次の図に 2 つのフォルダを含む図面を示します。フォルダ 1 はフォルダ 2 内にネストされています。Mechanical ブラウザには、フォルダ 2 の 2 つのインスタンス、フォルダ 2:1 とフォルダ 2:2 が表示されています。フォルダ名の末尾に追加されている番号のインスタンス識別子で、インスタンスを一意に識別します。
フォルダ 2:1 の下にネストされているフォルダ 1 に注目します。このインスタンスは、フォルダ 1:1 として識別されます。フォルダ 1:1 はフォルダ 2:2 の下にも存在します。これは、フォルダ 1 がフォルダ 2 の中にネストされており、フォルダ 2 のインスタンスを挿入すると、フォルダ 1 が自動的に出現するためです。つまり、インスタンス フォルダ 1 のオカレンスが 2 つあると言えます。
なぜ、インスタンスとオカレンスの違いを知る必要があるのでしょうか。ほとんどの操作がインスタンスベースですが、オカレンスベースの操作もいくつかあるためです。たとえば、表示はオカレンスベースです。Mechanical ブラウザでコンポーネントを右クリックし、表示をオフにすると、そのオカレンスのみがオフになります。そのインスタンスの他のオカレンスは影響を受けません。コンポーネントを右クリックし、そのプロパティをオーバーライド設定する(色を変更するなど)と、そのインスタンスのすべてのオカレンスの色が変更されます。