[パラメータ管理] (図面)

図面内で使用されている自動調整パラメータをコントロールします。

PARAMETERS[パラメータ管理] (コマンド) 検索

作図領域からアクセスすると、[パラメータ管理]パレットには図面で使用可能なすべての自動調整変数(寸法拘束変数とユーザ定義変数)が表示されます。

自動調整変数を作成、編集、名前変更、グループ化(AutoCAD LT では使用できません)、削除できます。

[パラメータ管理]パレットには、既定では、3 列のグリッド コントロールがあります。ショートカット メニューを使用して、さらに 2 つの列([説明]、[種類])を表示することもできます。

オプション

次のオプションが表示されます。

説明

Name

変数名が表示されます。

[式]

実数または数式が表示されます(d1+d2 など)。

式の値が表示されます。

その他の列

[種類]

寸法拘束の種類または変数の値が表示されます。

[説明]

ユーザ定義変数に関連付けられているコメントまたは注記が表示されます。

寸法変数を作成する

寸法変数を作成するには、図面内のオブジェクトに寸法拘束を適用します。寸法変数は、[パラメータ管理]パレットの[寸法拘束パラメータ]グループ見出しの下に表示されます(AutoCAD LT では使用できません)。

ユーザ定義変数は、オブジェクト関係を作成して駆動できるカスタム変数です。これらの変数には、定数や数式を含めることができます。

ユーザ定義変数を作成するには、[パラメータ管理]パレットの[新しいユーザ定義パラメータを作成]アイコンをクリックします。または、空のセルをダブルクリックして、ユーザ定義変数を作成します。

ユーザ定義変数には、次の特徴があります。

  • 既定値は、[名前]が user1、[式]は 1、[値]は 1.00 です。
  • 名前は英数字でなければならず、先頭の文字が数字であったり、スペースを含んでいたり、256 文字を超える長さであってはいけません。
  • 式の値は、-1e100 から 1e100 の範囲内でなければなりません。

寸法変数を編集する

寸法変数の名前と式を編集することができます。次のいずれかを行います。

  • [名前]または[式]ボックスをダブルクリックします。
  • 行を選択して[F2]を押します。[Tab]キーを押して、列を順に編集します。

    [値]列を編集することはできません。

寸法変数の名前を変更すると、図面および[パラメータ管理]パレット内の変数のすべてのインスタンスが更新されます。

ヒント: 値をコピーして貼り付けるときは、[名前]および[式]のセルのショートカット メニューを使用します。[式]のショートカット メニューには、一般的に使用される数学関数が含まれています。

無効な式は赤い文字で表示されます。

寸法変数を削除する

寸法変数を削除すると、次のようになります。

  • 図面内の関連付けられている寸法拘束は削除されます。
  • 変数は、式により計算された値を定数として保持します。この動作は、他の変数によって参照されている変数のためのものであり、これによりジオメトリが変更されなくなります。

AutoCAD LT で変数の表示をフィルタする

AutoCAD LT で変数の表示をフィルタして、次のように表示できます。

  • [すべてのパラメータを表示]: すべての自動調整変数が表示されます。フィルタは適用されません。
  • [式で使用されているパラメータを表示]: 値を評価する式を含むすべての変数と、式に含まれている変数が表示されます。

列を並べ替える

表の変数を列プロパティの昇順または降順に並べ替えるには、列見出しをクリックします。変数の種類で並べ替えると、名前列が並べ替え順序の 2 番目になります。並べ替え順序は永続的なものになります。

変数を追加したり、名前または式を変更しても、並べ替え順序には影響しません。

[パラメータ グループを新規作成]

[パラメータ管理]を使用して、図面エディタにパラメータ グループを定義することができます。「パラメータ グループ」とは、名前の付いたパラメータの集まりです。パラメータ グループには現在の空間で定義されているすべてのパラメータのサブセットが含まれますが、空でもかまいません。

フィルタ アイコンをクリックしてグループを作成すると、パレットの左側のパネルにフィルタ ツリーが表示され、グループ フィルタを表示したり、非表示にしたり、展開することができます。パラメータを、グリッド コントロールからパラメータ グループにドラッグ アンド ドロップします。

[フィルタを反転]チェック ボックスをオンにすると、グループに含まれていないすべてのパラメータが表示されます。

変数の表示をフィルタして、次のように表示できます。

  • [すべて]: すべての自動調整パラメータが表示されます。フィルタは適用されません。
  • [式で使用中のすべて]: 値を評価する式を含むすべての変数と、式に含まれている変数が表示されます。
  • カスタム グループ フィルタ: 定義されているパラメータ グループに追加されたすべてのパラメータが表示されます。

[パラメータを検索]

編集ボックスに名前を入力して、パラメータを検索することができます。

寸法拘束をハイライト表示する

[パラメータ管理]パレットで寸法拘束を選択すると、図面内の関連するオブジェクトがハイライト表示されます。

パラメータが非表示のダイナミック拘束の場合、セルを選択すると、ダイナミック拘束が一時的に表示され、ハイライト表示されます。

注: オブジェクトが選択されていないのにハイライト表示されている場合、そのハイライト表示は、寸法拘束を示しています。

ショートカット メニューのオプション

[パラメータ管理]パレットのショートカット メニューには、次のオプションが表示されます(AutoCAD LT にはありません)。

列見出しのショートカット メニュー

[式]

[式]列の表示/非表示を切り替えます。

[値]列の表示/非表示を切り替えます。

[種類]

[種類]列の表示/非表示を切り替えます。

[説明]

[説明]列の表示/非表示を切り替えます。

[すべての列を最大化]

各列の最大値を基準に、すべての列が表示されます。

行のショートカット メニュー

[フィルタ ツリーを表示]

フィルタ ツリーを展開して表示します。

[グループ フィルタから除去]

選択したパラメータを、グループ フィルタから除去します。

[パラメータを削除]

選択したパラメータを、図面と[パラメータ管理]から削除します。

セルのショートカット メニュー

[切り取り]

セルから値を削除してクリップボードに貼り付けます。

[コピー]

セルの値をコピーしてクリップボードに貼り付けます。

[貼り付け]

切り取りまたはコピーされた値をクリップボードからただちに貼り付けます。

[削除]

選択したセルの値を削除します。

[式]

式の列で使用する関数のリストが表示されます([式]セルでのみ使用可能)。

グループ フィルタのショートカット メニュー

[グループ フィルタを新規作成] 新しいパラメータ グループ フィルタを作成します。
[名前変更(R)]

グループ フィルタの名前を編集します。

[削除]

グループ フィルタを削除します。

[グループ内でダイナミック拘束を選択表示]

グループ フィルタのダイナミック拘束のみを表示します。