縦断レイアウト ツール

縦断を描画および編集し、垂直接線および縦断曲線を解析するには、このツールバーのツールを使用します。

これらのツールは、接線および曲線を追加するか、PVI を移動することによって縦断を編集する場合に大変便利です。

動的サーフェス縦断については、このツールバーのほとんどのツールは使用できません。縦断データを表示するには、[縦断図形]ビスタを使用します。同様に、ロックされた PVI (巻き込み部縦断の終点を含む)でもほとんどのツールは使用できません。

ツールバーの最上段には、現在選択している縦断の名前が表示されます。アイコンをクリックすると、現在のコマンドがツールバーの下段に表示されます。縦断をグリップ編集したり、他のコマンドを入力する場合、ツールバーは開かれたままとなります。現在選択している縦断を削除したり、ツールバー上段の右端にある[X]ボタンをクリックすると、ツールバーが閉じます。

レイアウト縦断の作成

3 つのボタンを使用して、縦断ビュー上でのレイアウト縦断の描画をコントロールします。

注: [接線を引く]コマンドと[接線を引く(曲線あり)]コマンドを使用すると、左から右、または右から左に縦断図形を描画できます。固定接線は、[固定接線(2 点)]コマンドを使用していずれの方向にも描画できます。片側固定接線、固定縦断曲線、および片側固定縦断曲線も、どちらの方向でも描画できます。
[接線を引く]

指定したポイント間に、連続した固定接線を追加します。

[接線を引く(曲線あり)]

指定したポイント間に、連続した固定接線を追加します。このとき、勾配変移点で、非固定曲線が自動的に追加されます。

[曲線設定]

[接線を引く(曲線あり)]コマンドで使用する曲線パラメータを指定します。

既定の曲線設定を変更するには、[フィーチャ設定を編集 - 縦断]ダイアログ ボックスの[縦断を作成]セクションで設定を変更します。

[曲線を変換]
旧バージョンとの下位互換性を維持するためにいくつかの種類の縦断曲線を変換します。変換する曲線のタイプを指定するには、このコマンドを選択した後に表示されるコマンド ライン オプションを使用します。
  • 条件タイプとして通過点を使用している非固定縦断曲線([非固定縦断曲線(放物線)]コマンドで作成)は、条件タイプとして長さを使用する曲線に変換されます。このコマンドは、選択した縦断で関連するすべての曲線の条件タイプを一度に変換します。
    重要: [曲線を変換]コマンドのポイントを使用した非固定曲線のオプションは、アプリケーションの旧バージョン(バージョン 2014 以前)との下位互換性を提供することを目的としています。[非固定縦断曲線(放物線)]コマンドで作成した通過点を使用した非固定縦断曲線は、アプリケーションの旧バージョンで認識可能な形式に変換する必要があります。曲線を変換しなかった場合、アプリケーションの旧バージョンで図面を開くと、曲線は失われます。
  • 条件タイプとして高/低点およびパラメータを使用する固定放物線([固定縦断曲線(放物線、高/低点、パラメータ、長さ)]コマンドを使用して作成)は、条件タイプとして 2 つのポイントとパラメータを使用する固定曲線に変換されます。このコマンドは、選択した縦断で関連するすべての曲線の条件タイプを一度に変換します。
    重要:
    • [曲線を変換]コマンドの固定放物線オプションは、AutoCAD Civil 3D 2018 との下位互換性を提供することを目的としています。
    • AutoCAD Civil 3D 2018 で確認するには、Autodesk Civil 3D 2019 で[固定縦断曲線(放物線、高/低点、パラメータ、長さ)]コマンドを使用して作成された固定縦断放物曲線は、AutoCAD Civil 3D 2018 で認識できる形式に変換する必要があります。また、曲線を変換しなかった場合、AutoCAD Civil 3D 2018 で図面を開くと曲線は欠落しています。
      注: Autodesk Civil 3D 2019.1 Update で[固定縦断曲線(放物線、高/低点、パラメータ、長さ)]コマンドを使用して作成された固定縦断曲線は、AutoCAD Civil 3D 2018 で図面を開くと、条件タイプとして 2 点とパラメータを使用するように自動的に変換されます。
    • 曲線が変換された後で、元の条件タイプに変換することはできません。
    • [固定縦断曲線(円、高/低点、パラメータ、長さ)]コマンドを使用して作成された固定縦断円弧は変換できず、AutoCAD Civil 3D 2018 で図面を開くと欠落しています。
注: このコマンドは、通過点によって定義された PVI 基準曲線は変換しません。

