オブジェクトの投影ルールと選択フィルタを指定することにより、オブジェクトを複数の横断ビューに投影できます。
投影ルールを使用することで、横断抽出ラインの前後の領域内に、指定したタイプのオブジェクトを投影します。
選択したタイプのオブジェクトは、[投影ルール]で指定した領域内にあり、 [ソース レイヤ]列と[ソース表示]列で指定したフィルタ基準を満たしている場合に、投影されます。
計画線、測量図形、3D ポリラインなどのリニア オブジェクトは、特定の横断ビューの横断抽出ラインと交差する場合にのみ投影されます。このようなオブジェクトには、投影ルールは適用されません。
[パーセント基準]オプションは、横断抽出ラインが線形に沿って均等に分布していない場合に有効です。たとえば、次の図の場合、横断抽出ラインの間隔は異なっていますが、50 のパーセンテージを使用することで、横断抽出ライン間のすべての領域が対象に入ります。
[距離基準]オプションは、横断抽出ラインが均等に分布している場合、または横断抽出ラインとの間隔が絶対距離のオブジェクトを含める場合に有効です。
次の図では、横断抽出ラインの前後 25 フィートに指定した距離の範囲内にあるオブジェクトがどのように投影されるかを示しています。
オブジェクトの一部が領域の範囲を超えていても、図の左下に示すように、オブジェクトの挿入ポイントが領域の範囲内にあれば、そのオブジェクトは投影されます。
[オブジェクトを複数の横断ビューに投影]コマンドでは、次のように想定します。
横断抽出ラインが直交または垂直でない場合は、線形を基準にしたオブジェクトの測点の判定方法により、横断抽出ラインの「前」または「後」にあると考えられるオブジェクトが実際には、反対側の位置に配置されることがあります。
次の図に、この決定方法を示します。オブジェクト 1 の測点は、横断抽出ラインが線形と交差する位置(4)の前にあると判定されます。このため、オブジェクト自体は傾斜した横断抽出ライン(3)の後にあると考えられる場合でも、「前」の投影ルールが適用されます。
これと逆の例がオブジェクト 2 です。これは、測点を基準にして横断抽出ラインの後にあると判定されます。このため、「後」のルールが適用されます。どちらのオブジェクトも領域の「前」または「後」にあると判定されるため、どちらも投影されます。
次の図では、「前」の領域が小さくなった場合、投影の結果にどのような影響が生じるかを示しています。この場合、オブジェクト 1 の測点が領域の範囲外になったため、オブジェクト 1 は投影されません。
[オブジェクトを複数の横断ビューに投影]ダイアログ ボックスの下部にあるオプションを使用して、投影するオブジェクトのタイプを選択し、選択を絞り込むためのオプションを指定します。