ライセンスを借用する

ライセンスを借用すると、オフライン マシンで使用するためにライセンス サーバからライセンスが削除されます。

ライセンスを借用すると、借用したライセンスが自動的に起動時に使用されます。サーバにライセンスを戻さなくても、いつでもこのプロセスを一時的に停止できます。最初にライセンスを借用したときに指定した日付になると、ライセンスは自動的にサーバに返却されます。ライセンスを手動で早期に返却することもできます。

ユーザ アカウント メニューを使用してライセンスを借用する

ユーザ アカウント メニューの[ライセンスを管理]オプションを使用してライセンスを借用することができます。[ライセンスを管理]からライセンスを借用する方法の詳細については、「ネットワーク ライセンスを表示および管理するには」を参照してください。

コマンド ライン ツールを使用してライセンスを借用する

通常は、ユーザ アカウントメニューを使用してライセンスを借用することが推奨されます。ただし、ユーザ アカウント メニューの[ライセンスを管理]オプションを使用できない場合、またはライセンスを借用するオプションが使用できない場合は、コマンド ライン ツールを使用して、ライセンスの借用や借用したライセンスの管理を行うことができます。

注: シン クライアント ライセンスを使用している場合は、コマンド ライン ツールを使用して、ライセンスの借用や借用したライセンスの管理を行う必要があります。シン クライアント ライセンスを使用している場合、ユーザ アカウント メニューからライセンスを借用することはできません。

Windowsでは、 LMTOOLS ユーティリティを使用して借用したライセンスを管理します。

Linux および macOS では、 lmutil を使用して借用したライセンスを管理します。

コマンド ライン ツールを使用してライセンスを借用するには

Windows でライセンスを借用するには、 LMTOOLS ユーティリティを開き、[Vendor Name]adskflex と入力します。返却日と返却時刻を入力して、[Set Borrow Expiration]をクリックします。

macOS または Linux でライセンスを借用するには、ターミナルを開き、 lmutil がインストールされているフォルダに移動して、次のコマンドを実行します。

lmutil lmborrow adskflex end_date [time]

ここで、end_date は、dd-mm-yyyy 形式のライセンスの返却日です。返却時間はオプションです。使用する場合は、24 時間形式(hh:mm)で指定する必要があります。たとえば、lmutil lmborrow adskflex 14-oct-2020 [14:00] であれば、2020 年 10 月 14 日午後 2 時までライセンスを借用できます。

コマンド ライン ツールを使用してライセンスの借用を中止するには

ライセンスの借用を停止すると、借用したライセンスは起動時に自動的に使用されなくなります。

この操作では、借用したライセンスは返却されません。

Windows でライセンスの借用を中止するには、 LMTOOLS ユーティリティを開き、[Borrowing]タブに切り替えます。[Don’t Borrow Anymore Today]をクリックします。

macOS または Linux でライセンスの借用を中止するには、ターミナルを開き、 lmutil がインストールされているフォルダに移動して、次のコマンドを実行します。

lmutil lmborrow -clear

コマンド ライン ツールを使用して借用したライセンスを期限前に返却するには

借用したライセンスは、ライセンスを借用したときに指定した日時にネットワーク ライセンス サーバに自動的に返却されます。ただし、この日付より前にライセンスを手動で返却することもできます。

注: 借用したライセンスを返却するには、ネットワーク ライセンス サーバに接続している必要があります。

Windows で借用したライセンスを返却するには、 LMTOOLS ユーティリティを開き、[Borrowing]タブに切り替えます。[Return Borrowed Licenses Early]をクリックします。

macOS または Linux で借用したライセンスを早期に返却するには、ターミナルを開き、 lmutil がインストールされているフォルダに移動して、次のコマンドを実行します。

lmutil lmborrow -return