概要 - コリドー ターゲット

コリドーに対して、サーフェス、線形、縦断などのサブアセンブリ ターゲット オブジェクトの値を指定および編集することができます。

アセンブリの 1 つまたは複数のサブアセンブリのジオメトリで、そのジオメトリを定義するために対応するサーフェス、オフセット、または標高ターゲットが必要な場合、ターゲットが必要になります。

サブアセンブリによっては、パイプ ネットワークをターゲット オブジェクトとして使用する場合もあります。コリドーにターゲットを使用するサブアセンブリが含まれている場合、目的のターゲット オブジェクトのオブジェクト名をサブアセンブリ定義から対応する図面オブジェクトにマッピングする必要があります。この操作は、ターゲット設定またはターゲット マッピングと呼ばれます。

注: 必要なターゲットがコリドーで設定されていないと、イベント ビューアにターゲット オブジェクトが見つからないというメッセージが表示されます。イベント ビューアを表示するには、 [表示]タブ [パレット]パネル [イベント ビューア] をクリックします .

たとえば、サブアセンブリの[法面]パラメータは、路肩の端から、現況地盤サーフェスに交わるまで指定勾配で傾斜する法面の定義に使用します。サブアセンブリ内のターゲット サーフェスの参照は、「TargetDTM」という名前のサーフェス オブジェクトを呼び出して実行します。ただし、コリドーを作成して、サブアセンブリをコリドーの定義に適用するときに、「TargetDTM」という名前のサーフェスがない場合や、複数の地盤サーフェスが存在する場合があります。このため、アセンブリをコリドーに適用した後に、ターゲット名(TargetDTM)を実際のサーフェス オブジェクト名にマッピングする必要があります。

通常、幅やオフセットを定義するターゲット オブジェクトを使用できるサブアセンブリ パラメータでは、線形、ポリライン、計画線、または測量図形のタイプのオブジェクトを使用して幅やオフセットを定義できます。

同様に、標高を定義するターゲット オブジェクトを使用できるサブアセンブリ パラメータでは、線形、ポリライン、計画線、または測量図形のタイプのオブジェクトを使用して標高を定義できます。

サーフェスを定義するターゲット オブジェクトを使用できるサブアセンブリでは、サーフェスを定義するのにサーフェス オブジェクトのみを使用できます。

前述のとおり、TrenchPipe サブアセンブリなど、サブアセンブリによっては、パイプ ネットワーク オブジェクトをターゲットとして使用することができます。

次の表は、これら機能の概要を示しています。

ターゲットのタイプ ターゲットとして使用できるオブジェクト タイプ
幅またはオフセット 線形、ポリライン、計画線、または測量図形
注: 外部参照のポリライン、計画線、測量図形を選択できます。
標高<so>ヒョウコウ 縦断、3D ポリライン、計画線、または測量図形
注: 外部参照の 3D ポリライン、計画線、測量図形を選択できます。
サーフェス<so>サーフェス サーフェス
パイプ ネットワーク<so>パイプネットワーク パイプ ネットワーク<so>パイプネットワーク

各サブアセンブリのヘルプ トピックには、ターゲット オブジェクトと関連付けできるサブアセンブリのパラメータの一覧が表示されます。

Best Practice: 一般的には、リージョンを作成した後にリージョンのターゲットを設定するのがベスト プラクティスと考えられています。たとえば、リージョンの作成中はターゲットの設定を[なし]のままにしておき、リージョンの作成を進めます。リージョンの作成が終了した後、リージョンのターゲットを設定します。これにより、リージョンの作成中におけるアセンブリ挿入ポイントの処理と、アセンブリ ターゲットの設定処理が 1 つではなく 2 つに分離されるため、処理にかかる負荷が軽減されます。

外部参照内のコリドー ターゲット

外部参照内のオブジェクトは、コリドー ターゲットとして選択することができます。選択可能なサポートされているオブジェクトは、2D および 3D ポリライン、計画線、測量図形です。外部参照内のオブジェクトを選択するには、コリドーを含む図面に外部参照をアタッチします。次に、コリドー ターゲットを選択するときに、外部参照内のオブジェクトをグラフィック的または画層で選択することができます。

重要: 外部参照をロード解除し図面を保存して閉じた(または他のファイルとして保存した)場合、外部参照内のコリドー ターゲットが失われることがあります。しかし、単一の図面セッションで外部参照をロード解除して再ロードした場合、そのコリドー ターゲットは保持されます。少なくとも 1 つのコリドー ターゲットによって使用されている外部参照をロード解除すると、外部参照がロードされた後にコリドーは「未更新」とマークされ、コリドーを再作成する前に外部参照を再ロードするよう警告するメッセージが、イベント ビューアに表示されます。外部参照を再ロードせずに図面を保存して閉じると、図面を再び開いたときに、コリドーは「未更新」とマークされます。コリドーを再作成する前に外部参照を再ロードし、図面内のコリドー ターゲット データを確認することをお勧めします。最善の方法は、現在の図面を保存する前に、現在の図面内のコリドーによって使用されているターゲットが含まれている外部参照図面を再ロードすることです。

チュートリアル: 拡幅車線のコリドーを作成する