AutoCAD の標準コマンドに、さまざまなスナップ モードを割り当てられます。
[オプション]ダイアログ ボックスの[AM:基本設定]タブで[スナップ設定]を[システム設定]に設定すると、AutoCAD コマンドの使用時に、そのコマンドに割り当てられたスナップ モードが自動的に有効になります。たとえば、DONUT[ドーナツ]コマンドを実行するたびに、スナップ モード[中心線]、[交点]、[端点]をアクティブにできます。
AutoCAD コマンドにスナップ モードを割り当てるには、システム エディタの[ACADM] > [OSWIZ] > [Osmode4Cmds] ブランチでキーとしてコマンド名を入力し、キーの値に値コードを割り当てます。
システム値コードは一般的に、SIGN、ACADSNAPMODES、DELIMITER、MCADSNAPMODES の 4 つの部分で構成されています。表示形式は次の通りです。
SIGN opt ACADSNAPMODES opt DELIMITER opt MCADSNAPMODES opt
opt: 任意の部分です。該当する部分は省略できます。
ACADSNAPMODES: AutoCAD のシステム変数 OSMODE に基づいた、AutoCAD のオブジェクト スナップ モードの値コードです。
MCADSNAPMODES: AutoCAD Mechanical ツールセットのオブジェクト スナップ モードの値コード(円弧半径、円弧接線、対称)です。
これらのスナップ モードには、次の整数値が割り当てられます。
DELIMITER: パイプ記号(|)です。
SIGN: マイナス(-)またはプラス(+)符号です。マイナス符号を指定すると、その AutoCAD コマンドが使用されたときに、ACADSNAPMODES または MCADNAPMODES によって定義されたスナップ モード、および[作図補助設定]ダイアログ ボックスや[パワースナップ環境設定]ダイアログ ボックスで設定されたスナップ モードがアクティブになります。プラス符号を指定すると、ACADSNAPMODES または MCADSNAPMODES によって定義されたスナップ モードがアクティブになり、[作図補助設定]ダイアログ ボックスや[パワースナップ環境設定]ダイアログ ボックスで設定されたスナップ モードが無効になります。ACADSNAPMODES または MCADSNAPMODES を 0 に設定した場合、符号に影響はなく、オブジェクト スナップが省略されます。
例:
以下のスナップ モードに AutoCAD の DONUT コマンドを割り当てるには、次のように設定します。
DONUT コマンドの実行時に、DONUT コマンドに割り当てられたスナップ モードが必ずアクティブになるようにするには、DONUT コマンドの値コードを -35|7 に設定します。