RailDoubleTrackCANT

RailDoubleTrackCANT サブアセンブリを使用して、複線線路のレール、枕木、バラスト、サブバラスト、盛土、路盤を挿入します。

RailSingleTrack サブアセンブリは、切土と盛土の状況において、現在の地盤に近い位置の左右両側に、法面展開サブアセンブリとともに配置する必要があります。このサブアセンブリは軌道のカントに対応します。

アタッチメント

アタッチメント ポイントは既定で左側線路のレール間の中心線にあります。線路はこの点を基準にし、サブアセンブリ パラメータを使用して移動できます。

入力パラメータ

注: すべての寸法の単位は、特に注記がない限り、メートルかフィートです。すべての勾配は、「%」記号によりパーセント勾配であることが示されていない限り、底辺 : 高さの比(例、4 : 1)です。

パラメータ

説明

タイプ

既定値

カントの計測場所

各軌道の軌間線(面)間または中心線間に標高差が存在するかどうかを決定します。

オプションのリスト:
  • 軌間線から軌間線
  • 軌道 CL から軌道 CL

軌道中心線から軌道中心線

既定のカント

レール間の既定の標高差。右側のレールが左側のレールよりも高くなっている場合は正の値になり、右側のレールが左側のレールよりも低くなっている場合は負の値になります。この値はレイアウト モードで適用されます。サブアセンブリがさまざまなカント値に対してどのように反応するかを観測するのに役立ちます。この値が基線線形に存在する場合、この値はカントによって変更されます。

数値

0

排水路の深さ バラストの上面からの排水路の深さ。 数値、負の数字以外

0.5 ft

0.1524 m

ゲージ

軌間幅

数値、負の数字以外

56.5"

1435 mm

基線から右側の線路中心線

基線線形から左側または右側の線路の中心線までのオフセット。

数値

0

基線から左側の線路中心線

基線線形から左側または右側の線路の中心線までのオフセット。

数値

20'

6 m

線路の標高差(左側と右側)

基線の縦断グレーディング点と、線路間の中心点との間の垂直オフセット。この値は標高ターゲットが線路に適用されると変更されます。

数値

0

レール頭幅

レールの頭部の幅。

数値、負の数字以外

2. 72"

69 mm

レールの高さ

枕木の上面からレールの上面までの高さ

数値、負の数字以外

6.625"

168 mm

レール底面幅

レールの底面の幅

数値、負の数字以外

5.5"

0.14 m

枕木板の厚さ

枕木板の厚さ。これは枕木底面からレール底面までの距離にも相当します。

数値、負の数字以外

1"

25 mm

レール底面からバラスト

レール底面からバラスト上面までの距離。この値が枕木板の厚さと等しい場合、バラストの上面と枕木の上面が同一平面上に配置されます。

数値、負の数字以外

1"

25 mm

枕木の長さ

枕木の長さ。

数値、負の数字以外

8.5'

2.59 m

枕木の高さ

枕木の高さ

数値、負の数字以外

7"

178 mm

バラストの最小高さ

枕木底面とサブバラスト上面の間の最小垂直距離。この最小距離の位置はカント中のさまざまな段階で変わります。後述の「動作」を参照してください。

数値、負の数字以外

12"

305 mm

バラストの右側/左側肩部の幅

枕木の端部からバラストの側面勾配の始端までの距離。

数値、負の数字以外

1 ft

0.30 m

バラスト左/右側面の勾配

道床材のサイド勾配。道床材上面の勾配は、カントにより設定された枕木の勾配と同じになります。

勾配、負の数字以外

2:1

サブバラストの高さ

補助道床材の高さ。

数値、負の数字以外

8"

203 mm

基線からサブバラストのクラウン

基線からサブバラストのクラウンまでのオフセット。

数値

10'

3 m

サブバラスト上面の勾配

サブアセンブリの中心線がヒンジ ポイントにあるサブバラストの左側および右側の上面勾配。

勾配、負の数字以外

40:1

サブバラストの左側/右側延長

道床材の法先から補助道床材の側面勾配の始端までの距離

数値、負の数字以外

12"

0.30 m

サブバラストの勾配

補助道床材のサイド勾配。

勾配、負の数字以外

2:1

軌道を省略

軌道ポイント、リンク、シェイプの描画を防止します。

はい/いいえ

いいえ(N)

枕木を省略

枕木ポイント、リンク、シェイプの描画を防止します。

はい/いいえ

いいえ(N)

バラストを省略

バラスト ポイント、リンク、シェイプの描画を防止します。このオプションを[はい]に設定した場合、サブバラストも描画されません。

はい/いいえ

いいえ(N)

サブバラストを省略

サブバラスト ポイント、リンク、シェイプの描画を防止します。[バラストを省略]オプションを[はい]に設定した場合、この設定に関係なくサブバラストは描画されません。

はい/いいえ

いいえ(N)

盛土を省略

盛土ポイント、リンク、シェイプの描画を防止します。[バラストを省略]または[サブバラストを省略]オプションを[はい]に設定している場合、この設定に関係なく盛土は描画されません。

はい/いいえ

いいえ(N)

