概要 - AutoCAD Mechanical ツールセット で画層を使用する

AutoCAD と AutoCAD Mechanical ツールセット では、画層の管理方法が大きく異なります。

AutoCAD コマンドを使用した場合、オブジェクトは必ず現在の画層で作成されます。そのため、オブジェクトを作成する前に、オブジェクト タイプに対応する画層を現在の画層として設定する必要があります。つまり、画層を作成して、色、線の太さ、線種などの設定をあらかじめ指定しておく必要があるのです。

AutoCAD Mechanical ツールセット コマンドでは、自動プロパティ管理と呼ばれる機能により、特定の画層にオブジェクトが作成されるようあらかじめ設定されています。どの画層が現在の画層であっても、これらのコマンドを使用すると、あらかじめ指定された画層でのみジオメトリやオブジェクトが作成されます。画層が存在しない場合は、このコマンドにより画層が自動的に作成されます。画層の色、線の太さ、線種などの設定は、画層定義と呼ばれるあらかじめ設定された設定のセットから取得されます。

AutoCAD Mechanical ツールセット で即時作成される画層は Mechanical 画層と呼ばれます。AMLAYER[Mechanical 画層管理]コマンドを使用すると、Mechanical 画層と画層定義の一覧を表示できます。LAYER コマンドで画層のプロパティを変更できるように、AMLAYER コマンドを使用すると Mechanical 画層と画層定義のプロパティを変更できます。さらに、AMLAYER コマンドを実行すると、各画層で作成されたオブジェクトの一覧が表示されます。

AutoCAD Mechanical ツールセット には既定で 31 個の画層定義があり、各種のオブジェクトに割り当てられています。これらの画層の名前は「AM_」で始まっていて、その後に次の以下のように数字または語句が続いています。

AutoCAD Mechanical ツールセット では、オブジェクトが既定で作成される画層ではなくユーザが選択した画層で AutoCAD Mechanical ツールセット コマンドによるオブジェクト作成を行えるように、各オブジェクト タイプのプロパティをカスタマイズできます。AutoCAD Mechanical ツールセット オブジェクト プロパティのカスタマイズ方法については、『環境設定/設定ガイド』の「自動プロパティ管理を設定する」のトピックを参照してください。