MAXScript のトークンおよび句の書き方は、次のような表記で規定されています。
[-]{<digit>}[.{<digit>}][(e|E)[+|-]{<digit>}+]
上記の規則、つまり構文定義は、標準の EBNF (Extended Backus-Naur Form) 表記に準拠します。
上記の例は、MAXScript で 10 進数を使用する場合の構文を示しています。一般的に、規則には特殊な意味を持つ文字が複数あります。たとえば、カッコは数値の前にあるマイナス記号などのオプション項目を囲みます。中カッコは繰り返し使用できる項目を囲み、縦棒は選択できる複数の項目を分割します。ヘルプ ファイルの中で参照したり、他の規則の一部として参照できるように名前が指定されることもあります。特殊文字には、次に示す意味があります。
キャラクタ | 意味 |
---|---|
[...] |
カッコ内の項目はオプションです。 |
`(... | ... |
{...} |
中カッコで囲まれた項目をゼロ回以上繰り返すことができます。 |
{...}+ |
中カッコで囲まれた項目を 1 回以上繰り返すことができます。 |
::= |
構文規則に対して名前を定義します。 |
<rule> |
命名規則で定義されたものを挿入できます。 |
bold_characters |
記述される文字またはトークン。 |
上の数値構文を次のように解釈することもできます。
構文 | 定義 |
---|---|
[- ]{<digit>} |
オプションのマイナス記号(符号)で、その後に 0 以上の桁(整数部分)が続き、さらに以下が続きます。 |
[. { |
オプションのシーケンス(小数部分)で、次の要素で構成されます。ピリオドの後に 0 桁以上が続き、さらに以下が続きます。 |
[(e |
E )[+ |
次に有効な数値の例を示します。
123 1.456 -0.89e-7 1.536E23
無効な数値の例:
12x34 -0.45x10^3 0e
MAXScript の文法の構文定義は、指定された規則定義の形式になっています。
例
number ::= [-]{<digit>}[.{<digit>}](e|E)[+|-]{<digit>}+]
この例では、文法内の他の規則名による参照を使用できます。
他の規則の例:
mod <number1> <number2>
剰余演算(
<number1>
が<number2>
で除算されたときの剰余です)。
このヘルプで使われている定義には、連続行の規則に対して「|
|」記号で区切る代わりに代替定義を表示するという規則を使用しているものがあります。