この実習では、2 種類の方法でコリドー設計のサーフェス境界を定義します。
コリドー サーフェスの境界を使用すると、コリドー サーフェスの法面展開線の外側で三角形分割が行われないようにすることができます。また、サーフェスの領域を非表示にしたり、マテリアル スタイルを使用してコリドー サーフェスの領域をレンダリングすることもできます。
コリドー サーフェスは次のタイプの境界をサポートします。
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外側の境界
: コリドー サーフェスの外側の境界を定義するために使用します。
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非表示境界
: コリドー サーフェス上に空隙領域を作成したり、穴を開けるためのマスクとして使用します。たとえば、あるコリドーのいずれかの側にリンク コード Paved を使用して、別のサーフェス(中央分離帯)と分離することができます。データとして Paved を使用して、コリドー サーフェスを作成した場合、Autodesk Civil 3D により 2 つのリンク コード間のギャップの接続が試行されます。空隙を作成するには、サーフェスを表示する境界を適切に定義します。
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レンダリングのみ
: レンダリングを行うときに、コリドー サーフェスの各部分を、たとえば、アスファルトと芝生などを異なるマテリアルで表示する場合に使用します。
注:
交差点のコリドーなど、複数の基線を含むコリドーについて、[外側境界としてのコリドーの領域]コマンドを使用できます。
この実習は、「実習 1: コリドー サーフェスを作成する 」から継続しています。
外側境界を自動的に作成する
- チュートリアル図面フォルダにある Corridor-5b.dwg を開きます。
- 図面上で、コリドーを選択します。
ヒント:
図面でコリドーを選択するのが困難な場合は、[ツールスペース]の[プロスペクター]タブに移動します。[コリドー]コレクションを展開します。コリドー名を右クリックし、[選択]をクリックします。
- [コリドー]タブ
[コリドーを修正]パネル
検索 の順にクリックします。
- [コリドー サーフェス]ダイアログ ボックスで[境界]タブをクリックします。
4 つのコリドー サーフェスが境界テーブルに表示されます。
- Corridor - (1) Top サーフェスを選択します。右クリックします。
を選択します。
これにより、サブアセンブリ内の法面展開ポイント コードから生成された法面展開線を基に境界が作成されます。
注:
交差点のコリドーなど、複数の基線を含むコリドーについて、[外側境界としてのコリドーの領域]コマンドを使用できます。
- Corridor - (1) データム サーフェスを選択します。右クリックします。
を選択します。
- 両方の境界に対し、[使用タイプ]が
[外側の境界]
設定されていることを確認します。
コリドー モデルの法面展開線は、設計サーフェスが両側の現況地盤と一致するポイントに作成されます。[外側の境界]を選択すると、サーフェスが左右の法面展開線によって形成された境界の外側にクリッピングされます。
- [OK]をクリックします。
新しい境界が Corridor - (1) Top サーフェスと Corridor - (1) データム サーフェスに追加されます。コリドー モデルが再作図され、サーフェスが再作成されます。
これらのサーフェス境界は計画線のペアとして定義されます。特定のタイプの計画線が複数ある場合、これらを使用するには、対話式の方法で境界を定義する必要があります。
たとえば、コリドー アセンブリの法面展開の端を定義する Daylight 計画線のペアが 1 つある場合、法面展開区間のサーフェス境界を自動的に作成できます。
一方、アセンブリに車線が 2 つあり、各車線が独自の EPS 計画線のペアで定義されている場合は、対話式の方法で境界を定義する必要があります。
舗装の外側境界を対話式で作成する
この境界は、車線の外側の EPS 計画線を使用して、両方の車線の外側の端を定義します。これは、Corridor - (1) Pave サーフェスの外側の端を定義する外側の境界になります。
- タブ
パネル
リスト
[Corridor_Begin]の順にクリックします。
図面が Corridor (1)の開始領域を示す部分に拡大表示されます。
- 図面上で、コリドーを選択します。
- [コリドー]タブ
[コリドーを修正]パネル
検索 の順にクリックします。
- ダイアログ ボックスの[境界]タブで、Corridor - (1) Pave サーフェスを選択します。右クリックします。を選択します。
- 図面で、円 3 内の舗装路肩の左内側の端に沿った計画線を選択します。
- この位置には複数の計画線があるため、[計画線を選択]ダイアログ ボックスが表示されます。EPS を選択します。[OK]をクリックします。
- コリドーの反対側の終点に画面移動します。最初に選択した計画線に沿って赤い線が表示されることに注目してください。
- 円 10 の計画線をします。
- [計画線を選択]ダイアログ ボックスで、EPS をクリックします。[OK]をクリックします。
- コリドーの始点に画面移動し、円 4 内の舗装路肩の右内側の端に沿った計画線を選択します。
- コマンド ラインに C と入力して、境界を閉じます。
- [コリドー サーフェス]ダイアログ ボックスで、Corridor (1) – Pave サーフェス コレクション項目を展開して境界項目を表示します。コリドー境界の名前を
Pave Outside
に変更し、[使用タイプ]を[外側の境界]に設定します。
非表示境界を対話式で作成する
この境界は、車線の内側の EPS 計画線を使用して、両方の車線の内側の端を定義します。これは、非表示境界になり、Corridor - (1) Pave サーフェスの中央分離帯領域のマスクとして機能します。
- ダイアログ ボックスの[境界]タブで、Corridor - (1) Pave サーフェスを選択します。右クリックします。クリックします。
- 上記の手順を繰り返して、舗装区間の内側の境界を定義します。
- 円 1 をクリックして EPS を選択し、舗装路肩の左外側の端を定義します。
- 円 8 をクリックして EPS を選択し、舗装路肩の左外側の端を定義します。
- 円 2 をクリックします。
- コマンド ラインに C と入力して、境界を閉じます。
- 境界の名前を
Pave Inside
に変更します。
-
[使用タイプ]
を
[非表示境界]
に変更します。
中央分離帯の外側境界を対話式で作成する
この境界は、車線の内側の EPS 計画線を使用して、中央分離帯領域の外側の端を定義します。これは、Corridor - (1) Median サーフェスの外側の端を定義する外側の境界になります。
- ダイアログ ボックスの[境界]タブで、Corridor - (1) Median サーフェスを選択します。右クリックし、を選択します。
- 中央分離帯の外側境界を定義します。
- 円 1 をクリックして EPS を選択し、舗装路肩の左外側の端を定義します。
- 円 8 をクリックして EPS を選択し、舗装路肩の左外側の端を定義します。
- 円 2 をクリックします。
- コマンド ラインに C と入力して、境界を閉じます。
- 境界の名前を
Median
に変更します。
-
[使用タイプ]
を
[外側の境界]
に変更します。
- [OK]をクリックして境界を作成し、[コリドー プロパティ]ダイアログ ボックスを閉じます。
このチュートリアルを続けるには、「実習 3: コリドーを表示する」に進んでください。