法線とは、カーブまたはサーフェス上のポイントに直交する仮想的なラインのことです。

「右手の法則」に従って、サーフェス上の U および V アイソパラムの方向によって、サーフェス法線の方向が決まります。この法則は、右手の親指でU方向、人差し指で V 方向を指すと、この 2 つの指に対して直角に曲げた中指がサーフェス法線を指すというものです。

法線は、カーブまたはサーフェスのシェイプの間接的インジケータです。法線はカーブやサーフェスに対して常に垂直であるため、それらが互いに向き合っているかまたは逆向きであるかによって微妙な曲率を示すことができます。
サーフェスの向き(サーフェスが向いている方向)は、モデリングや評価の目的用の U および V の方向(接線)とは異なります。これで、サーフェスの向きを変更しても、コンストラクション ヒストリは保持されるようになり、テクスチャ マッピングが影響を受けることもなくなりました。
すべてのツール(Ambient Occlusion、Draft Evaluation、Parting Line、Offset)において、サーフェス法線ではなく向きを使用してサーフェスが向いている方向を定義するようになりました。Surface Edit > Orientation サブメニューには、サーフェスの向きを変更するための 3 つのツールが用意されています。これらのツールは、U および V の方向に影響を与えずにサーフェスを反転します。したがって、向きは法線と同じ方向(既定)、または反対方向になります。
Show Orientation オプションをオンにすると、Diagnostic Shading の Multi-Color モードは、青色と黄色を使用してサーフェス方向を示します。青色は、サーフェスの前面が観察者の方に向いていることを意味します。黄色は、サーフェスの背面が観察者の方に向いていることを意味します。前述のとおり、次の図で示すように、この向きは U、V、およびサーフェス法線には依存しません。

レンダリングの知識をお持ちであれば、サーフェスの向きを変更することを、Render > Editors > Render StatsでOppositeフラグを反転することとみなすことができるでしょう。実際にこれが Orientation ツールで行っていることです。
サーフェスの U または V の方向を変更する必要がある場合は、別のツール(Surface Edit > Reverse Surface UV)で行うことができます。このツールはサーフェス法線に作用しますが、サーフェスの向きには影響しません。これは、たとえばテクスチャ マッピングを反転する場合などに必要になります。
ファイルを書き出す場合は、サーフェスの向きの情報は、ファイル フォーマットが何らかの方法でその情報をサポートできることを前提として変換されます。