コマンド ライン レンダリング

3ds Max 6 以降のコマンド ライン レンダリングでは MAXScript も実行できます。レンダリングの開始前に、いわゆるプレ レンダリング スクリプトが実行できます。サポートされているコマンド ライン オプションを次に示します。 1 つは MAXScript に関連するものです。

注: 3ds Max 2016 では、スクリプトおよびレンダリング プラグインによって STDOUT に送信される出力は UTF-16 の形式です。Unicode 出力をサポートするには、/u オプションを指定して shell コマンドを実行する必要があります。そうしないと、出力テキストは文字化けします。

コマンド ライン オプション

-?

オプションを一覧する短いヘルプを表示します。

@command_file

ファイル内のコマンド ライン オプション。つまり、必要なすべてのオプションを 1 行ずつテキスト ファイル内にリストし、そのファイルをコマンド ライン引数として渡すことができます。

-c:camera_name

レンダリングを行うカメラを定義します。

-f:frames

フレーム リストで、「1,10,30-100」または「all」です。

-g

ジョブ記述ファイル(XML)を生成します。このオプションを使用して、ジョブ記述ファイルを(編集して再送信する目的で)ゼロから作成します。シーン ファイルを解析し、これまでに指定した他のコマンド ライン オプションをすべて受け入れ、適切なジョブ記述ファイルを作成します。

-h:height

新しい出力の高さ。

-j:job_file

ジョブ記述ファイルを使用します。このオプションは、既存のジョブ記述ファイルを渡すために使用されます。

-n:job_name

新しいジョブ名。ジョブの名前の変更に使用されます。このオプションが使用されるのは、ネットワークにシーンを送信する場合のみです。ジョブ記述ファイルとシーン ファイルは、シーンの名前でなくてはなりません。同じ名前を持つ 2 つのジョブは存在できないので、ネットワークに送信する前には、このオプションを使用して名前を変更します。

-k:network_mask

ネットワーク マスクを 255.255.255.0 以外に定義します。このオプションが使用されるのは、ネットワークにシーンを送信する場合のみです。わからない場合は必要ありません。このオプションが必要であるのにわからない場合は、ネットワーク管理者に問い合わせてください。

-o:output_file

新しい出力ファイルです。max でレンダリングを行う出力イメージ ファイルの新しいパスと名前を定義します。

注:

ファイル形式は変更できません(Jpeg から AVI へなど)。 max 外部からファイル形式を設定する方法がないからです。別の拡張子を付けてみても、無視されて元の拡張子が使用されます。

-p:port

マネージャのポート(送信用)。このオプションが使用されるのは、ネットワークにシーンを送信する場合のみです。わからない場合は必要ありません。

-r

レンダリング(-s と同時には使用されない)。これは既定値です(オプションが何も指定されない場合)。これが存在するのは、-g オプションを使用する場合、このオプションを指定しないとシーンがレンダリングされないためです。したがって、-g を指定しない限り、このオプションは既定値です。

-s[:manager_name]

ジョブをネットワーク キューに送信します(オプションでマネージャの名前または IP アドレスを提供)。-r と同時に使用することはできません。

-t:script_file

プレ レンダリングする MAXScript をアタッチします。このオプションを使用して、MAXScript をシーンにアタッチします。このオプションが使用されると、レンダリングの開始前にスクリプトが実行されます。このオプションは、ローカルのレンダリング(-r)とネットワーク上のレンダリング(-s)のどちらにも使用できます。ネットワークに送信する場合、スクリプトがシーンと一緒にアーカイブされ、参加しているすべてのサーバに送信されます。スクリプトは、UI アクセスを持たない MAXScript となります。

警告:

UI 関数は機能しないばかりか、サーバの不具合を引き起こす恐れもあります。

-v:level

冗長レベル(0 - 5)。進行状況を通知する頻度を指定します。値を 0 に設定すると、まったく何も通知されません。値を 1 に設定すると、エラーのみが表示されます。値を 2 に設定すると、エラーといくつかの進捗情報が表示されます。値を 3、4、5 に設定すると、徐々に表示される情報量が増えていきます。

-w:width

新しい出力幅です。

-x

例を示します。このオプションを使用すると、上記のオプションのいくつかの例が表示されます