これで、色、線種、線の太さ、印刷スタイルに対する優先設定を、個々のレイアウト ビューポート内のレイヤに適用できるようになります。 これは、ByLayer プロパティや ByBlock プロパティを変更せずに、個々のビューポート内にさまざまなプロパティ設定でオブジェクトを表示するための有効な方法です。レイヤ プロパティの優先設定を適用しても、レイヤのグローパル プロパティは変更されないため、重複したジオメトリを作成したり、異なるレイヤ設定(画層設定)を持つ外部参照を使用しなくても、いくつものビューポート内にさまざまな方法でオブジェクトを表示することができます。[レイアウト]タブから[画層プロパティ管理]にアクセスすると、ビューポート固有のレイヤ プロパティの優先設定用に、[色]、[線の太さ]、[線種]、[印刷スタイル]の 4 つの列が追加で表示されます(名前付き印刷スタイル図面内でのみ使用できます(PSTYLEMODE=1))。
[画層プロパティ管理]でのビューポート レイヤの優先設定
プロパティの優先設定が一時的に表示または印刷されないようにするには、VPLAYEROVERRIDESMODE に 0 を設定します。 オブジェクトは、グローバル レイヤのプロパティに対応して表示または印刷されます。 VPLAYEROVERRIDESMODE に 0 が設定されている場合でも、プロパティの優先設定を設定することができます。
レイヤの優先設定が含まれている図面を旧リリースのソフトウェアで開くと、優先設定は表示されず、レイヤはそのグローパル プロパティを表示します。 ただし、旧リリースで図面を保存しても優先設定は保持され、図面を現在のリリースで開くと優先設定が有効になります。
図面を旧リリースで開いている最中に、レイヤの優先設定を含んでいるビューポートを削除すると、優先設定は保持されず、図面を現在のリリースで開いたときに利用できなくなります。
旧リリースで開いたときに VISRETAIN に 0 を設定すると、外部参照レイヤ内のビューポートの優先設定は保持されません。
レイアウト ビューポート内でレイヤ プロパティを変更(優先設定)するには
レイアウト ビューポートでは、次のビューポートの優先設定が使用できます。
ビューポート内で優先されるレイヤ値は、優先プロパティ、グローバル プロパティ、レイヤ名上で、異なる背景色(既定では明るい青)で表示されます。