カスタム アトリビュートの追加

custAttributes.add <object_or_collection> <attributes_definition> [        #unique] [        BaseObject:<boolean>]     

オブジェクトまたはコレクションにアトリビュートのセットを追加します。特定のアトリビュート定義のカスタム アトリビュート セットのうち、オブジェクトに追加できるのは 1 つだけです。ただし、異なる複数の定義から取得したさまざまなアトリビュートを、必要な数だけ持つことができます。

#unique

custAttributes.add() 関数を使ってオブジェクトにカスタム アトリビュートを追加する場合、オプションの #unique キーワードを 3 番目の引数として指定できます。これを実行する場合、追加先の各オブジェクトには、定義の独自プライベート コピーを含むカスタム アトリビュートが追加されることになるため、元の定義は共有されません。\*not\*元のアトリビュート定義を後で再定義しても、これらのカスタム アトリビュートは更新されません。個々のオブジェクトのアトリビュートを更新するには、custAttributes.getDef を使ってオブジェクトから一意の定義を取得し、次の 2 つの方法のいずれかを使用して再定義します。

注: 一意に追加された定義を抽出して、一意でない custAttributes.add() で、他のオブジェクトに対し直接使用する場合には、定義の共有が設定されます。グローバル定義を追加する際に #unique を使用すると、追加されるカスタム アトリビュートは非グローバルになり、独自のプライベート定義を持つようになります。このプライベート定義は元のグローバル定義と同じになります。
BaseObject:<boolean>

オプションのキーワード引数 baseObjecttrue (既定値)に設定されている場合、指定されているオブジェクトがノードであれば、そこでは基本オブジェクトが動作します。false の場合、ノードそのものがそこで動作します。

注: 3ds Max 5.1 より前のバージョンでは、基本オブジェクトが常に使用されていました。

    custAttributes.add $weapon01 weaponData

[修正]パネルで $weapon01 を開くと、「Weapon Parameters」ロールアウトが表示されます。これらのパラメータは、通常のオブジェクト パラメータと同じように編集できます。アトリビュート定義を使用して、定義済みのアトリビュート セットをいつでもオブジェクトに追加できます。スクリプト プラグインの場合と同様に、適切なタイプであればどのパラメータでもアニメートできます。

custAttributes.add() 関数をオブジェクト コレクションに適用して、オブジェクト グループにアトリビュート セットを一度に追加することができます。

    custAttributes.add $weapon* the_weaponData

これらのカスタム アトリビュートの個々のセットを、名前が「weapon」で始まるシーン内のすべてのオブジェクトに追加します。

注:

さらに、オブジェクトは、異なるアトリビュート定義から追加されたカスタム アトリビュート セットを、任意の数だけ別個に保持できます。

スクリプト プラグイン と同様に、アトリビュート定義はパラメータおよびロールアウト句のセットを任意の数だけ保持できるため、追加されたアトリビュートを必要に応じて複数のロールアウトに整理できます。

MAXScript では、オブジェクトまたはモディファイヤに追加されたスクリプト カスタム アトリビュートにアクセスできます。これらには、追加先のオブジェクトのプロパティとして直接アクセスできます。カスタム アトリビュートのすべての名前がホスト オブジェクトの既存のプロパティと同じ名前の場合、カスタム アトリビュートに直接アクセスしようとしても、カスタム アトリビュートは実際には表示されません。代わりに、そのアトリビュート定義名によって追加された各カスタム アトリビュート ブロックにアクセスできます。その際、個々のアトリビュートにはブロック内のプロパティとしてアクセスできます。

次のアトリビュートを $box01 に追加した場合

    the_weaponData = attributes weaponData
    (
    parameters main rollout:params
    (
    hitPoints type: #float ui:hits default:10
    cost type: #float ui:cost default:100
    sound type: #string
    )
    rollout params "Weapon Parameters"
    (
         spinner hits "Hit Points" type: #float
      spinner cost "Cost" type: #float
      dropdownlist sound_dd "Sound" items:# ("boom","sparkle","zap","fizzle")
     )
    )

カスタム アトリビュートには次のようにアクセスできます。

    $box01.hitPoints
    $box01.cost
    $box01.sound

また、アトリビュート ブロックから間接的にアクセスすることもできます。

    $box01.weaponData.hitPoints
    $box01.weaponData.cost
    $box01.weaponData.sound

カスタム アトリビュート プリセットの追加

事前定義されたアトリビュート定義 CustomAttributesPresets ([3dsmax]\scripts\Startup\CustomAttributes.ms ファイル内で定義)を使用するオブジェクトに、カスタム アトリビュート プリセットを追加することができます。これは、3ds Max UI の [パラメータ エディタ](Parameter Editor)内の[プリセット オプションを追加](Add Presets Options)チェックボックスに対応します。

    custAttributes.add $weapon* CustomAttributesPresets

シーン内の名前が「weapon」で開始するすべてのオブジェクトにカスタム アトリビュート プリセットを追加します。

    custAttributes.add $weapon.modifiers[#Attribute_Holder] CustomAttributesPresets

$weapon オブジェクトの[アトリビュート ホルダー](Attribute Holder)モディファイヤにカスタム アトリビュート プリセットを追加します。

次のトピック

グローバルおよびプライベート カスタム アトリビュートの定義