ダイナミック ブロックには、ブロックが図面に挿入されたとき、または後で修正されるときのブロックの外観と動作をコントロールする規則と制限が含まれています。
これらの規則とコントロールは、既存のブロックに追加することも、新しいブロックを作成するときに使用することもできます。コントロールは 2D 操作のみに限られます。
各種のコントロールと動作を使用して、ブロックで作業する際の柔軟性と効率を追加することができます。次に、どのような場合にダイナミック ブロックを使用するかの例をいくつか示します。
ブロックを使用するときに頻繁に繰り返す作業に気がついた場合、さほど意味のない作業の量を減らして効率を相当量向上させることができます。
ブロック エディタは、ブロックのジオメトリ、属性、パラメータ、アクション、および拘束を作成および変更することができる専用のブロック オーサリング環境です。次のコンポーネントが含まれています。
ブロック エディタには、BEDIT[ブロック エディタ]コマンドを使用してアクセスすることができます。このコマンドは、リボンの[ホーム]タブの[ブロック]パネルにあります。
ダイナミック ブロックを使用すると、多くの静的ブロック定義の 1 つを挿入するのではなく、その形状、サイズ、または表示を変更できる単一のブロックを挿入することができます。たとえば、サイズの異なる複数の屋内ドア ブロックを作成する代わりに、出入り口の開口部のサイズに変更できる単一のダイナミック ドア ブロックを作成することができます。
前の図では、特殊なグリップまたはコントロールとして表示されるいくつかの「パラメータ」が表示されており、それぞれが「アクション」に関連付けられています。ハイライト表示されているカスタム グリップは、「ストレッチ アクション」に関連付けられた「直線状パラメータ」です。2 つを組み合わせたものを「パラメータ セット」と呼びます。
次に、いくつかのオプションの中から選択肢を提供するルックアップ リストの例を示します。
ここで、強調表示されたコントロールは、「ルックアップ アクション」に関連付けられた「ルックアップ パラメータ」です。この「パラメータ セット」は、ドアの表示されるスイング角度をコントロールするオプションのリストを表示するように設計されています。
ブロックで、「幾何拘束」、「寸法拘束」、および「パラメータ計算式」などのパラメトリック作図機能セットを使用することができます。
AutoCAD LT で拘束の定義機能を使用することはできませんが、他の AutoCAD ベースの製品で定義されたブロックは、AutoCAD LT で制限なく使用することができます。