[シーン イベントを追加](Add Scene Event)ボタンを使用すると、選択したカメラ ビューポート内のシーンをキューに追加できます。シーン イベントは、現在の 3ds Max シーンのビューです。 表示するシーンや最終ビデオにシーンを同期させる方法を選択できます。イメージ入力イベントのように、シーン イベントではキュー内にイメージが 1 つ配置されます。ただし、シーン イベントは現在の 3ds Max シーンなので、ビデオ ポスト キューを実行するとレンダリングされます。 シーンは、以下で説明するオプションをして、スキャンライン レンダラーと全く同様にレンダリングされます。レンダリング結果のシーン イメージには、アルファ チャネルが含まれます。
同じシーンの 2 つのビューを同時に見せる場合や、1 つのビューから他のビューへ移動する場合には、複数のシーン イベントを使用できます。キュー内に 1 つ以上のシーン イベントがあり、同じ時間範囲を共有している場合は、クロス フェードやシンプル ワイプのようなイメージ レイヤ イベントで合成してください。そうでない場合は、2 番目のシーン イベントが最初のシーン イベントを上書きしますが、システムはその両方のイベントを処理する時間を消費します。
シーン イベントを追加するには:
[シーン イベントを追加](Add Scene Event)ダイアログ ボックスが表示されます。
シーン イベントはキューの最後に表示されます。
ビデオ ポスト フレームにシーン フレームを合わせるには:
[ビデオ ポスト範囲へのロック](Lock To Video Post Range)は既定ではチェックマークが付いています。シーン中のフレームとビデオ ポスト フレームが一致し、同じフレーム番号になります。つまり、シーンのフレーム 0 は[ビデオ ポスト](Video Post)ダイアログ ボックスのフレーム 0 になり、シーンのフレーム 15 は[ビデオポスト](Video Post)のフレーム 15 になります。シーン イベントの範囲バーは、シーンの選択部分を示します。ビデオ ポスト フレームの範囲バーが 25 から 35 に設定されていれば、キューを実行するとシーンのフレーム 25 から 35 までがレンダリングされます。シーンの範囲バーを移動することは、シーン内で時間ウィンドウを移動することと、同様の効果があります。
[ビデオ ポスト範囲へのロック](Lock To Video Post Range)チェック ボックスにチェックマークが付いている場合には、[シーンの範囲](Scene Range)領域の他のコントロールは使用不可になります。
シーンを時間でオフセットするには:
[シーン開始](Scene Start)編集ボックスは使用可能ですが、[シーン終了](Scene End)編集ボックスは使用不可のままです。[シーン開始](Scene Start)編集ボックスの値と範囲バーの長さにより同期化がコントロールされます。
[シーン開始](Scene Start)値は、再生を開始するシーンのフレーム番号です。[シーン開始](Scene Start)編集ボックスの値が 0 の場合は最初に再生されるフレームがフレーム 0 に、[シーン開始](Scene Start)編集ボックスの値が 12 の場合は最初に再生されるフレームがフレーム 12 になります。
範囲バーの長さは再生するシーンのフレーム数を指定します。範囲バーの終点をドラッグすると再生範囲の長さが変わります。[シーン終了](Scene End)編集ボックスは使用できませんが、再生される最後のシーン フレームのフレーム番号を示すように値が更新されます。
範囲バーをドラッグすると最終ビデオの中でシーンを再生する位置が変更されます。たとえば、[シーン開始](Scene Start)値を 5 に設定して、範囲バーを移動してビデオ ポストのフレーム 20 から開始するように指定すると、フレーム 5 が最終ビデオのフレーム 20 から再生されます。
シーンをオフセットしてシーンの再生レートを変更するには:
[シーン範囲に範囲バーをロック](Lock Range Bar to Scene Range)チェック ボックスのチェックマークを消した場合、[シーン開始](Scene Start)および[シーン終了](Scene End)の両方が使用可能になります。前述のように[シーン開始](Scene Start)は再生するシーンの最初のフレームを指定します。[シーン終了](Scene End)編集ボックスでは再生するシーンの最後のフレームを指定し、範囲バーの長さは再生の速さを決定します。
範囲バーにより、該当するシーン フレームと同じ数のビデオ ポスト フレームが指定されている場合、シーンの再生レートで再生されます。範囲バーで指定するフレーム数が少ないと、シーンは速くなります。範囲バーで指定するフレーム数が多くなると、シーンは遅くなります。シーンが実行される時、ビデオ ポストでは、シーンの再生レートをコントロールするためにフレームが自動的にスキップされたり追加されます。
たとえば、[シーン開始](Scene Start)値がフレーム 5 で [シーン終了](Scene End)値がフレーム 35 の場合、範囲バーは全体で 30 フレームになります。範囲バーでビデオ ポスト フレームを 10 フレームしかカバーしていないときは、30 フレームを最終ビデオの 10 フレームに合わせるので、再生速度が上がります。一方、範囲バーで 120 フレームまでカバーした場合、シーンの再生は伸びて遅くなります。
全シーンを逆方向にレンダリングするには:
[範囲](range)バーの長さによって、逆方向のシーンの再生速度が決定されます。
シーンのモーション ブラーを追加するには:
シーン イベントはシャッターが開いたカメラをシミュレートしてモーション ブラーを生成します。既定値の 1 つのイメージの代わりに、フレーム内の動きを補間してレンダリングし、動くオブジェクトのイメージ シリーズを生成します。
[シーン イベントを追加](Add Scene Event)ダイアログ ボックスと[シーン イベントを編集」ダイアログ ボックスには、同じコントロールがあります。
各種のレンダリング効果を使用可能にします。
[シーンのモーション ブラー](Scene Motion Blur)にチェックマークを付けてレンダリングすると、[レンダリングの進行](Render Progress)ダイアログ ボックスに、どのサブサンプルがレンダリングされているかが表示されます。「レンダリング イメージ」というテキストの右側に、かっこ付きで情報が表示されます。
[シーン範囲に範囲バーをロック](Lock Range Bar To Scene Range)のチェックマークを消すと、[シーン開始](Start)、[シーン終了](End)の各編集ボックスの値を自由に変更できます。この方法でシーン範囲を本来の長さにロックしておくことができると同時に、任意のビデオ ポスト範囲に任意のシーン範囲をマッピングすることもできます。