AMSETUPDWG[図面セットアップ]コマンドでは、複数の方法を使用して製図規格設定を別の図面から読み込むことができます。
コマンド ラインを使用してテンプレートからすべての製図規格を読み込んだり、ウィザードを使用して 1 つまたは複数の製図規格を選択して読み込むことができます。
製図規格で必要な一部の動作は、AutoCAD システム変数を使用して実装されます。AMSETUPDWG で製図規格を読み込むと、依存するシステム変数も読み込まれます。
図面では、システム変数の値は、現在の製図規格から読み込まれます。この依存関係のため、AutoCAD Mechanical ツールセット は、他の規格を読み込むかどうかに関係なく、読み込みに現在の製図規格を選択する必要があります。読み込み処理の後、ソース図面の現在の製図規格が、現在の図面の現在の製図規格になります。
カスタム規格は、AutoCAD Mechanical ツールセット に付属するいずれかの製図規格から派生したユーザ定義の規格です。カスタム規格を読み込む際に、現在の図面に、別の標準規格から派生した同じ名前のカスタム規格が既に存在する場合があります。そのような場合に、AMSETUPDWG を実行すると、既存のジオメトリが大幅に変更される可能性があります。
たとえば、現在の図面が、ANSI 規格から派生したカスタム規格に基づいているとします。読み込み元の図面は同じ名前のカスタム規格に基づいていますが、ISO 規格から派生しています。現在の図面で AMSETUPDWG を実行すると、文字の高さが大幅に変更されるため、注釈がジオメトリに重なる可能性があります。
発生する可能性のある変更の重要性のため、AMSETUPDWG によって標準規格の不一致が検出されると、警告が表示されます。ただし、AMSETUPDWG は、標準規格の競合が存在する場合でも、カスタム規格の読み込みを妨げることはありません。ウィザードは、ユーザが続行を確認した場合にのみ続行されます。