路盤勾配

路盤材の側面の勾配。

勾配、負の数字以外

1:1

路盤の延長

補助道床材の法先から路盤材の側面勾配の始端までの距離

数値、負の数字以外

0.5'

150 mm

路盤の深さ

路盤材の高さ

数値、負の数字以外

12"

300 mm

路盤を省略

路盤ポイント、リンク、シェイプの描画を防止します。[バラストを省略]、[サブバラストを省略]、[盛土を省略]オプションを[はい]に設定している場合、この設定に関係なく路盤は描画されません。

はい/いいえ

いいえ(N)

盛土勾配

盛土材の側面の勾配。

勾配、負の数字以外

1:1

盛土の高さ

盛土材の高さ

数値、負の数字以外

12"

300 mm

盛土の延長

盛土材の法先から補助道床材の側面勾配の始端までの距離。

数値、負の数字以外

0.5'

150 mm

ターゲット パラメータ

このセクションでは、1 つまたは複数のターゲット オブジェクトにマッピングすることが可能なサブアセンブリのパラメータを一覧表示します。詳細については、「コリドー ターゲットを指定するには」を参照してください。

パラメータ

説明

ステータス

左側線路のオフセット

左側線路の中心線の水平位置を設定する場合に使用します。

オプション

右側線路のオフセット

右側線路の中心線の水平位置を設定する場合に使用します。

オプション

左側線路の標高

左側軌道の中心点の標高を設定する場合に使用します。この点を特定した後にカントが適用されるため、実際の軌道の中心点は変わる場合があります。旋回はどちらの軌道にも発生する可能性があるためです。

オプション

右側線路の標高

右側軌道の中心点の標高を設定する場合に使用します。この点を特定した後にカントが適用されるため、実際の軌道の中心点は変わる場合があります。旋回はどちらの軌道にも発生する可能性があるためです。

オプション

ランタイム ロジックの割り当て

なし。

出力パラメータ

なし

動作

ターゲットが適用されていない場合、線路の場所はどちらも[左側線路のオフセット]、[右側線路のオフセット]、[左側線路の標高差]、[右側線路の標高差]によって決まります。これらの値により、線路間の中央点が定義されます。既定では、[左側線路のオフセット]はゼロになっています。この場合、左側線路の中心線は基線に配置されます。ターゲット線形とターゲット縦断を適用すると、これらの値は変更されます。 線路の中心線にターゲット線形を使用すると、線路はターゲット線形に対してではなく基線に対して常に垂直になります。ターゲット線形が基線線形に対して水平になっていない場合、歪みが生じて線路の寸法が正しく表示されなくなります。

重要: RailDoubleTrackCANT サブアセンブリはターゲットからではなく、単一の中央揃えからカントを計算します。線路のオフセットが True の場合、曲線ジオメトリおよび設計速度が異なり、中心線の計算では対応できません。このサブアセンブリは主要設計用です。カントを正確に計算するには、左側および右側マルチトラック サブアセンブリをモデリングする基線をそれぞれ使用する必要があります。
軌道カントの情報を線形基線に適用すると、軌道はそれに従って回転します。軌道の回転の中心となる点は、線形のカント情報に含まれている[基点設定方法]の設定によって決まります。[基点設定方法]を[低い側の軌道]に設定した場合、曲線の内側にある軌道は線路の標高に固定され、外側の軌道の標高はカント値と同じになるように調整されます。

[基点設定方法]を[高い側の軌道]に設定した場合、曲線の外側にある軌道は線路の標高に固定され、内側の軌道の標高はカント値と同じになるように調整されます。

[基点設定方法]を[中央基線]に設定した場合、両方の軌道はカント値の半分の値になるように調整され、外側の軌道が高く、内側の軌道が低くなります。

[バラストの最小高さ]の値は、枕木とサブバラスト間の最小クリアランスに適用されます。サブバラスト上面の勾配は、[サブバラスト上面の勾配]パラメータによって個別にコントロールされます。サブバラストのクラウンの場所は、[基線からサブバラストのクラウン]パラメータによってコントロールされます。

レイアウト モードの操作

レイアウト モードの場合、サブアセンブリはレール、枕木、バラスト、サブバラスト、および側面勾配を構成するリンクを表示します。

ポイント、リンク、およびシェイプ コード

次の表は、このサブアセンブリのポイント、リンク、およびシェイプ コードのうち、コードが割り当てられているものを一覧表示しています。このサブアセンブリのポイント、リンク、シェイプ コードのうち、コードが割り当てられていないものは表に含まれません。

ポイント、リンク、またはシェイプ

コード

説明

L32 Ballast、Ballast_Between_Ties 枕木間の空きスペースにある道床材。枕木を省略する場合にも使用できます。
L116 ~ L119 Top、SoilFill 盛土
L120 ~ L121 SoilFill、SubBase 盛土
L122 ~ L125 Top、SubBase 路盤
L126 ~ L127 SubBase、Datum 路盤
S1、S2 Rail 軌道
S3 Tie 枕木
S4 Ballast バラスト
S5 Subballast サブバラスト
S6 SubBase 路盤
S7 SoilFill 盛土

コード図