モーター回路を選択すると、特別なモーター セットアップ/注釈関数が呼び出されます。この特別な関数は、テンプレート上のマーカー ブロックで CODE 値によってフラグが立てられ、[UI_TITLE]フィールドに「!MCC_CTRL」とマークされた回路コード シートの行にマッピングします。この関数は ace_electrical_standards.mdb ファイルを参照して、選択した一連のモーター入力パラメータの全負荷電流と配線サイズ値を判断します。
このモーター セットアップ/注釈関数によって生成された値は、コンポーネントの属性や回路の配線タイプに自動的に書き込まれます。これらの値は、「#data」という AutoLISP グローバル変数に、インデックス付けされたリストとして保存されます。グローバルとは、データがメモリに保存され、回路ビルダが回路の作成を続ける間使用できることを意味します。回路ビルダが、回路の後続のマーカー ブロックを処理する場合、グローバルから 1 つまたは複数のこれらの保存された値をプルし、それらをコンポーネント上の属性にプッシュするか、適切な配線タイプ画層名のフォーマットに使用するようにセットアップできます。
このモーター セットアップ/注釈が先に行われるようにフラグが立てられる必要があります。これは、小さい数または 0 に設定した ORDER 値で実行します。たとえば、モーター全負荷電流値を使用して、メイン遮断器のサイズを判断する場合、メイン遮断器マーカー ブロックを処理する前に、このデータをメモリに入れる必要があります。
「#data」リストの最初のサブリストの要素は、次の順序でメモリーに保持されます。モーターに関連する値は、最初の 8 つの要素に保持されます。要素の完全なリストについては、API マニュアルを参照してください。
- モーター タイプ
- パワー
- 単位
- 電圧
- 相
- ヘルツ(Hz)
- 速度(RPM)
- 全負荷電流(FLA)
注: 回路ビルダは、このインデックス付けされたリストに、1 ではなく 0 から番号を付けます。
これらの値をコンポーネントの属性にマッピングする方法は 2 つあります。
- 回路テンプレート図面内モーター、ヒューズ、または遮断器シンボルのマーカー ブロックで
- 回路ビルダ スプレッドシート回路コード シートで
注: マーカー ブロックに定義された属性値は、スプレッドシートに定義されたすべての値より優先されます。
マーカー ブロック方法
- モーター、ヒューズ、または遮断器シンボルのマーカー ブロックを含む回路テンプレート図面を開きます。
- シンボルの正しいマーカー ブロックを見つけます。
- 形式「{属性名}=@#@」を使用して、その MISC1 属性値を編集します。「#」を正しい要素にマッピングする適切なインデックス数で置き換えます。たとえば、容量を RATING2 属性にマッピングするには、「RATING2=HP: @1@」と入力します。さらに、全負荷電流値を RATING4 属性にマッピングするには、「RATING2=HP: @1@;RATING4=Full load: @7@ amps」と入力します。インデックス付けされた値のリストはゼロが基準であることに注意してください。
注: MISC1 属性値には、回路ビルダで特別な方法でコンポーネントまたは基準となる配線を処理するように指示する複数の特別な文字フラグを含めることができます。新しい値を追加する場合、他の特別なフラグ値を上書きしないでください。各値はセミコロンで区切ります。
- 回路テンプレート図面を保存します。
スプレッドシート方法
- 回路ビルダ スプレッドシート ace_circuit_builder.xls を開きます。
- 回路の CATEGORY と TYPE を見つけます。たとえば、CATEGORY: 3ph Motor Circuit とTYPE: Horizontal - FVNR - non reversing などです。
- SHEET_NAME 値と同じ名前を持つ回路コード シートを開きます。たとえば、SHEET_NAME: 3ph_H などです。
- モーター シンボル領域を見つけます。たとえば、CODE: MTR03、COMMENTS: Motor symbol、UI_PROMPT_LIST: 3ph motor などです。
グループ内に複数の選択を含めることができます。たとえば、遮断器のタイプの選択と補助接点を含む選択があるとします。各選択には、[UI_VAL]フィールドの数値が割り当てられます。値が追加され、この選択の組み合わせに適切なアクションが指定されます。合計は[UI_SEL]フィールドの値に一致します。この照合が行われると、COMMAND_LIST 値、ANNOTATE_LIST 値などが、選択の挿入と注釈に使用されます。
- このモーター シンボルの[COMMAND_LIST]列の API 呼び出しを編集します。たとえば、特別な定義がない場合、このコンポーネントを挿入 API 呼び出しの最後の引数を使用して、MISC1 コード値にゼロが事前定義されます。
編集前と編集後を示します。
編集前:(c:ace_cb_insym #xyz nil "HMO13" #scl 8 nil)
編集後:(c:ace_cb_insym #xyz nil "HMO13" #scl 8 “RATING2=HP: @1@”)
注: 詳細については、API マニュアルを参照してください。
- スプレッドシートを保存します。