「ツール パレットを使用してブロックをすばやく挿入する」トピックで、ツール パレットを使用してブロックを挿入する方法を説明しました。この「お試しください」では、ツール パレットがブロックを挿入するだけの機能ではないことを示します。ブロックをすばやく挿入するだけでなく、ツール パレットにツールを作成すると、次のような他のタイプのコンテンツの効率が大幅に向上します。
- ハッチングおよび塗り潰し
- 寸法および引出線
- 表
- ジオメトリ オブジェクト
既存のジオメトリからツールを作成することで、CAD 標準仕様を一貫して適用できるようになり、既存のワークフローの手順を減らすことができます。
ヒント: 作成するすべてのツールを考慮する必要はありません。ツールは一時的なもので、特定の図面または図面のセットに固有のものでかまいません。必要がなくなれば、他のツールで置き換えることができます。
注: 手順、イメージ、ビデオは、お使いのバージョンの製品と若干異なる場合があります。
既存のハッチング オブジェクトに基づくツールを追加する
次の手順では、図面内の既存のハッチング オブジェクトからハッチング ツールを作成する方法を説明します。
- ハッチング オブジェクトを含む図面ファイルを開くか作成します。
- [表示]タブ > [パレット]パネル > [ツール パレット]をクリック(または、コマンド プロンプトに対して TOOLPALETTES と入力)して、[ツール パレット]ウィンドウを表示します。 検索
- [ツール パレット]ウィンドウのいずれかのタブを右クリックし、[新しいパレット]を選択します。新しいパレットに、意味のある名前(図の分野、顧客、プロジェクトの名前など)を付けます。
- 作図領域で、ハッチング オブジェクトを選択します。
- マウスの右ボタンを押しながら、そのハッチング オブジェクトをツール パレットにドラッグします。
これだけで、選択したハッチング オブジェクトに基づくツールを作成することができます。
- [ツール パレット]ウィンドウで新しいハッチング ツールをクリックし、閉じた領域内を指示(または、ハッチング ツールをドラッグしてドロップ)することによって、ハッチング パターンを適用します。
新しいハッチング オブジェクトには、元のハッチングのすべてのプロパティ設定が含まれています。
ヒント: ハッチング ツールを右クリックして[プロパティ]を選択すると、[ツール プロパティ]ダイアログ ボックスが表示され、ツールのプロパティを編集することができます。
既存の寸法に基づくツールを追加、カスタマイズする
寸法ツールは、寸法オブジェクトをツール パレットにドラッグして作成することができます。新しい寸法ツールを作成すると、ツールにフライアウト ボタンが表示されます。
次の手順では、既存の寸法に基づく寸法ツールを作成およびカスタマイズする方法を説明します。
- 寸法オブジェクトを含む図面を開くか作成します。
[ツール パレット]ウィンドウが表示され、カスタマイズするタブが表示されていることを確認します。
- 作図領域で、寸法オブジェクトを選択します。
- マウスの右ボタンを押しながら、その寸法オブジェクトをツール パレットにドラッグします。
- ツール パレット上の新しい寸法ツールを右クリックし、[プロパティ]を選択して、そのツールのプロパティおよび動作を編集します。
- [ツール プロパティ]ダイアログ ボックスの[コマンド]セクションで、寸法ツールの動作をコントロールするプロパティを編集することができます。
- [フライアウトを使用] – ツールのフライアウト ボタンの表示を有効にします。
- [フライアウト オプション] – フライアウト メニューが表示されたときに、どのコマンドが表示されるかをコントロールします。
- [コマンド文字列] – ツールがクリックされたときに実行されるコマンド マクロが含まれます。このオプションは、[フライアウトを使用]オプションがオフの場合にのみ使用可能です。
- [一般]セクションで、ツールを使用して作成した新しい寸法オブジェクトに適用される一般的なプロパティを編集します。
- 変更が完了したら、[OK]をクリックします。
- [ツール パレット]ウィンドウで、新しい寸法ツールのメイン ボタンまたはフライアウト ボタンをクリックし、関連するいずれかのツールをクリックします。プロンプトに従います。
コマンド ツールを追加する
既存の図形オブジェクトからツールを作成する方法を学びました。ツールは、好みのコマンドから作成することもできます。たとえば、[矩形状雲マーク]コマンドをツール パレットに追加し、そのツールを使用したときに画層が現在層に設定されるようにカスタマイズすることができます。このテクニックを使用して、好みのツールのカスタム バージョンをすばやく作成することができます。
次の手順では、[矩形状雲マーク]コマンドをツール パレットに追加する方法を説明します。
- [ツール パレット]ウィンドウが表示されているときに、そのタイトル バーかツールの近くの空白領域を右クリックし、[コマンドをカスタマイズ]を選択します。
- [ユーザ インタフェースをカスタマイズ] (CUI)エディタの[コマンド一覧]ペインで、[コマンド一覧を検索]テキスト ボックスをクリックして、revision と入力します。
- [コマンド一覧]で、[矩形状雲マーク]コマンドをツール パレットにドラッグします。
- CUI エディタを閉じます。
- [ツール パレット]ウィンドウで[矩形状雲マーク]ツールを右クリックし、[プロパティ]を選択します。
- [ツール プロパティ]ダイアログ ボックスの[一般]セクションで、[画層]プロパティをクリックし、ツールを使用したときに現在層に設定される画層を選択します。
注: 画層がツールに割り当てるられるようにするには、その画層が現在の図面に既に存在している必要があります。割り当てられた画層を含まない図面でツールを使用すると、コマンドが実行される前に画層が自動的に作成されます。
- [OK]をクリックすると、変更した内容が適用されます。
- [矩形状雲マーク]ツールをクリックしてプロンプトに従います。
注: [ユーザ インタフェースをカスタマイズ] (CUI)エディタでカスタム コマンドを作成し、それをツール パレットやリボンに追加することもできます。