1 車線片側レベル オーバーレイ

このサブアセンブリは、既存の道路の片側をオーバーレイし、必要に応じてレベリング層を追加します。

アタッチメント

アタッチメント ポイントは、表層の横断勾配があるオーバーレイ層の内側の端のポイントです。

入力パラメータ

注: すべての寸法の単位は、特に注記がない限り、メートルかフィートです。すべての勾配は、「%」記号によりパーセント勾配であることが示されていない限り、底辺 : 高さの比です(例、4:1)。
パラメータ 説明 タイプ 既定値
作成方向 道路の中心線のどちら側に道路修繕サブアセンブリを配置するかを指定します。 左側/右側 右側
オーバーレイの深さ オーバーレイ層の深さです。 数値 0.300 m (0.300 フィート)
設計車線幅が既存の車線幅と同じ
  • [はい]

    設計車線幅が既存の車線幅と同じであることを指定します。

  • [いいえ]

    設計車線幅が既存の車線幅と同じではないことを指定します。

    注: [いいえ]を選択した場合は、[既存の車線の内側の端]パラメータと[既存の車線の外側の端]パラメータがサブアセンブリに適用されません。
ユーザ定義 いいえ(N)
既存の車線の内側の端 現況地盤の勾配を計算するための始点です。 数値 0.000 m (0.000 フィート)
既存の車線の外側の端 現況地盤の勾配を計算するための終点です。 数値 12.000 m (12.000 フィート)
オーバーレイ勾配のオプション オーバーレイ勾配のオプションを指定します。
ヒント: フラッピングとは、道路修繕サブアセンブリにおいてオーバーレイに対する修正横断勾配の計算方法を表すために使用する用語です。フラッピングの効果はさまざまで、現況地盤の横断勾配と理想的な横断勾配との間の勾配誤差の許容値や勾配差に関連しています。勾配差がサブアセンブリの勾配誤差の許容値より小さい場合は、使用事例が「許容誤差内」とみなされます。勾配差がサブアセンブリの勾配誤差の許容値より大きい場合は、使用事例が「許容誤差外」とみなされます。
注: 勾配誤差の許容値は絶対値です。たとえば、0.4% または -0.4% の勾配差はどちらも 0.4% の絶対値を持ちます。勾配誤差の許容値が 0.5% の場合、0.4% の絶対勾配差は許容範囲内とみなされます。
  • ユーザ定義(フラッピングあり)
    フラッピングで、サブアセンブリの勾配誤差の許容値を基準とする修正横断勾配の計算方法を指定します。
    • 許容誤差内でフラッピング:

      修正横断勾配が現況地盤の横断勾配になります。

    • 許容誤差外でフラッピング:
      修正横断勾配は変動し、現況地盤の横断勾配に勾配誤差の許容値を加算または減算したものになります。
      注: 勾配誤差の許容値を加算するか減算するかは、どちらが現況地盤の横断勾配の値と理想的な横断勾配の値をより近いものにするかによって異なります。
  • ユーザ定義(フラッピングなし)
    フラッピングで、サブアセンブリの勾配誤差の許容値を基準とする修正横断勾配の計算方法を指定します。
    • 許容誤差内でフラッピング:

      修正横断勾配が理想的な横断勾配と等しくなるように設定されます。

    • 許容誤差外でフラッピング:
      修正横断勾配は、理想的な横断勾配に勾配誤差の許容値を加算または減算したものになります。
      注: 勾配誤差の許容値を加算するか減算するかは、どちらが現況地盤の横断勾配の値と理想的な横断勾配の値をより近いものにするかによって異なります。
  • 外側/内側車線の横断勾配摺り付け
    外側または内側車線の横断勾配摺り付けによって、理想的な横断勾配が置き換えられます。オーバーレイ層の修正横断勾配の値は、理想的な横断勾配によってではなく、横断の横断勾配摺り付けテーブルによって定義されます。
    注: 外側または内側車線横断勾配摺り付けが選択されているが、道路修繕コリドーの線形に横断勾配摺り付けテーブルが定義されていない場合は、理想的な横断勾配が代わりに使用されます。
    • 許容誤差内:
      • 線形に横断勾配摺り付けテーブルが定義されている場合: 修正横断勾配は、横断勾配摺り付けテーブルから取得された車線の横断勾配摺り付け値になります。
      • 線形に横断勾配摺り付けテーブルが指定されていない場合: 修正横断勾配は、指定した理想的な勾配になります。
        注: この動作は、[フラップなしのユーザ定義]オプションの場合と同じです。
    • 許容誤差外:
      • 線形に横断勾配摺り付けテーブルが定義されている場合: 修正横断勾配は、横断勾配摺り付けテーブルから取得された車線の横断勾配摺り付け値に勾配誤差の許容値を加算または減算したものになります。
      • 線形に横断勾配摺り付けテーブルが指定されていない場合: 修正横断勾配は、指定した理想的な勾配に勾配誤差の許容値を加算または減算したものになります。
        注: この動作は、[フラップなしのユーザ定義]オプションの場合と同じです。
  • 一致勾配

