ダイナミック ライセンス
Autodesk Inventor 製品にはダイナミック ライセンスという機能があります。その目的は、上位の Inventor ライセンスのコマンドが実行されたときのみに、上位の Inventor ライセンスを使用することです。ダイナミック ライセンスがあると、すべてのユーザが必要に応じて任意のレベルの機能にアクセスすることができます。
Network License Manager では、製品階層が認識されます。ユーザが製品の 1 つにアクセスすると、使用可能な最下位の適切なライセンスが使用されます。ユーザが Inventor 製品を終了するたびに、製品のライセンスが解放されます。ユーザがコマンドをクリックするか、現在アクティブなライセンスよりも上位のライセンスが必要な環境に入ると、Inventor は上位のライセンスに動的に移ります。
ダイナミック ライセンスの例
次の例を見てみましょう。ネットワーク上に Inventor Professional が 2 ライセンス、Inventor が 2 ライセンスあり、すべてが同じバージョンであるとします。最初のユーザが Inventor Professional を起動すると、License Manager はまず Inventor ライセンスを使用します。別のユーザが Inventor Professional を起動しても、別の Inventor の製品のライセンスが使用されます。ユーザのいずれかが Inventor Professional のコマンドを起動すると、Inventor Professional のライセンスが使用され、Inventor のライセンスが使用可能になります。
ダイナミック ライセンスのベスト プラクティス
特定のユーザが特定のアプリケーション(たとえば Autodesk Inventor)へのアクセスを必要としていることがあらかじめ分かっている場合は、そのユーザのコンピュータ上に該当するアプリケーションのみをインストールすれば済みます。このインストールにも、ライセンス プール全体からライセンスが分配されます。
複数のユーザが別の時点に別個の Inventor 製品にアクセスする場合は、すべてのワークステーション上に最高レベルの製品をインストールしてください。このインストールは推奨であり、必須ではありません。
ユーザがアプリケーションを閉じたとき、ライセンスはライセンス プールに返されます。ユーザに、Inventor の使用終了時には Inventor を閉じるように指示してください。ライセンスを他のユーザが使用することや、使用されていないクライアント ライセンスを解放するようにサーバを設定することができます。
詳細については、「ネットワーク ライセンス管理」を参照してください。