詳細については、「下位互換性のために縦断曲線の条件タイプを変更するには」を参照してください。

PVI 編集操作

レイアウト縦断上の PVI を画面上で編集するには、次の 3 つのボタンを使用します。

[PVI を挿入]

縦断ビューの指定した位置で勾配変化点(PVI)を作成することによって、接線を 2 つの隣接した接線に分割します。

新しい PVI 位置を指定するには、既存の接線の上または下をクリックします。

[PVI を削除]

縦断から勾配変化点(PVI)を削除することによって、2 つの隣接した接線から 1 つの接線を作成します。

2 つの接線が PVI で交わる場合、隣接する 2 つの PVI 間で 1 つの接線に置き換えられます。

[PVI を移動]

縦断の勾配変化点(PVI)を、縦断ビュー上の新しい位置に移動します。

PVI に接続する接線は、アタッチされた状態を維持します。グリップ編集を使用して、PVI を移動することもできます。

接線作成操作

接線をレイアウト縦断に追加するには、次のボタンを使用します。

[固定接線(2 点)]

指定した 2 つのポイント間に固定接線を追加します。

[固定接線 - 最適フィット]

一連の Autodesk Civil 3D ポイント、AutoCAD ポイント、既存の図形を通る最も可能性の高い固定接線を追加するか、画面上でクリックします。

片側固定接線(勾配、長さ)

指定された勾配と長さを使用して、既存の図形から片側固定接線を追加します。

[片側固定接線(通過点)]

片側固定接線を、既存の図形から指定した通過点に追加します。

[片側固定接線 - 最適フィット]

既存の図形上のポイントから、一連の Autodesk Civil 3D ポイント、AutoCAD ポイント、既存の図形を通る最も可能性の高い片側固定接線を追加するか、画面上でクリックします。図形が編集された場合も、アタッチされた図形との接線は保持されます。

[非固定接線(2 つの放物線間)]

2 つの放物曲線間に非固定接線を追加します。

[接線交点]

2 つの接線の交差勾配線に PVI を作成します。

曲線作成操作

縦断に曲線を追加するには、次に示すボタンを使用します。曲線を作成するには、アタッチする図形を選択するか、パラメータを指定するか、または曲線を追加する PVI を選択します。パラメータは数値による指定、画面上での指定の両方が可能です。

たとえば、通過点を数値で指定するには、その座標を入力します。画面上でポイントを指定するには、図面ウィンドウでポイントを選択します。

曲線の長さ、K 値または半径を画面上で指定するには、カーソルを使用して画面上で 2 点を選択し、その距離を修正します。放物線と円弧の場合、カーソルを移動するとその曲線のプレビューが表示されます。非対称曲線の場合、2 つめの長さの指定を開始するまで、プレビューは表示されません。

[固定縦断曲線(3 点)]

指定した 3 つのポイントを通る固定曲線を追加します。

[固定縦断曲線(2 点、パラメータ)]

2 つの指定したポイントを通る固定の凸型曲線または凹型曲線(K 値または最小半径を指定した曲線)を追加します。

[固定縦断曲線(図形の終点から、通過点)]

固定曲線を、既存の図形の終点から指定した通過点に追加します。

[固定縦断曲線(2 点、始点での勾配)]

指定した 2 つの通過点、および始点で指定した勾配で定義した固定曲線を追加します。

[固定縦断曲線(2 点、終点での勾配)]

指定した 2 つの通過点、および終点での勾配で定義した固定曲線を追加します。

[固定縦断曲線(放物線、高/低点、パラメータ、長さ)]
指定された高点または低点、K 値または最小半径、および曲線の長さで定義される放物線を追加します。
[固定縦断曲線(円、高/低点、パラメータ、長さ)]
指定された高点または低点、最小半径、および曲線の長さで定義される固定円弧を追加します。
[固定縦断曲線 - 最適フィット]

一連の Autodesk Civil 3D ポイント、AutoCAD ポイント、既存の図形を通る最も可能性の高い固定縦断曲線を追加するか、画面上でクリックします。

[片側固定縦断曲線(パラメータ、通過点)]

K 値または最小半径で定義した片側固定曲線を、既存の図形と指定した通過点との間に追加します。

[片側固定縦断曲線(通過点、勾配)]

通過点と勾配を指定して定義した片側固定曲線を、既存の図形に追加します。

[片側固定縦断曲線 - 最適フィット]

既存の図形から、一連の Autodesk Civil 3D ポイント、AutoCAD ポイント、既存の図形を通る最も可能性の高い片側固定縦断曲線を追加するか、画面上でクリックします。図形が編集された場合も、アタッチされた図形との接線は保持されます。