    修正横断勾配が常に現況地盤の勾配と等しくなるように設定されます。

  • 理想的な横断勾配を使用

    修正横断勾配が常に理想的な横断勾配と等しくなるように設定されます。

ユーザ定義 一致勾配
理想的な横断勾配 ユーザ定義の理想的な横断勾配を指定します。 数値 -2.00%
車線の幅 車線の幅。車線の内側の端からの車線の外側の端のオフセットにより決定されます。 数値 0.000 m (0.000 フィート)
[縦断を使用]オプション オーバーレイ層の内側の端を縦断に結び付けるか、標高を最小レベル深さに調整するか、または以前のサブアセンブリにロックすることを選択します。
  • [最小レベル深さ]

    横断勾配と標高の調整により、最小レベル深さや最小切削深さが満たされます。ベースは既存サーフェスです。

  • 縦断を使用

    標高の調整は行われません。道路修繕サブアセンブリのアタッチメント ポイントの標高が、割り当てられた縦断に一致します。横断勾配の調整がオーバーレイ勾配のオプションによって決まります。

  • 以前のサブアセンブリにロック

    標高の調整は行われません。道路修繕サブアセンブリのアタッチメント ポイントの標高が、以前のサブアセンブリのアタッチメント ポイントに一致します(ほとんどの場合、以前の車線の終点になります)。横断勾配の調整がオーバーレイ勾配のオプションによって決まります。

ユーザ定義 最小レベル深さ
最小レベル深さ 既存サーフェスとオーバーレイ層底面との間の最小レベル深さです。 数値 0.300 m (0.300 フィート)
勾配誤差の許容値 オーバーレイ横断勾配を現況地盤の横断勾配または理想的な横断勾配から変えるときに許容される量です。 数値、正 0.50%

一般的な入力パラメータ

フラッピング

注: フラッピングの効果はさまざまで、現況地盤の横断勾配と理想的な横断勾配との間の[勾配誤差の許容値]や[勾配差]に関連しています。

車線の内側の端のオフセット

以前の 1 にロック

この使用事例では、2 つ目の車線が[直前にロック]オプションを使用するように設定されます。車線 2 のアタッチメント ポイントは、車線 1 端部の標高にロックされます。2 つ目の車線の開始時におけるレベルの深さは、その車線に指定されている最小レベルの深さよりも大きくなります。

修正横断勾配が計算されて適用されますが、標高の調整やフラッピングは適用されません。場合によっては、最小レベルの深さが満たされないことがあります。

以前の 2 にロック

この使用事例では、2 つ目の車線が[直前にロック]オプションを使用するように設定されます。車線 2 のアタッチメント ポイントは、車線 1 のサブアセンブリにロックされます。2 つ目の車線の開始時におけるレベルの深さは、その車線に指定されている最小レベルの深さよりも小さくなります。

修正横断勾配が計算されて適用されますが、標高の調整やフラッピングは適用されません。場合によっては、最小レベルの深さが満たされないことがあります。

最小レベル深さ

外側車線の横断勾配摺り付け

理想的な横断勾配が、外側車線の横断勾配摺り付けに等しくなります。
注: これらの値を読み取るには線形用の横断勾配摺り付けテーブルが必要になります。横断勾配摺り付けの値は、線形用の横断勾配摺り付けテーブルから読み取られます。

出力パラメータ

パラメータ 説明 タイプ 既定
修正横断勾配 道路の調整された横断勾配です。指定した道路修繕サブアセンブリ パラメータにできるだけ近くなるように最適化されています。 数値 -2.00%
現況地盤の勾配 現況地盤の縦断の横断勾配(%)です。車線の内側の端から車線の外側の端まで計算されます。 数値 パーセンテージ

