OpenColorIO v2

Maya は、最新のカラー管理を実現するために OpenColorIO v2 と統合されています。OCIO v2 は、視覚的エフェクトとコンピュータ アニメーションを重視したモーション ピクチャ制作を対象とする、完全なカラー管理ソリューションです。

OCIO v2 は、OCIO v1 用に作成された設定ファイルもサポートしています。OCIO v1 を使用する旧バージョンの Maya のシーンを開くと、同じ設定ファイルが引き続き使用されます。ただし、v1 設定ファイルを使用している場合は、OCIO v1 で使用できる機能のみがサポートされます。

Maya 2022 で作成された新しいシーンは、業界標準のアカデミー カラー エンコーディング システム(ACES)に従う、カラー管理の新しい既定の設定に基づいています。

SynColor と呼ばれる Maya の古いカラー管理システムを使用するシーンを開くと、Maya の resources/OCIO-configs/Maya-legacy フォルダ内の config.ocio と OCIO を使用するようにシーンが自動的に更新されます。このファイルは、SynColor と同じカラー トランスフォームと既定の入力カラー スペース ルールが含まれている OCIO v2 設定ファイルです。ただし、シーンで独自の入力スペース規則が使用されている場合は、規則を再作成する必要があります。それ以外の場合は、既定の規則に従って新しいテクスチャが割り当てられます。また、規則を再適用すると、独自の割り当てが失われます。「入力ファイルにカラー スペースを割り当てるための規則を定義する」を参照してください。

OCIO v2 をサポートしていないレンダラを使用するには、Maya を SynColor モードで起動する必要があります。この操作を行うには、Maya を起動する前に、環境変数 MAYA_COLOR_MANAGEMENT_SYNCOLOR を任意の値に設定します。OCIO v2 を使用する方式に戻すには、この環境変数が存在していないことを確認してから、Maya を再起動します。「Maya の旧式カラー管理(SynColor)を使用する」を参照してください。