[非固定縦断曲線(円)]
通過点、曲線の長さ、または半径を指定して定義した非固定円弧を、2 つの接線間に追加します。
注: このタイプの曲線は、2 つの曲線間、または接線と曲線の間に作成することはできません。
[非固定縦断曲線(放物線)]

通過点、曲線の長さ、半径または K 値を指定して定義した非固定放物線を、2 つの図形間に追加します。

[非固定縦断放物線(PVI 基準)]

曲線の長さ、通過点または K 値を指定して定義した非固定縦断放物線を、既存の勾配変化点(PVI)に追加します。

[非固定非対称放物線(PVI 基準)]

前後の PVI 曲線の長さを指定して定義した非固定非対称放物線を、既存の勾配変化点(PVI)に追加します。

注: 指定した最初の長さが非対称曲線に対して大きすぎる場合は、次の曲線に対して長さを入力できません。最初の曲線の長さは、選択する PVI と前の PVI (または前の曲線の終了測点)の測点値間の測点距離より短くなければなりません。
[非固定円弧(PVI 基準)]

半径または通過点を指定して定義した非固定円弧を、既存の勾配変化点(PVI)に追加します。

[非固定縦断曲線 - 最適フィット]

既存の 2 つの図形間に、一連の Autodesk Civil 3D ポイント、AutoCAD ポイント、既存の図形を通る最も可能性の高い非固定縦断曲線を追加するか、画面上でクリックします。図形が編集された場合も、アタッチされた図形との接線は保持されます。

AutoCAD の線分とスプラインを変換

このボタンをクリックすると、AutoCAD の線分またはスプラインを縦断サブ図形に変換することができます。

[AutoCAD の線分とスプラインを変換]

AutoCAD の線分またはスプラインから、固定接線または 3 点による縦断曲線の図形を作成します。

PVI 操作

[縦断グリッド ビュー]ダイアログ ボックスが有効になっていれば、これらのボタンを使用して、PVI に関するさまざまな操作を行うことができます。縦断が動的な場合は、[縦断をコピー]ボタンのみ使用できます。

[PVI を挿入 - 表]

同時に複数の位置で勾配変移点(PVI)を作成します。

[PVI の高さ調節]

一連の勾配変移点(PVI)の鉛直位置を同時に変更します。

[縦断をコピー]

レイアウト縦断、または静的サーフェス縦断のすべてまたは一部をコピーします。

選択操作

[PVI 基準]

縦断の PVI パラメータ値を表形式で編集します。

[図形基準]

縦断の図形パラメータ値を表形式で編集します。

[PVI を選択]

選択した PVI のパラメータ値を[縦断レイアウト パラメータ]ダイアログ ボックスに表示します。このボタンが表示されない場合は、 をクリックして、PVI ベース ビューに切り替えます。

[図形を選択]

選択した縦断のサブ図形のパラメータ値を[縦断レイアウト パラメータ]ダイアログ ボックスに表示します。このボタンが表示されない場合は、 をクリックして、図形ベース ビューに切り替えます。

図形を延長

このボタンを使用して、縦断ビューの範囲まで図形を延長することができます。

[図形を延長]
固定または半固定接線または放物線を縦断ビューの範囲まで延長します。
注: このコマンドでは、縦断ビュー スタイルに含まれるすべてのグリッド余白が考慮されます。グリッド余白が 0 より大きい場合、その図形は縦断ビューの全範囲までは拡張されません。

図形を削除

次のボタンを使用すると、接線または曲線を削除できます。

[図形を削除]

指定した接線または曲線を削除します。このボタンが表示されない場合は、 をクリックして、図形ベース ビューに切り替えます。

データ解析

[すべての図形の最適フィット データを編集]

最適フィットで作成された縦断内のすべての図形について、回帰データの水平テーブルの表示を切り替えます。

[縦断レイアウト パラメータ]

選択した 1 つの縦断サブ図形または 1 つの PVI について、数値データの垂直テーブルの表示を切り替えます。

[縦断グリッド ビュー]

選択した複数の縦断サブ図形または複数の PVI について、数値データの水平テーブルの表示を切り替えます。

 [元に戻す]

直前に実行した Autodesk Civil 3D コマンドまたは AutoCAD コマンドを元に戻します。

[やり直し]

直前に元に戻した Autodesk Civil 3D コマンドまたは AutoCAD コマンドを再度実行します。[やり直し]は直前の 1 回の操作に限られます。