概要 - 線番

線番は属性付きのブロックで、線分配線図形上に挿入されます。AutoCAD Electrical ツールセット は各線番タイプをそれぞれの画層に割り当てます。これらの画層には異なる色を割り当てられるため、簡単に画層を区別できます。線番には次の 4 つのタイプがあります。

標準

[線番挿入]コマンドを再実行すると更新される線番。

確定

現在の値に確定されている線番。[線番挿入]コマンドを再実行しても変更されません。

予備

指定した配線回路に割り当てられている、標準や確定線番の予備のコピー。単一の回路には、通常の線番または確定線番が 1 つ存在します(いずれか一方のみ)。回路上のさまざまな位置に、線番の予備のコピーを多数挿入することができます。

端子/信号

端子と信号矢印の線番。

配線タグ形式

AutoCAD Electrical ツールセット は「置き換え可能なパラメータ」による線番文字列のコンセプトを採用しています。線番文字列の中には必ず、%N という置き換え可能パラメータがなければなりません。標準的な書式文字列は、この %N パラメータのみです。

線番タグ形式の既定を決める置換え可能なパラメータは次の通りです。

%S

図面のシート番号

%D

図面番号

%G

配線画層名

%N

コンポーネントに適用される連番またはリファレンスベースの番号

%X

リファレンスベースでタグ付けするの接尾文字の位置(指定しない場合はタグの末尾)

%P

IEC スタイルのプロジェクト コード(図面の既定)

%I

IEC スタイルの配置コード(図面の既定)

%L

IEC スタイルのロケーション コード(図面の既定)

%A

アクティブな図面に対する、プロジェクト図面リストの SEC 値

%B

アクティブな図面に対する、プロジェクト図面リストの SUB-SEC 値

例: シート "02" のライン リファレンス "100" で始まる配線は次の書式で線番が作成されます。

%N

線番は「100」

W%N

線番は「W100」

%S-%N

線番は「02-100」

%S%N

線番は「02100」

%S : %N

線番は「02:100」

線番ブロック

線番は、ブロック挿入で、ライブラリ レベルで変更できます。テキスト属性は配線から離れた位置に移動できますが、線番ブロックの原点は配線セグメント上に存在する必要があります。使用する各シンボル ライブラリに挿入する、複数のブロックの変更が必要になります。調整する線番ブロック図面は次のとおりです。
  • wd_wnh.dwg: 水平線の線番
  • wd_wnv.dwg: 垂直線の線番
  • wd_wch.dwg: 予備の水平線の線番のコピー
  • wd_wcv.dwg: 予備の垂直線の線番のコピー

これらは AutoCAD Electrical ツールセット シンボル ライブラリ、C:¥Users¥Public¥Documents¥Autodesk¥Acade {バージョン}¥Libs¥{ライブラリ}¥ にあります。

水平および垂直の線番ブロックには[線番]属性が必要です。これらのブロックには、[W01USER]から[W10USER]の属性を指定することもできます。これらの属性を使用すると、配線にさまざまなプロパティを割り当てることができます。線番ブロックで[W01USER]から[W10USER]の属性のいずれかのプロンプト値を定義した場合、線番を編集して値を割り当てると、ラベルにプロンプトが含められます。

[W01USER]から[W10USER]の属性は、次のレポートのフィールドとして使用できます。

線番コピー ブロックには[WIRECOPY]属性が必要です。[W01USER]から[W10USER]の属性は、線番コピー ブロックでは使用されません。