シェイプ ファイルおよびフォント ファイルを定義、作成、およびコンパイルし、図面でカスタム シンボルやカスタム文字フォントを使用することができます。
「シェイプ」は、ブロックのように使用するオブジェクトです。ブロックの方がシェイプより汎用性があり、簡単に使用および挿入できます。しかし、プログラムで保存したり作図する際の効率はシェイプの方が優れています。また、単純な部品を何度も挿入する場合や、作業のスピードを重視する場合には、ユーザ定義のシェイプが役に立ちます。
LOAD[シェイプ ファイルのロード]コマンドを使用して、シェイプ定義が格納されているコンパイル済みのシェイプ(SHX)ファイルをロードします。次に SHAPE[シェイプ挿入]コマンドを使用して、ファイルから図面にシェイプを挿入します。シェイプを挿入するときに、各シェイプに適用する尺度と回転を指定できます。SHP フォントは、シェイプ ファイルの特殊なタイプで、シェイプ ファイルと同じ方法で定義します。
シェイプの定義は、ファイル拡張子が .shp の特殊な形式のテキスト ファイルに記述します。ASCII 形式で保存できるテキスト エディタかワード プロセッサを使用してシェイプ定義(SHP)ファイルを作成し、そのファイルを COMPILE[コンパイル]コマンドを使ってコンパイルします。シェイプ定義ファイルをコンパイルすると、シェイプ定義ファイルと同じ名前のコンパイル済みのシェイプ ファイル(SHX)が生成されます。
シェイプ定義ファイルでフォントが定義されている場合は、STYLE[文字スタイル管理]コマンドを使用して文字スタイルを設定します。次に、コンパイルされたシェイプ ファイルで定義されている文字を使用して、図面に文字を記入します。シェイプ定義ファイルでシェイプが定義されている場合は、LOAD[シェイプ ファイルのロード]コマンドを使用して図面にシェイプ ファイルをロードします。指定されたシェイプを図面に挿入するには SHAPE[シェイプ挿入]コマンドを使用します。
Type 1 PostScript フォントは、プログラムで使用する前に、シェイプ ファイルにコンパイルする必要があります。COMPILE[コンパイル]コマンドは、SHP と PFB ファイルのどちらも処理することができ、SHX ファイルが作成されます。
プログラムで、すべての Type 1 フォントをコンパイルしたり、ロードできるとは限りません。AutoCAD ベースのプログラムの PostScript フォント機能は、Adobe フォントのサブセットを処理するためのものです。PostScript フォントのコンパイル中にエラーが発生した場合は、結果として作成された SHX ファイルを、プログラムにロードできない可能性があります(SHX ファイルが作成された場合)。
Adobe Type 1 フォント形式についての詳細は、 『Adobe Type 1 Font Format Version 1,1』を参照してください。これらのフォントを購入してインストールすると、プログラムで使用できるようになります。