Autodesk Civil 3D を使用して、サイト グレーディングで使用される主要コンポーネントの 1 つである計画線などの多くのアイテムを、コリドー モデルにおいてターゲットにできます。それはつまり、コリドー モデルとサイト グレーディングを統合し、相互に作用するようにできることを意味します。ターゲットが複数存在することで、サイト グレーディングの異なるパーツを結び付けることが可能になり、複雑な線形や縦断を作成するために時間を費やすことがなくなります。
図 31 に示される設計はコリドー、計画線、グレーディングで構成されています。以前に提示したターゲットに関する手法を使用して、これらの異なるコンポーネントが実際に結び付けられています。この例では、コリドーの縦断が調整される場合に、コリドーの設計を調整するだけでなく、コリドーと隣接するサイト グレーディングの関係性も維持されています。

図 31: コリドー設計の 2D および 3D ビュー
[コリドー プロパティ]ダイアログ ボックスを使用して、線形や縦断に加えて、測量図形およびポリラインをターゲットにすることができます。コリドー プロパティにアクセスするには、コリドーを選択し、右クリックして[コリドー プロパティ]を選択します。[コリドー プロパティ]ダイアログ ボックスが図 32 のように表示されます。

図 32: コリドー プロパティに示されるターゲットに関するオプション
この例では、[リージョン(1)]で[ターゲット]ボタンをクリックします。[ターゲット マッピング]ダイアログ ボックスが図 33 のように表示されます。ターゲットとして参照されているオブジェクトに注意してください。

図 33: ターゲットに参照された計画線
任意のターゲット ポイントに対して必要な数のターゲットを追加することが可能です。また、Autodesk Civil 3D は単純に最初にターゲットとなったものから順番に結び付けていきます。この場合は、ターゲットは「Site2 Perimeter」という名前の計画線に設定されています。この計画線は、縁石の背後から結び付けられているポイントの水平および垂直方向の位置をコントロールしています。