概要 - 端子台エディタ

端子台は、製品発送時にすばやく配線をはずしたり、解体を必要とする機器の接続で使用されます。また、接続時には他の機器にパワーを分配するために使用されます。端子台エディタを使用すると、システム設計の工程中に、これらの接続されている機器の場所を定義できます。端子台の編集は主に、端子台の端子のラベル設定、番号付け、端子の再配置を迅速に処理するために、制御システム設計サイクルの最終段階近くで行われます。

端子台とその配線すべての組立を容易にするために作成するドキュメントが、端子台レイアウト図面です。端子台レイアウト図面は、特定の端子台に属するすべての端子台の全体構成を表示します。また端子台エディタを使用して、端子台シンボルの横にある配線と機器の接続情報も表示できます。回路図図面を参照しなくても、端子台に関するすべての情報を端子台レイアウト図面で得ることができます。

端子台全体または個々の端子を変更します。カタログ値の割り当て、端子番号の再シーケンス、ジャンパおよびジャンパ配置図の追加、スペアおよびアクセサリの追加を行います。形状端子台またはテーブル型端子台のレイアウトを挿入または更新します。

装置(INST)、ロケーション(LOC)、およびタグ端子台(TAG_STRIP)の各値は、アクティブなプロジェクトで使用されている規格に関係なく、端子台が一意かどうかを特定するために使用されます([組み合わせた装置/ロケーション タグ モード]など)。

端子台エディタで変更を加えると、その変更はその後の更新に備えて回路図図面に書き戻され、端子台レイアウトの形状表示図面またはテーブル形式の図面が作成されます。更新を実行するには、図面がアクティブなプロジェクトの一部である必要があります。

注: 端子台エディタで既存の形状端子台に変更を加える場合は、情報が保存されるように、アクティブなプロジェクトの図面上で端子台の更新や配置を行う必要があります。

端子台エディタにエラーが発生したために開始できない場合は、TSE_ERROR_<日時>.log という名前のログ ファイルがプロジェクト ファイルと同じ場所に作成されます。ログ情報には、ユーザ名、プロジェクト名、日付、時間、端子台タグ、装置、およびロケーションなどの詳細が含まれています。また、端子を含む図面、端子のハンドル、端子の問題など、特定の端子についての詳細も含まれます。

配線の制限

端子台エディタでは、割り当てられた配線の制限に基づいて端子の追加または削除を実行できます。配線の制限とは、特定のデバイス(端子など)に接続できる配線の制限数のことです。端子の修正時に、[端子台のプロパティ]ダイアログ ボックスの[接続あたりの配線数]領域で、端子の各側面に許可する配線の数を割り当てることができます。

追加の端子は、端子台エディタを使用して端子を編集した場合にのみ配置されます。[接続あたりの配線数]の値を定義すると、端子台エディタによって、端子の側面に接続された配線やデバイスが許可数を超えているかどうかが確認されます。定義された制限数の超過が発見された場合、端子台エディタは端子を追加し、制限数を超えている接続先を新しい端子に移動させます。新しい端子の接続先、プロパティ、カタログ割り当ては元の端子と変わりません。移動した接続先は、元の端子と同様に、新しい端子と同じレベルに配置されます。追加の端子は部品表に反映されます。

端子台エディタで端子台を編集すると、追加の端子が必要かどうかが再評価され、制限数の超過がなくなると端子が削除されます。メインの機器シンボル端子が削除されると、追加も削除されます。

端子台テーブル ジェネレータ

[端子台テーブル ジェネレータ]は、1 つまたは複数の端子台を表オブジェクトとして挿入します。新しい図面にすべての表セクションを配置し、新しい図面をアクティブなプロジェクトに追加します。

1 つの表オブジェクトとして端子台を挿入するオプションと、端子台を複数の表オブジェクトに分割するオプションがあります。このツールは、アクティブなプロジェクト内の既存の端子台の表を再作成するか、または再表示するためにも使用できます。

選択した各端子台は、個別の図面で開始されます。端子台の装置コード、ロケーション コード、タグの値が、プロジェクト ファイル(*.wdp)の[図面の説明]フィールドに書き込まれます。