概要 - DIN レール

DIN レールは、WDDINRL.XLS という Microsoft Excel スプレッドシート内のデータに基づいて生成されます。メイン ワークシート DIN_RAIL の行は、それぞれレールの種類を示しています。[製造元]、[カタログ]、[説明]の各フィールドは、ダイアログ ボックスのドロップ ダウン リストの作成に使用されます。さらに、それぞれのレール タイプごとに、カタログ番号と一致する名前の付いたワークシートがあります。このワークシートでは、レールの長さから算出されたスロットの数に基づいていくつかのパラメータを定義します。

スプレッドシートのフィールド

MFG

製造元。

CAT

カタログ番号。

ASSYCODE

アセンブリコード。

DESC

ダイアログ ボックスのリストでのみ使用される説明。

RAILWID

DIN レールの幅(上部レール ラインから下部レール ラインまでの距離)。

RAILCEN

DIN レールのセンターライン間の距離。

RAILCEN1

DIN レールのセンターライン間の距離(非対称の DIN レールで使用)。

RAILCEN2

下部のセンターラインからスロットの中心までの距離(非対称の DIN レールで使用)。

RAIL2SLOTCEN

DIN レールの原点からスロットの中心までの距離(中心がずれている DIN レールで使用)。

RAIL2ENDBASE

DIN レールの原点から DIN レールの下部までの距離(中心がずれている DIN レールで使用)。

RAILLENSTD

DIN レールの標準の長さ。

RAILLENMIN

レール ピースの最短の長さ。

SLOTOFS

DIN レールの始点から最初のスロットの中心までの距離。

SLOTCEN2CEN

各スロットの中心から計測したスロット間の距離。

SLOTLEN

各スロットの長さ。スロットなしのブロックを生成するには、SLOTLEN に 0.0 を入力します。

SLOTWID

各スロットの幅。

CHANNEL

チャネル ラインから原点までの距離(各チャネル ラインで繰り返し)。

CHANNEL_END

原点から各チャネルのチャネル終端までの距離。

MIN_SHIFT

最後のピースが最短の長さ以上であることを保証するための、1 つのピースから次のピースに移動するレールの長さ。

NCHOLE

ドリル穴用の AutoCAD ブロックの名前。

BRKT

ノズル ブラケットには、Yes または No を設定できます。No の場合、ダイアログ ボックスで[ノズル]ボタンが無効になります。Yes の場合、[ノズル]ボタンが有効になり、ノズル ブラケットを選択できるようになります。

BRKT_NAME

ノズル ブラケット用の AutoCAD ブロックの名前。

BRKT_MFG

ノズル ブラケットの製造元。作成された DIN レール ブロックに マルチ BOM として追加されます。

BRKT_CAT

ノズル ブラケットのカタログ番号。作成された DIN レール ブロックに マルチ BOM として追加されます。

BRKT_ASMB

ノズル ブラケットのアセンブリ コード。作成された DIN レール ブロックに マルチ BOM として追加されます。

CATALOG_TABLE

カタログ参照テーブルに結合するために使用する名前。値は、スプレッドシートのレコードが DIN の場合は DIN、配線方法の場合は WW になります。これにより、[パネル レイアウト - コンポーネントを挿入/編集]ダイアログ ボックスで[カタログ参照]をクリックしたときに、(default_cat.mdb の)DIN テーブルまたは WW テーブルのどちらが表示されるかが決まります。

カタログ固有のワークシート

取り付け穴/ブラケットの配置を定義するために、DIN_RAIL ワークシートに加えて、特定の DIN レール タイプに固有のワークシートを定義できます。ワークシート名は、ワークシート DIN_RAIL 上の DIN レールの CAT 値と一致する必要があります。

特定の CAT ワークシートには、穴/取り付けブラケットの配置を定義するために、SLOTQTY 列と必要な数の ORG_LIST 列があります。

SLOTQTY - 1 から始まり、DIN レール ピースごとのスロットの最大数までです。最大数は、DIN レールがその最大長さである場合は、スロットの数と等しくなります。

ORG_LIST - 穴を配置するスロットを定義します。

配線方法のパラメトリック作成

配線方法のパラメトリック作成用に、スプレッドシート(wddinrl.xls)に汎用の配線方法レコードを作成できます。これを行うには、次のレコードをスプレッドシートに追加します。

  • MFG = PANDUIT
  • CAT = Generic
  • DESC = Wire duct, 3.25"x3.11" tall, slotted
  • RAILWID = 3.25
  • RAILLENSTD = 72
  • CATALOG_TABLE = WW
  • MFG = PANDUIT
  • CAT = Generic
  • DESC = Wire duct, 3.92"x1.89" tall, slotted
  • RAILWID = 3.92
  • RAILLENSTD = 78.72
  • CATALOG_TABLE = WW

[DIN レール]ダイアログ ボックスで、[レール タイプ]からいずれかのレコードを選択し、[OK]をクリックします。[パネル レイアウト - コンポーネントを挿入/編集]ダイアログ ボックスの[カタログ データ]領域で、[カタログ参照]をクリックします。[カタログ ブラウザ]ダイアログ ボックスに、Manufacturer = PANDUIT に該当する配線方法が表示されます。リストから最適な配線方法を選択します。

線分のプロパティ

DIN レールを構成する特定の線分図形に色、線種、画層を指定したい場合があります。この操作は、オプションのスプレッドシート フィールドを使用して行うことができます。2 本の終端の 2 本の線分についてスプレッドシートに列を 2 つ追加し、それぞれに END_PROP という名前を付けます。1 番目の列は左端、2 番目の列は右端に対応します。形式は COLOR 色の名前 LAYER 画層名 LTYPE 線種 となります。たとえば、COLOR 9 LAYER MISC LTYPE HIDDEN2 のようになります。値の間には空白を 1 つずつ挿入します。フィールドを空白のままにするか、プロパティの 1 つが空の場合には、現在の既定を使用して線分が作成されます。チャネル ラインの場合も同様にしますが、列は CHANNEL_PROP という名前になります。値は、CHANNEL 値と同じ順序で並べます。たとえば、内側の線分をフォント HIDDEN2 にしたいとします。このとき CHANNEL 列が 0.69 0.49 -0.49 -0.69 という順序で並んでいるとすると、内側の線分は 2 番目と 3 番目の列になります。したがって、CHANNEL_PROP 列は以下のようになります。

  • 1 番目の列: 空白のまま
  • 2 番目の列: LTYPE HIDDEN2
  • 3 番目の列: LTYPE HIDDEN2
  • 4 番目の列: 空白

END_PROP

線分の終端のプロパティを定義するには、このフィールドを使用します。

CHANNEL_PROP

チャネル ラインのプロパティを定義するには、このフィールドを使用します。