概要 - 参照コンポーネント(AutoCAD Mechanical ツールセット)

参照コンポーネントとは、設計にコンテキストを追加したり、表示機能を拡張するために図面に配置する Mechanical ストラクチャ コンポーネントのインスタンスです。

参照コンポーネントは、部品表(BOM)から除外されます。

たとえば金型の図面があり、そこに金型によって作成されるパーツも表示されているとします。金型の部品表を作成する場合、パーツを部品表に一覧する必要はありません。パーツは、設計にコンテキストを追加するためにのみ表示されるからです。このパーツを参照コンポーネントに設定すると、このパーツは部品表から除外されます。

コンポーネントを参照コンポーネントとして設定すると、Mechanical ブラウザではコンポーネント アイコン()に参照フラグ(本のアイコン)が追加されます。

AutoCAD Mechanical ツールセット では、[プロパティ]ダイアログ ボックスを使用して、パーツ一覧からコンポーネントを除外できます。この方法でパーツ一覧から除外されたコンポーネントは、パーツ一覧のみから除外され、部品表には存在し続けます。一方、参照コンポーネントは部品表からも除外されます。さらに、Mechanical ブラウザでは、パーツ一覧から除外されたコンポーネントとその他のコンポーネントを見分けることができません。

参照コンポーネント設定はインスタンス ベースです。そのインスタンスのみが参照コンポーネントとみなされ、その他すべてのインスタンスは通常のコンポーネントのままです。しかし、そのインスタンスが同一図面の別のアセンブリに出現する場合は、そのインスタンスは参照コンポーネントとしてフラグ付けされます。

例: 参照コンポーネント

この例は、アセンブリ ASSY1 の 2 つのインスタンス、ASSY1:1 と ASSY1:2 が含まれる図面を示しています。COMP1 は、ASSY1 内(COMP1:2)だけでなく、外部(COMP1:1)にも出現します。ASSY1:1 で COMP1:2 を選択して参照コンポーネントにすると、ASSY1:2 の COMP1:2 も参照コンポーネントになります。これは、インスタンス COMP1:2 が、ASSY1:1 と ASSY1:2 で 1 回ずつ、合計 2 回出現するからです。ただし、インスタンス COMP1:1 は参照コンポーネントになりません。