回路ビルダは、モーターまたは負荷の全負荷電流の倍数に基づいて、回路内のコンポーネントの定格を計算できます。たとえば米国電気規則規格(NECS)には、遮断器は負荷電流の少なくとも 115 % に設定する必要があると記載されています。期待される最大負荷が 28 アンペアである場合は、少なくとも 28 アンペアの 115 % である 32.2 アンペアに設定された遮断器が必要です。標準的なスイッチの定格が 30 および 60 アンペアである場合、60 アンペアのスイッチを選択します。
このような自動計算は、回路ビルダ スプレッドシートの回路コード シートの ANNOTATE_LIST フィールド値と、電気規格データベースの MOTOR_I_* テーブルの間に関係を作成することで実行できます。
その定義方法を次に示します。
遮断器エントリの例は次のとおりです。
(c:ace_cb_anno2 nil “A1” “RATING1” 0 nil)
この例では、「A1」は MOTOR_I_DESC テーブルの「Disconnect switch non-fused」と一致させるコードであり、「RATING1」は挿入された遮断器シンボルの属性で、最終的に計算されたアンペアの値を受け取ります。
有効な演算は、+-*/^ です。「^」文字は、指数関数です。たとえば、I^2 は I の 2 乗で、I^0.5 は I の平方根です。
1 階層ネストした文を含む、If-then-else 文がサポートされます。たとえば「(if (I > 400) then (I * 8) else (I * 11))」で計算されたアンペアの値は、0~400アンペアの場合は FLA 電流の 8 倍、FLA が 400 アンペアより大きい場合は 11 倍であることを意味しています。1 階層のネストがサポートされます。「(if (I >= 9.0) then (I * 1.25) else if (I < 2.0) then (I * 3.0) else (I * 1.67)」は、I が 9 アンペア以下かつ 2.0 アンペア以上である場合、計算された値は(I * 1.67)に設定されることを意味しています。2.0 アンペアより小さい場合は(I * 3.0)になり、9.0 アンペア以上である場合は(I * 1.25)になります。
有効なブール演算は次のとおりです。>、<。 >=. <=, =.
MFG=BUSSMAN;CAT=KTK-R-15
ヒューズ付きの遮断器など、コンポーネントが計算された値を複数持っている場合、そのコンポーネントの 2 つの RATING 値は、次の例に示すようにセミコロンで区切られます。
(c:ace_cb_anno2 nil “A7” “RATING1;RATING2” nil 0)
MOTOR_I_MAP テーブルには、RATING 列でセミコロンで区切られた値に対応する値が含まれます。