新しい標準を実装する前に、開発環境で新しいプロジェクトを作成する必要があります。また、サンプル プロジェクト AecSpaceOffsetStandardSample を使用することもできます。
注: 面積計算標準プラグインは、Windows アプリケーションではなく、.NET クラス ライブラリとして実装します。
- Microsoft Visual Studio 2005 を開きます。
- メイン メニューの[新規作成]タブを選択します。
- [ファイル]メニュー
[プロジェクト]をクリックします。
- [新規プロジェクト]ダイアログ ボックスで、以下のいずれかの場所からクラス ライブラリ テンプレートを選択します。
- [Visual Basic]
[Windows]
- [Visual C#]
[Windows]
- [Visual C++]
[CLR]
- 新しいプロジェクトの名前を入力します。
接頭表記 AecAreaCalculationStandard を使用することをお勧めします。たとえば、AecAreaCalculationStandardMyOffsetRules という名前にします。このようにすると、命名規則が、AutoCAD Architecture 2022 toolset で提供されているプラグインの命名規則(たとえば、AecAreaCalculationStandardBasic、AecAreaCalculationStandardBOMA など)と一致します。ソフトウェアは、この接頭表記が面積計算プラグインを表すものであると認識し、診断用にアセンブリから名前を抽出できるようになります。
先に進む前に、.NET クラス ライブラリ プロジェクトの設定を終え、ソース コードとプロジェクト ファイルの編集を開始できるようになっていることを確認してください。
- 面積計算標準プラグインを作成するには、前の手順で作成した .NET クラス ライブラリから、AutoCAD Architecture 2022 toolset が提供している .NET API を参照する必要があります。この API は、AecSpaceOffsetRuleManager.dll アセンブリ内に実装されています。作成した新しいプロジェクトでこのアセンブリを参照する必要があります。
- Microsoft Visual Studio を使用している場合、クラス ライブラリ プロジェクトに AecSpaceOffsetRuleManager.dll へのアセンブリ参照を追加するには、プロジェクトのソリューション エクスプローラで[参照設定]を右クリックし、[参照の追加]を選択します。
- プロパティ シートの[参照]ページにナビゲートし、AecSpaceOffsetRuleManager.dll アセンブリを C:\Program Files\ACA <バージョン> (またはインストール時に選択したパス)で検索します。
- 以下のアセンブリへの参照を追加します。
- acdbmgd.dll (AutoCAD .NET API)
- aecbasemgd.dll (AutoCAD Architecture 2022 toolset の基本クラス)
- aecarchmgd.dll (AutoCAD Architecture 2022 toolset オブジェクト)
これらの DLL は、AecSpaceOffsetRuleManager.dll アセンブリと同じフォルダにあります。
- ソリューション エクスプローラのツリーの[参照設定]でそれぞれの参照を右クリックし、[プロパティ]をクリックして、各参照の[ローカル コピー]参照プロパティが[False] になっていることを確認します。
- AutoCAD Architecture 2022 toolset が参照できるように .dll のコピーをセット アップします。
AutoCAD Architecture 2022 toolset は、C:\Program Files\AutoCAD Architecture <バージョン>\Space Calculation Standards またはインストール中に選択したパスで、カスタムの面積計算標準アセンブリを検索します。.dll をコンパイルするごとに、これをロードおよびテストするため AutoCAD Architecture 2022 toolset を再起動する必要があります。コンパイルを行うときの目的のフォルダへの .dll のコピーをセットアップするには、次の手順を実行します。
- ソリューション エクスプローラで、プロジェクトを選択します。
- 右クリックして、[プロパティ]をクリックします。
- [イベントを作成]タブをクリックします。
- 作成後イベント コマンド ラインで、次の項目を入力します。
@if exist $(TargetPath) @copy $(TargetPath) "C:\Program Files\AutoCAD Architecture <version>\Space Calculation Standards\"
@if exist $(TargetDir)$(TargetName).pdb @copy $(TargetDir)$(TargetName).pdb "C:\Program Files\AutoCAD Architecture <version>\Space Calculation Standards\"