時間を消費します。

手順

シーン イベントを追加するには:

  1. キュー内でイベントが選択されていないことを確認します。
  2. ([シーン イベントを追加](Add Scene))をクリックします。

    [シーン イベントを追加](Add Scene Event)ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [表示](View)リストから使用するビューを選択します。
  4. [レンダリング設定](Render Setup)ボタンをクリックして、[レンダリング設定](Render Setup)ダイアログ ボックスで設定したレンダリング設定値を変更します。
    注: [ビデオ ポストを実行](Execute Video Post)ダイアログ ボックスでの設定とは異なり、シーン イベントのレンダリング オプションを変更すると、[シーンをレンダリング](Render)ダイアログ ボックスの設定も変更されます。その逆も同様です。
  5. [シーンの範囲](Scene Range)領域を設定して、[OK]ボタンをクリックします。

    シーン イベントはキューの最後に表示されます。

ビデオ ポスト フレームにシーン フレームを合わせるには:

シーンを時間でオフセットするには:

シーンをオフセットしてシーンの再生レートを変更するには:

全シーンを逆方向にレンダリングするには:

  1. [ビデオ ポスト範囲へのロック](Lock To Video Post Range)チェック ボックスのチェックマークを消します。
  2. [シーン範囲に範囲バーをロック](Lock Range Bar To Scene Range)チェック ボックスのチェックマークを消します。
  3. [シーン開始](Scene Start)編集ボックスの値をシーンの最後のフレームに設定します。
  4. [シーン終了](Scene End)編集ボックスの値をシーンの最初のフレームにセットします。

    [範囲](range)バーの長さによって、逆方向のシーンの再生速度が決定されます。

シーンのモーション ブラーを追加するには:

  1. [シーン イベントを編集](Scene Event)ダイアログ ボックスの[シーンのモーション ブラー](Scene Motion Blur)チェック ボックスにチェックマークを付けます。
  2. シーンのモーション ブラー パラメータを設定します。

    シーン イベントはシャッターが開いたカメラをシミュレートしてモーション ブラーを生成します。既定値の 1 つのイメージの代わりに、フレーム内の動きを補間してレンダリングし、動くオブジェクトのイメージ シリーズを生成します。

インタフェース

[シーン イベントを追加](Add Scene Event)ダイアログ ボックスと[シーン イベントを編集」ダイアログ ボックスには、同じコントロールがあります。

[表示](View)領域

ラベル
イベント名を編集できます。一意の名を付けると、長いイベント リスト内でも目的のシーン イベントを簡単に識別できるようになります。
ビューポート ドロップダウン リスト
レンダリングするビューポートを選択します。

[シーン オプション](Scene Options)領域

各種のレンダリング効果を使用可能にします。

レンダリング設定
[レンダリング設定](Render Setup)ダイアログ ボックスのパラメータの一部が表示されます。ここで行った変更は、[レンダリング設定](Render Setup)ダイアログ ボックスにも反映されます。
シーンのモーションブラー
シーン全体について、シーンのモーション ブラーをオンにします。これは、シーン内の個別のオブジェクトにモーション ブラーを作成するオブジェクト モーション ブラーとは異なります。

[シーンのモーション ブラー](Scene Motion Blur)にチェックマークを付けてレンダリングすると、[レンダリングの進行](Render Progress)ダイアログ ボックスに、どのサブサンプルがレンダリングされているかが表示されます。「レンダリング イメージ」というテキストの右側に、かっこ付きで情報が表示されます。

期間(フレーム数)
モーション ブラーの仮想シャッタの速度を設定します。1.0 に設定すると、ひとつのフレームから次のフレームまでの間ずっと仮想シャッタが開いたままになります。設定値を小さくする(たとえば 0.25 など)と、[期間のサブディビジョン](Duration Subdivision)フィールドで指定した分割の数によって、フレームの指定位置内がレンダリングされます。この例では、最初のフレームと次のフレーム間の最初の 4 分の 1 までがレンダリングされます。
期間のサブディビジョン
期間内にレンダリングする、サブフレームのスライスの数を設定します。スライスの既定値は 2 ですが、ある程度の効果が必要な場合は最低でも 5 か 6 は必要です。
ディザ %
重なったフレーム スライスのブラーされたピクセル間のディザリングの量を設定します。[ディザ %](Dither %)を 0 (ゼロ)に設定すると、ディザリングは起こりません。

[シーンの範囲](Scene Range)領域

[シーン開始](Scene Start)、[シーン終了](Scene End)
レンダリングするシーン フレームの範囲を設定します。
シーン範囲に範囲バーをロック
[ビデオ ポスト範囲へのロック](Lock To Video Post Range)を選択解除すると、使用可能になります。使用可能になると、[シーン終了](End)編集ボックスは使用不可になり、ビデオポスト範囲にロックされます。[シーン開始](Start)編集ボックスを変更すると、このイベントに対して設定されていたビデオ ポスト範囲に基づいて、[シーン終了](End)編集ボックスが自動的に更新されます。

[シーン範囲に範囲バーをロック](Lock Range Bar To Scene Range)のチェックマークを消すと、[シーン開始](Start)、[シーン終了](End)の各編集ボックスの値を自由に変更できます。この方法でシーン範囲を本来の長さにロックしておくことができると同時に、任意のビデオ ポスト範囲に任意のシーン範囲をマッピングすることもできます。

ビデオ ポスト範囲へのロック
ビデオ ポスト フレームと同じ範囲でシーンフレームをレンダリングします。[ビデオ ポストを実行](Execute Video Post)ダイアログ ボックスでビデオ ポスト範囲を設定できます。

[ビデオ ポスト パラメータ](Video Post Parameters)領域

[VP 開始時間](VP Start Time)、[VP 終了時間](VP End Time)
ビデオ ポスト全体の中から選択したイベントの開始フレームと終了フレームを設定します。ここで指定したフレーム数に対して、ビデオ ポストはイベントをレンダリングします。
使用可能にする
イベントの使用/不使用を切り替えます。チェックマークが外れているときには、イベントは使用不可能な状態となり、ビデオ ポストはキューのレンダリング時にこのイベントを無視します。使用しないイベントについて、個々に設定をする必要があります。たとえば、合成レイヤ イベントを使用不可にしても、合成イメージ イベントが使用不可にはなりません。使用不可能なイベントの範囲バーは、イベント トラック領域で使用できません。