ターゲット パラメータ

パラメータ 説明 必要 / 不要
ターゲット サーフェス 既存の道路を定義するサーフェスの名前 はい
クラウンのオフセットのターゲット クラウン ポイントのオフセットを定義するオブジェクトの名前です。このオフセットを指定するターゲットとして、線形、ポリライン、計画線、および測量図形の各オブジェクト タイプが使用できます。 いいえ(N)
車線の内側の端のオフセットのターゲット 車線の内側の端のオフセットを定義するオブジェクトの名前です。このオフセットを指定するターゲットとして、線形、ポリライン、計画線、および測量図形の各オブジェクト タイプが使用できます。 いいえ(N)
車線の幅のターゲット 車線の外側の端のオフセットを定義するオブジェクトの名前です。このオフセットを指定するターゲットとして、線形、ポリライン、計画線、および測量図形の各オブジェクト タイプが使用できます。 いいえ(N)
既存車線の内側の端のオフセットのターゲット 内側のサンプル ポイントのオフセットを定義するオブジェクトの名前が既存サーフェス勾配の計算に使用されます。このオフセットを指定するターゲットとして、線形、ポリライン、計画線、および測量図形の各オブジェクト タイプが使用できます。 いいえ(N)
既存車線の外側の端のオフセットのターゲット 外側のサンプル ポイントのオフセットを定義するオブジェクトの名前が既存サーフェス勾配の計算に使用されます。このオフセットを指定するターゲットとして、線形、ポリライン、計画線、および測量図形の各オブジェクト タイプが使用できます。 いいえ(N)

動作

このサブアセンブリでは、切削なし層が追加されていると仮定しています。

事例 1-1: 理想的な横断勾配が現況地盤の横断勾配より大きい場合

入力:
入力
理想的な横断勾配 -2.0%
最小レベル深さ 0
勾配誤差の許容値 0.50%
オーバーレイ勾配のオプション ユーザ定義(フラッピングあり)
[縦断を使用]オプション 最小レベル深さ
車線の内側の端のオフセット true (値が変化)
車線の外側の端のオフセット true (値が変化)
計算:
入力
現況地盤の横断勾配 -3.0%
現況地盤の横断勾配 - 理想的な横断勾配 -1.0%
勾配誤差の許容値 現況地盤の横断勾配 - 理想的な横断勾配は -1% です。これは 0.5% の勾配誤差の許容値より大きくなっています。
修正横断勾配 修正横断勾配は、-2.5% に調整されます。
出力
修正横断勾配 -2.5%

事例 1-2: 理想的な横断勾配が現況地盤の横断勾配より大きい場合

入力:
入力
理想的な横断勾配 -2.5%
最小レベル深さ 0
勾配誤差の許容値 0.50%
オーバーレイ勾配のオプション ユーザ定義(フラッピングあり)
[縦断を使用]オプション 最小レベル深さ
車線の内側の端のオフセット true (値が変化)
車線の外側の端のオフセット true (値が変化)
計算:
入力
現況地盤の横断勾配 -2.9%
現況地盤の横断勾配 - 理想的な横断勾配 -0.4%
勾配誤差の許容値 現況地盤の横断勾配 - 理想的な横断勾配は -0.4% です。これは 0.5% の勾配誤差の許容値より小さくなっています。
修正横断勾配 修正横断勾配は、-2.9% になります。
出力
修正横断勾配 -2.9%

事例 1-3: 理想的な横断勾配が現況地盤の横断勾配より小さい場合

入力:
入力
理想的な横断勾配 -2.0%
最小レベル深さ 0
勾配誤差の許容値 0.50%
オーバーレイ勾配のオプション ユーザ定義(フラッピングあり)
[縦断を使用]オプション 最小レベル深さ
車線の内側の端のオフセット true (値が変化)
車線の外側の端のオフセット true (値が変化)
計算:
入力
現況地盤の横断勾配 -1.6%
現況地盤の横断勾配 - 理想的な横断勾配 -0.4%
勾配誤差の許容値 現況地盤の横断勾配 - 理想的な横断勾配は -0.4% です。これは 0.5% の勾配誤差の許容値より小さくなっています。
修正横断勾配 修正横断勾配は、-1.6% になります。
出力
修正横断勾配 -1.6%

事例 1-4: 理想的な横断勾配が現況地盤の横断勾配より小さい場合

入力:
入力
理想的な横断勾配 -2.0%
最小レベル深さ 0
勾配誤差の許容値 0.50%
オーバーレイ勾配のオプション ユーザ定義(フラッピングあり)
[縦断を使用]オプション 最小レベル深さ
車線の内側の端のオフセット true (値が変化)
車線の外側の端のオフセット true (値が変化)
計算:
入力
現況地盤の横断勾配 -1.0%
現況地盤の横断勾配 - 理想的な横断勾配 -1.0%
勾配誤差の許容値 現況地盤の横断勾配 - 理想的な横断勾配は -1.0% です。 これは、0.5% の勾配誤差の許容値より大きくなっています。
修正横断勾配 修正横断勾配は、-1.5% になります。
出力
修正横断勾配 -1.5%

