概要 - プロパティ セットとプロパティ セット定義

集計表に表示されるデータは、集計しているオブジェクトまたはオブジェクト スタイルにアタッチしたプロパティ セットから収集されます。 プロパティ セットに含まれるプロパティは、プロパティ セット定義により決定されます。プロパティ セット定義は、プロパティ セットが適用されるオブジェクトのタイプ、スタイル、および定義も指定します。

注: AutoCAD Architecture and MEP toolsets を併用している場合は、古い機械図面を開くと、一部のプロパティ セット定義およびプロパティ定義にロックが表示されることがあります。プログラムを使用して設定された以下のようなデータは、ロックにより保護および識別され、変更することができません。
  • [適用先]タブでの選択およびプロパティ セット定義の名前
  • 基本データやプロパティ定義名の値に影響するデータ

プロパティ セット定義は、集計でレポートするオブジェクトとオブジェクト スタイルの関連プロパティのグループです。 オブジェクトやオブジェクト スタイルにプロパティ セットをアタッチすると、プロパティ セットは、オブジェクトに関連付けられているプロパティ データのコンテナになります。プロパティの値は、オブジェクトから直接取得されるか、オブジェクトやオブジェクト スタイルで手動で入力します。

ドア オブジェクトのプロパティ セット定義

自動プロパティと手動プロパティ

AEC オブジェクト タイプのプロパティは、以下の 2 つのカテゴリに分類されます。

自動プロパティは、プロパティ セット定義に含めることができます。 手動プロパティは、ユーザが作成して値を入力します。

プロパティ セット定義をオブジェクトやスタイルに適用する

オブジェクトまたはスタイルのいずれか、および定義(マルチビュー ブロック定義など)に対し、プロパティ セット定義を作成できます。オブジェクトのインスタンスごとに異なる手動プロパティは、オブジェクトごとに適用される、オブジェクトに基づくプロパティ セット定義に属します。

ドア オブジェクトに適用されるプロパティ セット定義

スタイルのすべてのインスタンスで同一の手動プロパティは、スタイル(壁スタイルなど)または定義(マルチビュー ブロック定義など)に適用される、スタイルに基づくプロパティ セット定義に属します。

マルチビュー ブロック定義に適用されるプロパティ セット定義

自動プロパティは、オブジェクトから動的に取得されます。 ほとんどの自動プロパティは、値がオブジェクトのインスタンスごとに異なる場合でも、スタイルに基づくプロパティ セット定義に配置されます。 たとえば、「ドアの幅」プロパティと「ドアの高さ」プロパティはドア オブジェクトから自動的に取得されます。 これらのプロパティをスタイルに基づくプロパティ セット定義に含めると、そのスタイルの各ドア オブジェクトの値が設定されます。そのため、それらをオブジェクトに基づくプロパティ セット定義に含め、その後、その定義を各ドアにアタッチするよりも効率的です。

注: プロパティ セット データが追加された集計表を作成した後に、オブジェクトに基づくプロパティ セット定義を、スタイルに基づく定義に変更する場合には、データの不一致が生じる可能性があります。これを修正するには、プロパティ セットを削除して、集計表を更新します。

プロパティ セット データのフィールド

AutoCAD フィールドをオブジェクトまたはスタイルにアタッチされたマニュアル プロパティに入力することができます。 関連するプロパティの変更時にフィールドの値が更新されるため、フィールドを使用することで、図面ファイル内のドキュメンテーション機能を強化できます。フィールドは、ハイパーリンクと関連付けることもできます。 たとえば、手動プロパティでハイパーリンクを使用して図面を示すフィールドを挿入し、そのプロパティを含む集計表を作成すると、フィールド プロパティのテーブル セルからリンクされている図面に飛ぶことができます。

プロパティ セット データの一覧

一覧項目は一覧定義内に作成され、手動プロパティ定義にアタッチされます。定義済みの有効な項目一覧を使用すると、プロパティ セット定義またはプロパティ パレットの[拡張データ]タブの手動プロパティの一覧から項目を選択できます。これにより、共通に使用される値を繰り返し入力する必要がなくなります。

集計用の定義済みコンテンツ

ソフトウェアに付属する集計表ツール、集計タグツール、およびプロパティ セット定義には、定義済みのスタイルとプロパティが用意されています。これらのツールは、[ドキュメント] ツール パレット セットの[集計]ツール パレットにあります。また、プロパティ セット定義は、[ドキュメント オブジェクト]の下のスタイル マネージャにあります。

C:¥ProgramData¥Autodesk¥ACA <バージョン>¥jpn¥Styles¥<Imperial または Metric>¥Schedule Tables.dwg にある既定の集計表スタイル、集計タグ、プロパティ セット定義にアクセスすることもできます。このコンテンツのいずれかを使用して、追加集計を作成することができます。また、カスタマイズされた集計、タグ、およびプロパティ セット定義を作成するための基礎として使用することもできます。