実習 3: 縦断設計基準違反を表示して修正する

この実習では、縦断設計について基準違反をチェックし、違反の修正方法を学習します。

縦断サブ図形が基準またはデザイン チェックに違反している場合、図面ウィンドウのサブ図形、[縦断図形]ビスタ、および[縦断レイアウト パラメータ]ダイアログ ボックスに警告記号が表示されます。警告記号にカーソルを合わせると、違反に関する情報がツールチップに表示されます。設計基準に違反している場合、ツールチップには、違反している基準に加え、基準を満たすために必要な最小値が表示されます。デザイン チェックに違反している場合、ツールチップには、違反しているデザイン チェック名が表示されます

この実習は、「実習 2: 設計基準に準拠する縦断を作成する」から継続しています。

縦断設計について基準違反をチェックする

  1. チュートリアル図面フォルダにある Profile-4B.dwg を開きます。
  2. 縦断ビュー上の円 B と C が見えるように画面移動してズームします。
    注:

    ズームした場合、警告記号は自動的に尺度変更されません。コマンド ラインに REGEN と入力して、警告記号のサイズを変更します。

  3. 円 C の 記号にカーソルを合わせます。

    ツールチップでは、図面ウィンドウで簡単に設計基準の違反を確認できます。ツールチップには 2 つの違反が表示されています。

    • 第 1 に、提示されたヘッドライトの視距の最小 K 値を曲線が満たしていません。現在の曲線の K 値と適用可能な最小 K 値の両方が表示されています。
    • 第 2 に、いずれかのデザイン チェックで指定された式を曲線が満たしていません。デザイン チェック名は表示されますが、現在の値または推奨値は表示されないことに注意してください。デザイン チェックはユーザが作成するカスタム式であるため、値が表示されません。
    注:

    サブ図形が複数の基準またはデザイン チェックに違反している場合でも、サブ図形に表示される記号は 1 つだけです。サブ図形から記号をクリアするには、すべての違反をクリアする必要があります。

  4. [縦断レイアウト ツール]ツールバーが表示されていない場合は、赤のレイアウト プロファイルを選択します。右クリックします。[縦断ジオメトリを編集]をクリックします。
  5. [縦断レイアウト ツール]ツールバーで、[図形基準]をクリックします。
  6. [縦断グリッド ビュー]をクリックします。

    [縦断図形]ビスタの行 2 と 4 で、 警告記号が[番号]列やその他の複数の列に表示されています。警告記号は、設計基準ファイルで指定された設計基準に違反している各値の横に表示されます。

  7. 行 2 の[番号]列の 警告記号にカーソルを合わせます

    違反があった設計基準およびデザイン チェックがツールチップに表示されます。デザイン チェックで指定された最小長に 2 つの曲線が違反していますが、どちらの[長さ]セルにも警告記号は表示されていません。デザイン チェックは、真(true)または偽(false)のいずれかの値を返すカスタムの数式です。デザイン チェックでは、対象の図形がデザイン チェックの条件を満たしているか、条件に違反しているかのみを通知します。

  8. [縦断レイアウト ツール]ツールバーで、[縦断レイアウト パラメータ]をクリックします。

    データのない[縦断レイアウト パラメータ]ウィンドウが表示されます。

  9. [縦断図形]ビスタで、行番号 4 をクリックします。 これは、円 C にある曲線図形です。

    [縦断レイアウト パラメータ]ウィンドウ内で、この曲線図形の設計データが 3 列のテーブルで表示されます。これらのデータは簡単に確認および編集できます。

    [縦断レイアウト パラメータ]ウィンドウの[設計基準]パネルで、違反している設計基準プロパティの横に 記号が表示されます。[レイアウト パラメータ]パネルの[値]列には、各サブ図形の実際のパラメータが表示されます。[条件]列には、サブ図形が満たす必要がある設計基準値が表示されます。値が設計基準に違反しているため、 記号が[K 値]の行の横に表示されます。図面ウィンドウや[縦断図形]ビスタと同様に、違反があったデザイン チェックは表示されますが、チェックに違反している個別のパラメータはマークされません。

設計基準違反を修正する

  1. [縦断レイアウト パラメータ]ウィンドウの[レイアウト パラメータ]パネルで、[長さの値]65.000m に変更します。[Enter]を押します。

    [デザイン チェック]パネル、および[線形図形]ビスタの行 4 から警告記号がクリアされていることに注目してください。曲線の新しい長さの値は、デザイン チェックで指定された値を満たしています。曲線の長さを増加すると、[ヘッドライトの視距]の最小値を満たすために K 値も増加します。

  2. [縦断図形]ビスタで、行番号 4 をクリックします。 これは、円 B にある曲線図形です。
  3. [縦断レイアウト パラメータ]ウィンドウの[レイアウト パラメータ]パネルで、[長さの値]35.000m に変更します。[Enter]を押します。

    警告記号は、[デザイン チェック]パネルからクリアされましたが、[縦断図形]ビスタの[K 値]行からはクリアされていません。

    曲線が追越視距の最小 K 値を満たしていないため、警告記号が引き続き表示されます。警告記号をクリアするには、設計基準ファイルとデザイン チェックの両方に指定されたすべての値を図形が満たす必要があります。

    ヒント:
    [追越視距の最小 K 値]の違反に対処する方法として、次の 2 つの方法をお勧めします。
    • 曲線の開始測点に新しい設計速度を追加します。これは、[線形プロパティ]ダイアログ ボックスの[設計速度]タブで追加できます。
    • 曲線上の測点範囲を追越禁止区間として指定します。この解決策の場合、図面から警告記号はクリアされないため、最終のプロットで記号と追越禁止区間に注釈を付ける必要があります。

次のチュートリアルを続けるには、「縦断ビューを表示および編集する」へ進みます。