事例 2-1: 理想的な横断勾配が高点より大きい場合

入力:
入力
理想的な横断勾配 -2.0%
最小レベル深さ 0
勾配誤差の許容値 0.50%
オーバーレイ勾配のオプション ユーザ定義(フラッピングあり)
[縦断を使用]オプション 最小レベル深さ
車線の内側の端のオフセット true (値が変化)
車線の外側の端のオフセット true (値が変化)
計算:
入力
現況地盤の横断勾配 -3.0%
現況地盤の横断勾配 - 理想的な横断勾配 1.0%
高点の横断勾配(車線の内側の端から高点まで計測) -2.6%
高点の横断勾配 - 理想的な横断勾配 -0.6%
勾配誤差の許容値 現況地盤の横断勾配から理想的な横断勾配を差し引いた勾配差の結果は 1.0% です。これは、0.50% の勾配誤差の許容値より小さくなっています。
修正横断勾配 修正横断勾配は、-2.5% になります。
出力
修正横断勾配 -2.5%

事例 2-2: 理想的な横断勾配が高点より大きい場合

入力:
入力
理想的な横断勾配 -2.0%
最小レベル深さ 0
勾配誤差の許容値 0.50%
オーバーレイ勾配のオプション ユーザ定義(フラッピングあり)
[縦断を使用]オプション 最小レベル深さ
車線の内側の端のオフセット true (値が変化)
車線の外側の端のオフセット true (値が変化)
計算:
入力
現況地盤の横断勾配 -3.0%
現況地盤の横断勾配 - 理想的な横断勾配 1.0%
高点の横断勾配(車線の内側の端から高点まで計測) -2.4%
高点の横断勾配 - 理想的な横断勾配 -0.4%
勾配誤差の許容値 現況地盤の横断勾配 - 理想的な横断勾配は 1.0% です。これは 0.5% の勾配誤差の許容値より大きくなっています。
修正横断勾配 修正横断勾配は、-2.5% になります。
出力
修正横断勾配 -2.5%

事例 2-3: 理想的な横断勾配が高点より小さい場合

入力:
入力
理想的な横断勾配 -2.0%
最小レベル深さ 0
勾配誤差の許容値 0.50%
オーバーレイ勾配のオプション ユーザ定義(フラッピングあり)
[縦断を使用]オプション 最小レベル深さ
車線の内側の端のオフセット true (値が変化)
車線の外側の端のオフセット true (値が変化)
計算:
入力
現況地盤の横断勾配 -1.6%
現況地盤の横断勾配 - 理想的な横断勾配 0.4%
高点の横断勾配(車線の内側の端から高点まで計測) -1.2%
高点の横断勾配 - 理想的な横断勾配 -0.8%
勾配誤差の許容値 現況地盤の横断勾配 - 理想的な横断勾配は 0.4% です。これは 0.5% の勾配誤差の許容値より小さくなっています。
修正横断勾配 修正横断勾配は、-1.6% になります。
出力
修正横断勾配 -1.6%

事例 2-4: 理想的な横断勾配が高点より小さい場合

入力:
入力
理想的な横断勾配 -2.0%
最小レベル深さ 0
勾配誤差の許容値 0.50%
オーバーレイ勾配のオプション ユーザ定義(フラッピングあり)
[縦断を使用]オプション 最小レベル深さ
車線の内側の端のオフセット true (値が変化)
車線の外側の端のオフセット true (値が変化)
計算:
入力
現況地盤の横断勾配 -1.0%
現況地盤の横断勾配 - 理想的な横断勾配 1.0%
高点の横断勾配(車線の内側の端から高点まで計測) -0.8%
高点の横断勾配 - 理想的な横断勾配 -1.2%
勾配誤差の許容値 現況地盤の横断勾配 - 理想的な横断勾配は 1.0% です。これは 0.5% の勾配誤差の許容値より大きくなっています。
修正横断勾配 -1.5%
出力
修正横断勾配 -1.5%

ポイント、リンク、およびシェイプ コードです。

次の表は、このサブアセンブリのポイント、リンク、およびシェイプ コードのうち、コードが割り当てられているものを一覧表示しています。このサブアセンブリのポイント、リンク、シェイプ コードのうち、コードが割り当てられていないものは表に含まれません。

ポイント、リンク、またはシェイプ コード 説明
P1、P2 EOV 表層上におけるオーバーレイの端
P3、P4 EOV_Overlay オーバーレイ底面の端
P5、P6 EOV_Leveling レベル底面の端
L1 上面、表層 オーバーレイの上面
L2、L3、L4 オーバーレイ オーバーレイ リンク
L5、L6 レベル レベリング用
S1 オーバーレイ オーバーレイの上面と底面で挟まれた領域
S2 レベル レベルの上面と下面で挟まれた領域
L7 現況地盤 現況地盤の横断勾配

コード図