境界表現

Autodesk Civil 3D の勾配グレーディングでは、境界表現(b-Rep)モデリングと呼ぶテクニックが使用されます。計画線のセグメントごとに、そのセグメントのグレーディング基準を満たすために区切られた円錐、平面、またはスプライン リージョンが作成されます。これらの部分は互いに交差し、その結果として結合されて、真の 3D グレーディングが作成されます。

図 9: 大規模な投影グレーディングのコーナー

図 9 に、池の外側のコーナーの円錐がサーフェスとどのように交差するかを示します。計画線から左下の谷に沿ったグレーディング部分への直線の投影線を描くことはできないことに注意してください。単純な交線投影アルゴリズムではこの部分は生成されません。なぜなら、より高い標高のサーフェスとの最初の交点しか見つけることができないからです。Autodesk Civil 3D を使用すれば、グレーディングの正確な結果が示されるので、エンジニアは詳細を確認して現実的な設計ができます。たとえばこの例では、グレーディングが谷に沿って流れるのを擁壁が妨ぐ可能性を見込めるので、設計を修正してそのような壁を組み込むことができます。

グレーディング セグメントが完全に交差していない場合、適切な解決を見つけるのは難しくなります。Autodesk Civil 3D は、直線および平均化アルゴリズムを使用してこれらの問題に対処します。2D 法面展開は、ほとんどの場合かなり明白ですが、完全な 3D 編集解決策を探すプロセスはより複雑になる可能性があります。また、コンピュータが交点を計算する精度が限定されていることも、複雑化の要因です。こうした理由から、短いセグメントと浅い角度も問題となる可能性があります。