ワークフローの制限

パフォーマンス

多くのオブジェクトとデータを含む大容量のプロジェクトの場合、Revit Architecture からの書き出しと 3ds Max への読み込みでパフォーマンスが低下する可能性があります。

パフォーマンスを向上させるには、書き出すモデル ジオメトリの数を制限します。選択ボックスを使うか、Revit Architecture で不必要なモデル要素のカテゴリを非表示にして、適切な詳細レベルを設定します。

カメラ

ジオメトリ

Revit の非表示要素

Revit では、要素を「非表示」にしたり、「一時的に非表示」にすることが可能です。FBX プラグインは、「一時的に非表示」のオブジェクトを Revit から書き出します。こうしたオブジェクトはデータ内に存在していますが、「非表示」なので 3ds Max では表示されません。Revit で「非表示」の要素は書き出されず、FBX を 3ds Max に読み込んだ場合もデータに存在しません。

グループ

3ds Max には、Revit のグループと同等の機能はありません。そのため 3ds Max FBX Plug-in は、Revit のグループをすべて無視します。たとえば、Revit のライト グループ内にあるライトを書き出す場合、ライトは変換されますが、グループはすべて失われます。

プロジェクト単位

Revit はシステム単位をインチ/フィート単位で計算します。「プロジェクト単位」としてメートル法が設定されている場合、Revit は UI でヤード ポンド法をメートル法に動的に変換します。つまり FBX は、必ず実際のシステム単位、インチ/フィート単位で書き出します。Revit と 3ds Max でメートル法で作業しても問題はありませんが、その結果の FBX ファイルはインチ/フィート単位になります。3ds Max への FBX の読み込みで、自動的にメートル法(メートル)に変換されます。Revit のプロジェクト単位でインチ/フィート単位を使用し、3ds Max のシステム単位でフィートを使用する場合、変換は必要ありません。

Revit の単位の詳細については、「3ds Max での不要なスケーリング」を参照してください。

デイライト ポータル

Revit は、3ds Max とは異なる形でデイライト ポータルを使用します。デイライト ポータルはどちらのアプリケーションにも存在しますが、レンダリング時の計算方法が異なるため、3ds Max FBX plug-inではこれらのデイライト ポータルを 3ds Max に読み込みません。デイライト ポータルを読み込むと、パフォーマンスはぐっと低下することになります。このパフォーマンスの問題は、Revit がデイライト ポータルをウィンドウごとに、またウィンドウのサイドごとに系統的に作成するために発生します。こうした処理をしても、Revit ではカメラ ビューに関連したウィンドウだけがレンダリング時に計算されるので、レンダリング パフォーマンスに何の影響もありません。

しかし 3ds Max では、すべてのデイライト ポータルを系統的にレンダリングします。したがって、ウィンドウの壁全体に単一のデイライト ポータルを手動で作成する方が効果的です。これは 3ds Max では通常の作業方法です。その結果、パフォーマンスは向上し、ビジュアルの側面からの仕上がりもよくなります。