概要 - ユーザ インタフェースのカスタマイズ

ユーザ インタフェースをカスタマイズすることで、社内標準にアクセスしやすくし、作業の完了に必要な手順の数を減らすことができます。

ユーザ インタフェースのほとんどの要素は、カスタマイズ(CUIx)ファイルの一部として保存され、[ユーザ インタフェースをカスタマイズ] (CUI)エディタを使用してカスタマイズされます。AutoCAD ベースの製品では、完全と部分の 2 種類の CUIx ファイルがサポートされています。完全 CUIx ファイルには、アプリケーション ウィンドウに表示されるユーザ インタフェース要素の大多数が含まれています。部分 CUIx ファイルには、通常、社内標準や特定のプラグインに関連付けられることが多い付加的なユーザ インタフェース要素がいくつか含まれす。標準のユーザ インタフェース要素を定義するメイン CUIx ファイルと、社内のユーティリティに基づいてユーザ インタフェース要素を定義する共有 CUIx ファイルをロードすることができます。共有 CUIx ファイルは、多くの場合、部分 CUIx ファイルです。メイン CUIx ファイルおよび共有 CUIx ファイルは、[オプション]ダイアログ ボックスの[ファイル]タブを使用してロードすることができます。

旧バージョンで作成された CUIx ファイルは、最新バージョンで問題なく動作するはずですが、新しいコントロールやコマンドはユーザ インタフェースに含まれなくなります。旧バージョンで acad.cuix ファイルをカスタマイズした場合は、最新バージョンでカスタム ファイルを使用する代わりに、[カスタム設定をマイグレート]ユーティリティまたは[ユーザ インタフェースをカスタマイズ] (CUI)エディタの[転送]タブを使用して、カスタマイズをマイグレイートすることを検討した方がいいでしょう。

旧バージョンで使用していたカスタム部分 CUIx ファイルがある場合は、このようなファイルを最新バージョンで使用されているサポート ファイルの検索パスにコピーしてから、CUILOAD[CUI ロード]コマンドを使用してロードできるはずです。

「CUIx ファイルでリソース DLL を使用する」に対する変更

AutoCAD 2015 ベースの製品から、CUIx ファイルでカスタム イメージの格納に外部リソース DLL を使用している場合には、ライト テーマとダーク テーマに対して別々にリソース DDL ファイルが作成されるはずです。現在ユーザ インタフェースに適用されている色調に基づいて、適切なリソース DLL が使用さます。DLL はカスタマイズ ファイルと同じ名前にする必要があり、[ライト(明るい)]配色パターンに使用する DLL には名前の後ろに「_light」を付ける必要があります。たとえば、mymenu.cuix という名前の CUIx ファイルがロードされる場合、[ライト(明るい)]が現在の色調であるときはリソース DLL ファイル mymenu_light.dll が検索され、[ダーク(暗い)]が現在の色調である場合は mymenu.dll が検索されます。