オフセット線形を作成する場合と同じコマンド、[オフセット線形を作成]を使用して、動的なオフセット縦断を作成することができます。
オフセット縦断ジオメトリ
縦断ジオメトリは、ユーザが指定する既定の横断勾配を使用してオフセットされます。親縦断内に均一な横断勾配が含まれている場合、親縦断のジオメトリが複製されます。オフセット縦断プロパティの[オフセット パラメータ]タブを使用して、既定の横断勾配を変更し、勾配摺り付け区間を追加することができます。
ある横断勾配と別の横断勾配の間に指定された摺り付け区間が存在する場合、次の例に示すようなオフセット縦断ジオメトリが作成されます。
注: この例は、垂直方向に拡大して表示されており、中心線とオフセット線形図形が同じ長さの接線である場合に結果として生成されるオフセット縦断ジオメトリを示しています。中心線とオフセット線形図形の長さが異なるか曲線である場合、結果として生成されるオフセット ジオメトリは異なったものになります。
- 表示される標高差の値は親縦断とオフセット縦断の間であり、横断勾配と車線の幅によって決まります。
- ジオメトリ ポイントは摺り付け区間までの 1/3 の地点にあるため、ジオメトリ ポイントの横断勾配は勾配摺り付け全体の 1/3 になります。
- 親縦断図形が接線である場合、オフセット縦断図形は接線になります。
- 親縦断図形が放物線である場合、オフセット縦断図形は放物線になります。オフセット放物線は、オフセット縦断に対して指定された K 値(勾配摺り付けが適用される前に計算)を使用します。
- 親縦断図形が円弧である場合、オフセット縦断図形は円弧になります。オフセット円弧は、オフセット縦断に対して指定された R 値(勾配摺り付けが適用される前に計算)を使用します。
- 勾配摺り付け領域内の放物線および円弧は、勾配摺り付けが適用される前に計算された、オフセット縦断曲線の K または R を使用します。
次の例は、中心線縦断(上)と勾配摺り付け区間を持つオフセット縦断(下)を示しています。
注: 縦断を別の縦断ビューに合成すると、次の図のように、オフセット縦断ジオメトリ内の縦断曲線が複数の直線セグメントにモザイク分割されます。オフセット縦断ジオメトリの表示と編集を行うには、
[縦断ビューを作成]コマンドを使用してオフセット線形を選択し、専用の縦断ビューにオフセット縦断を挿入します。
オフセット縦断の更新モード
既定では、オフセット縦断は動的な状態で作成されます。動的なオフセット縦断は、親縦断や親線形の標高またはジオメトリの変更を反映するために、自動的に更新されます。動的なオフセット縦断の場合、[オフセット パラメータ]タブで横断勾配リージョンを追加できますが、縦断ジオメトリを編集することはできません。
[縦断プロパティ]ダイアログ ボックスの[縦断データ]タブで、オフセット縦断の更新モードを変更することができます。